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見方の分かれる商品市況の予想

2006年に米ゴールドマン・サックス・グループが推奨する通りゴールドマン・サックス・コモディティ指数(GSCI)に1000万ドル(約12億1000万円)を投じた投資家は皆、投資額の15%に当たる150万ドルを失っている。ゴールドマン・サックス・グループの見方は間違っておらず、早過ぎただけだとして07年のGSCIのリターン(投資収益率)は8.1%になると予想している。

商品が弱気相場の様相を増しているにもかかわらず、独銀最大手のドイツ銀行もゴールドマン同様、商品相場への投資を推奨する姿勢を崩していない。ドイツ銀は昨年9月、07年の原油相場が1バレル当たり60-70ドルで推移するとの見通しを示した。ニューヨークの原油相場は先週、49.90ドルまで下落。ドイツ銀の見通しはこの水準を大幅に上回っていた。一方、英銀3位バークレイズの証券部門であるバークレイズ・キャピタルは4カ月前、原油相場が60 ドルを割ることはないとの見方を示していた。

銅や原油、粗糖相場が下げ進むなか、ロイター・ジェフリーズCRB指数が昨年5月以降で20%下落しているため、中国やインドの需要にけん引され相場が回復する前の買いの好機であると、ゴールドマンやドイツ銀は指摘する。歴史的には商品相場はこのような見方に反した動きを示している。

キャピタル・エコノミクス(ロンドン)のシニアエコノミスト、サイモン・ヘイリー氏は「商品投資を始めた投資家の多くは、07年を通してなぜ投資したのか、長期にわたって戦略的に投資を続けることを望むのかどうかを自問自答することになるだろう」と語る。同氏は昨年5月、商品相場は下落するとの見通しを示していた。そして、原料価格は依然、「下落余地がある」とみる。

*どちらの見方も一理あるため様子見を決め込む投資家が多いのではないだろうか。しかし商品市況を作っているのはGSやドイツ銀も一枚噛んでいるわけだから、単なるポジションチェンジであることもありえる。依然として目が離せないわけである。
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コメント一覧

#216 関係ない話題ですいません(笑)
本エントリーとは全く関係ないんですが、ベルリンでの米朝協議、いろいろと話が進んでいるようですね。これで米朝和解の方向性がはっきりしてきた感じです。まあ個人的には想像どおりではあったんですが、とにかくこれで今年中のイラン攻撃の可能性が更に高まったことは確かだと思います。

米朝が少なくとも当座(数年?)和解の方向性に動くと困っちゃうのは日本政府ですよね(笑)。特に拉致問題を梃子に総理にまでなった安倍さんです(笑)。米国の基本姿勢は「北朝鮮が核開発を放棄すれば国交正常化も可」ということですからね。米国が国交正常化するのに属国たる日本が拉致問題を盾にそれを拒否することができるんでしょうか?まあできないですよね~、普通に考えれば。意味不明な山拓さんの訪朝もこの文脈で考えるといろいろ見えてきますね(笑)。外交じゃなくやはり政局ってことなんでしょうか?

何はともあれ原油価格の動きを注視すべき時期がまだしばらくは続きそうですね。
#217 ドンパチ、来るか?
アブラモーヴィッチさん、こんばんは。

なるほど、そんなに深く考えてませんでした。山拓さんの訪朝。そうかもしれない。

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