あっという間の半年間であった。想定外のことが多く起こった。ウクライナ戦争は衝撃だった。インフレを加速させる要因になり、世界を混乱させた。ロシアに対する西側の制裁も想像以上でさらにインフレを加速させる要因となった。そこへ中国の更なるロックダウンで世界は痛めつけられた。こうして混乱の半年が過ぎた。このインフレは利上げだけでは制御できないだろうというのが私の見立てである。後半の半年ではこれがどうなるのか?見ものである。
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ドル高の功罪
ドルが強い。米国は一部ドル高でインフレを相殺することができる。しかし、ドル高は他国から見れば通貨安。インフレの波をもろにかぶることになる。まだ、体力のある国は良いがそうでない国は悲惨だ。恐らく現在のドル高を恨んでいる国は多く存在するだろう。ドルを中心とした決済システムは不条理である。そこへモノ不足が追い打ちをかけている。結果的に米国離れは進むと見る。
配当で買い増しに動く
今日は配当が入ってきたので紫金の買い増しを行った。今年は配当が多かった。去年の2倍ぐらいで少々驚いた。株価が安かったこともあり、買うには好機だった。最近の紫金は金価格よりも銅価格の影響が強く、銅価格の下落に影響されている。主に欧米の景気後退の見込みからの売り圧力が強いが、銅在庫は依然として低水準にある。見込み違いが認識されると状況は裏返るだろう。金価格は上がりもしないし、下がりもしないという不気味な状態。
節電の夏
今日も暑かったが、まさか梅雨明け宣言とは驚いた。随分早い梅雨明けだこと。というか雨あんまり降ってないよな。水不足が心配だ。もう一つ心配なのは電力不足。節電の夏になりそうだが、原油、天然ガスともに高いので高コストだ。いつまでも綱渡りをしている場合ではない。嫌だが原発を動かすより手段はない。
先週の金価格
6月 London NY(COMEX)
20日 1835.50
21日 1840.25 1832.70
22日 1841.85 1838.00
23日 1841.90 1822.30
24日 1825.45 1826.40
*コモディティが崩れていく中ではよく持ちこたえている。売り圧力はあるはずだが、逆に考えている人もいると言うことか。金ETFは14.50トン減と大きくブレーキ。その割には下げてないね。今週どうなるのか問題です。G7ではロシアからの金輸入禁止を発表した。ロシアの金採掘量は世界3位で年間300トン。これが西側に入ってこなくなる。原油に近い状況になるのではないか?
*金ETF残高1148.00トン(06/26現在)exchange-traded gold securities
20日 1835.50
21日 1840.25 1832.70
22日 1841.85 1838.00
23日 1841.90 1822.30
24日 1825.45 1826.40
*コモディティが崩れていく中ではよく持ちこたえている。売り圧力はあるはずだが、逆に考えている人もいると言うことか。金ETFは14.50トン減と大きくブレーキ。その割には下げてないね。今週どうなるのか問題です。G7ではロシアからの金輸入禁止を発表した。ロシアの金採掘量は世界3位で年間300トン。これが西側に入ってこなくなる。原油に近い状況になるのではないか?
*金ETF残高1148.00トン(06/26現在)exchange-traded gold securities
中国は成長期を迎えているが
中国株ブームは2000年代初期に起こった。その当時、WTO加盟等話題が多かった。世界の工場と呼ばれて久しい。現在は随分と変わった。中国は覇権を目指し始め世界と対立するようになった。そんな中国だが、実は真の成長期を迎えるのはこれからだ。中国の一人当たり名目GDPが10000ドルを越えたのは2019年。ところが2020年にコロナに襲われる。猛烈なロックダウンは中国を止めた。それでも一人当たりGDPは伸び続けている。現在の水準は爆発的な個人消費が起こる水準に達している。気が付けば中国は世界最大の自動車販売国になっているが、まだ序の口である。ここからさらに猛烈な加速をするはずである。ロックダウンがなければ中国はどうなっていたのか?資源が足らないのであれば意図的に止めたのは正解かもしれない。ロックダウンが解除されれば爆発前夜。
エネルギー、素材が振るわない
エネルギー、素材が下げている。これは今後の景気後退を織り込み始めているからだが、市場は間違えている可能性がある。いわゆるリセッションを予想しているわけだが、インフレが収まらないスタグフレーションを想定していない。今は景気後退で需要が落ちると見てコモディティは売られているが、あくまでも見込みである。それも相場なのではあるが・・・。
ドルに振り回される世界
米国の急激な利上げに世界は振り回されだした。各国はインフレに対応するために利上げモードに突入する。日本だけは景色が違う。基軸通貨が基軸通貨の役割を果たせないでいると世界は混乱する。この戦いは先が長い。米国の利上げペースについていける国は少ないだろう。そうなると世界的な物価高は当分収まらないことになるが・・・。
グシャッといくかな?
