米景気減速が世界に与える影響
13兆3000億ドル(約1560兆円)規模の米経済がその勢いを失えば、ほかの国や地域がそれを補うことになるのだろうか?エコノミストが常に頭を悩ます問題だ。世界経済が急激な米景気減速に耐えられるかどうかを予想するには、複雑な計算を必要とするが、アジアと欧州の株価には既にその影響が表れている。
欧州と日本に加え、中国やインドなどの途上国の経済が米国の消費者への依存から脱却することができるという考え方は興味深いが、残念ながら無理がある。米国の景気は減速している。2006年10-12月期の米国内総生産(GDP)は前期比年率2.2%増と、同年1-3月期の5.6%増から、伸び率が低下。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト73人を対象にまとめた調査では07年の米経済成長率は平均2.5%と見込まれている。昨年は3.3%だった。
オランダの金融大手INGグループは、住宅販売の減少が消費者心理を損ない、景況感悪化が企業利益を圧迫するとして、07年の米成長率見通しを2.3%から2.1%に引き下げた。米ゴールドマン・サックス・グループは今年の米成長率が2.1%になるとの予想を示した。
ゴールドマンの経済調査責任者(ロンドン在勤)、ジム・オニール氏は、最近の株式相場の不安定さに触れ、市場のコンセンサスを下回る同社の成長率見通しは、さらに「下振れリスク」があるとしながらも、世界経済の米国からの「切り離し」が可能だとの見方をしている。
同氏は、13カ国から成るユーロ圏と日本、英国、「BRICs」と呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国の新興市場4カ国がいずれも06年10-12月期、米国を上回る成長率になったと指摘。「米国が実際、世界の経済成長の『エンジン』であることをやめたようだ」と言う。ゴールドマンによれば、今年の成長率予想は中国が9.8%、インドが8%、日本とユーロ圏はともに2.4%だ。
*正直、私が最も知りたいのは米景気減速の中国に与える影響であるが、実際どの程度のものなのであろうか。軽微ですむのか。はたまた、大きなダメージを受けるのか。実際のところ予想がつかない。最近の世界同時株安のニュースを見ていると何処にいても同じような気もするが、膨大な量のマネーは行き場を失っている。この状態でクラッシュしても引き上げられた資金は何処へ行くというのだろうか。分からない事だらけだ。
欧州と日本に加え、中国やインドなどの途上国の経済が米国の消費者への依存から脱却することができるという考え方は興味深いが、残念ながら無理がある。米国の景気は減速している。2006年10-12月期の米国内総生産(GDP)は前期比年率2.2%増と、同年1-3月期の5.6%増から、伸び率が低下。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト73人を対象にまとめた調査では07年の米経済成長率は平均2.5%と見込まれている。昨年は3.3%だった。
オランダの金融大手INGグループは、住宅販売の減少が消費者心理を損ない、景況感悪化が企業利益を圧迫するとして、07年の米成長率見通しを2.3%から2.1%に引き下げた。米ゴールドマン・サックス・グループは今年の米成長率が2.1%になるとの予想を示した。
ゴールドマンの経済調査責任者(ロンドン在勤)、ジム・オニール氏は、最近の株式相場の不安定さに触れ、市場のコンセンサスを下回る同社の成長率見通しは、さらに「下振れリスク」があるとしながらも、世界経済の米国からの「切り離し」が可能だとの見方をしている。
同氏は、13カ国から成るユーロ圏と日本、英国、「BRICs」と呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国の新興市場4カ国がいずれも06年10-12月期、米国を上回る成長率になったと指摘。「米国が実際、世界の経済成長の『エンジン』であることをやめたようだ」と言う。ゴールドマンによれば、今年の成長率予想は中国が9.8%、インドが8%、日本とユーロ圏はともに2.4%だ。
*正直、私が最も知りたいのは米景気減速の中国に与える影響であるが、実際どの程度のものなのであろうか。軽微ですむのか。はたまた、大きなダメージを受けるのか。実際のところ予想がつかない。最近の世界同時株安のニュースを見ていると何処にいても同じような気もするが、膨大な量のマネーは行き場を失っている。この状態でクラッシュしても引き上げられた資金は何処へ行くというのだろうか。分からない事だらけだ。
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私が見たレポートで印象に残っているのはリーマンの今年の展望で『世界景気は緩やかに減速し、世界の株式市場のブル相場は終焉が近づきつつある』『なかでも米国の住宅市場がその鍵を握っており、クラッシュには気をつけましょう』『でもブル相場は終わりかけが一番オイシいのよね』みたいな内容でした。世界の株式市場のブル相場が終わるとき、香港・中国市場が一瞬連れ安しその後どう動いていくかを一生懸命妄想してます。
まあその前に米国のクラッシュだけは気をつけないといけませんが(汗)米国のクラッシュが中国に与える影響は個人的には大悲観はしてませんが…また面白そうな記事を見つけたら報告します。
P.S. 三月に携帯の機種変してこちらのブログも普通に見れるようになりました(笑)