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ゴールドは価格の安定を保証する

エコノミストはよく経済要因と人をごく少数に限定したミクロ経済とマクロ経済を仮定して、市場の働きについて説明する。それにならって金の採掘・精錬をする人と洋服の仕立て人の二種類しかない経済を考えてみよう。

需要と供給の法則によって、金1オンスと仕立ての良いスーツ1着が同じ価格とする。鉱山を採掘して1オンスの金を生み出すのに必要な労働と道具と資材と能力は、布を織って1着のスーツを製造する労働と道具と才能に等しいことになる。ここまで製造される金の量とスーツの数がほぼ等しく価格は安定していた。

金の採掘人がもっと良い暮らしをしたいと考え、今年はよけいに働いて去年より多くの金を製造した。すると均衡は崩れる。金のほうがスーツより多くなる。この場合商品供給量に比較したマネーサプライ拡大の結果は、モノポリーゲームの時と同じである。金の相対的な価値が下がってスーツの表示価格が上昇する。

この話には続きがある。金の採掘人がせっかく余分に働いたのに生活が楽にならないと気づけば、とくに仕立て人が苦労もせずに儲けを増やしたと知ったら、そのうちの何人かはつるはしを捨てて仕立て人に商売変えをする。すると金の製造量が減ってスーツの製造量が増えて価格は均衡していく。

自由市場は政治家やマネー技術者が邪魔をしなければ人々の行動の根底にある要素によって自動的にコントロールされ、つねに安定した価格構造を維持することができる。商品通貨システムでは、とりわけ金本位制なら、価格は「自動的」に安定する。
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コメント一覧

#516 素晴らしい
ゴジラさんはじめまして 大阪市在住の よし と申します。やっとゴジラさんみたいなゴールドについて素晴らしい意見と先見の明をお持ちの方のプログを見つけました。私も紫金鉱業のホルダーでニューヨークがクラッシュした後の金本位制を疑いません。 これからもよろしくお願いします。
#517 褒めすぎです
よしさん、こんばんは。

お褒め頂、ありがとうございます。金本位制の導入に対してはまだまだ困難な問題がたくさん存在しています。事はそう簡単にはいかないと思いますが、私も金本位制支持者ですので実現を願っています。こちらこそよろしくお願いいたします。
#518 霊宝についての質問です
ゴジラさん、こんばんは。

ゴールドの株価がやっと動き出しましたね。朗報と言えるのですが、香港株全体の地合が良くないのが気にかかるところです。

一つゴジラさんの解釈をおききしたいのですが、本日中国の産金業者の株価はそれぞれかなり騰がり、紫金と招金は一応上場来最高値ということになっています。但し霊宝については、3銘柄中最高の騰がり方(9%強)をしたものの、上場来高値(10.8HKD)に対して7.4HKDと3分の2強の水準にとどまっています。上場来高値をつけたのは去年の5月8日だったとのことですが、何か特別の理由があったのでしょうか?記憶が定かでないので、ご教授ください。このあたりの問題があったので、本日は最高の騰がり率を記録したのでは?とも思うのですが。
#519 霊宝は・・・
ふぉれっくすさん、おはようございます。

去年のゴールドラッシュのころですね。その当時、割安な霊宝に個人投資家の資金が集まったためではないでしょうか。紫金は分割を控えていてしばらくは需給が減少しているときでしたので。私も記憶が定かではありません。

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