ソブリン・リスクは顕在化するか?
またまたPIMCOのビル・グロスCIOは英国債への投資は避けるべきと指摘している。繰り返して言っているな。英国政府の財政は非常に危険な状況と指摘し、英国以外のG7の国債についても巨額の国債発行が成長を阻害する恐れがあるとして、カナダを除き慎重な姿勢をとるべきだと言う。また、資産をアジアや途上国にシフトするよう推奨している。国債はカナダを薦めているようだ。政府債務が成長を鈍化させる危険性がある国として、アイルランド、スペイン、フランス、米国、イタリア、ギリシャ、日本を挙げている。これは通貨として買えるものが無い事を示してはいないのか?そう言えば中国人民銀行の朱明・副総裁も「ソブリン債務危機のリスクは現実的だ。世界経済にとって真のリスクは、成長が非常に弱く、不安定であることだと思われる」と言っていた。この立場の人の意見としてはとても重いものである。ソブリン・リスクが顕在化し始めてくると悪化のスピードは一気に加速するだろう。それは資金の移動速度が増すからである。そうならないことを願いたい。
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「通貨として買えるものが無い」というのは、通貨単独で見た場合はその通りだと思いますが、為替の場合は必ず、通貨のペアになりますから、自然と強弱が付くものと考えます。
ただ、FXなどの投資(投機)で考える場合、個人で取り組むには2007年以降は非常に難しい時期だと思います。さっぱり判りません(笑
中国元がドルペッグを解除すると元高になるといわれてますが、私は安くなると思っている方ですので・・・・
PIMCOは新興国を推奨しているようですが、それもポジトークじゃないでしょうか?
疑い深くてすいません。