いわゆるただならない雰囲気ってやつ。いろんなところでいろんな人が言っているが、やっぱりグシャッといくかな?じわじわ下げるよりもスパッといった方が、回復も早いけど。膿は一回で出したいよね。来月ぐらいなのかな?と予想してみる。しかし、蒸し暑くなってきた。
休み明けの米株の動向は?
休み明けの米株の動きがきになる。今週も先週のように売られると底が見えなくなりそうだ。今日はアジアはなんとか耐えているが、リセッションの足音が聞こえる中での米株の動向には注目が集まる。アジアに耐性がついてきているのも悪くないが、米株の転落具合によってはゴールドが動意づく可能性もある。
金属価格の下落は・・・
金属価格の下落は絶好の買い場である。これは中国の需要が今後のロックダウン懸念等で怪しいと言うところからきている。上海が解除になったばかりだと言うのに矢継ぎ早にいろんな話が出てくる。情報操作されているのか?買うのであれば、この機を逃すべきではない。中国は買いに入るのではないか?中国は原油に関してはロシアから安く買える。金属は国際価格で買わなければならない。確信犯なのでは?
先週の金価格
6月 London NY(COMEX)
13日 1830.85 1818.70
14日 1818.30 1808.50
15日 1823.75 1834.50
16日 1826.50 1857.80
17日 1841.55 1839.80
*一旦落ちかけたが、重力に逆らい戻してきた。金ETFは4.94トン増。微妙なバランスで現状が維持されているものと思われる。今週の動きに注目。
*金ETF残高1162.50トン(06/19現在)exchange-traded gold securities
13日 1830.85 1818.70
14日 1818.30 1808.50
15日 1823.75 1834.50
16日 1826.50 1857.80
17日 1841.55 1839.80
*一旦落ちかけたが、重力に逆らい戻してきた。金ETFは4.94トン増。微妙なバランスで現状が維持されているものと思われる。今週の動きに注目。
*金ETF残高1162.50トン(06/19現在)exchange-traded gold securities
金融経済大戦
ウクライナとロシアの間で起きているのは局地的な戦争だが、金融経済制裁等を含めるとこれは世界的な大戦である。西側はロシアを破綻させて戦争を終わらせようとしたが、中国とインドが原油を爆買いしてくれたおかげで助けられた。西側諸国特に米国と英国はロシアに厳しいが、足並みが完全に揃わないのはマイナスだった。SWIFT排除は中東諸国や新興国には評判が悪い。言うことを聞かなければこんなことされるのであればドル以外の決済の道を作っておかなければならない。今、世界は分断されようとしている。決済通貨は徐々にドルではなくなっていく可能性が出ている。ルーブルは原油等の決済通貨に採用したり、ゴールドを固定価格で買い取ることにより復活した。ルーブルはコモディティに連動させることにより価値を取り戻した。このスタイルが国際的に見直される可能性が出てきている。新興国もこのスタイルを取ることによりインフレを制御できそうだ。ドルを使わない方が良いことが見えてきてしまった。
デカップリングし始めた香港
米株の黄昏を尻目にデカップリングをし始めた香港。日経は米株にお付き合いしてしまうのか?あくまでも個人的な意見だが、中国等の香港株や日本株には幾分資金が流入すると見ている。新興国株では市場規模が小さすぎる。香港や日本ぐらいの大きさがないと米株からの資金量は吸収できない。何と言っても香港と日本はバリエーションが安い。米株もハイパーグロースからバリューへの移動が起こっているように香港や日本のバリューに資金シフトが起こると予想する。
躊躇なく0.75%利上げするとは・・・
いや~、驚きましたね。まさか躊躇なく0.75%利上げするとは。それだけインフレに対する危機感があったと言うことだが、その判断は間違ってはいない。しかし、供給に対する問題に対しては無力ではある。どこまで効果があるのかには未知数。だが、これで出来ることはやっていると言うことになる。あとはどうなるかだな。
緊張感高まるFOMC
さて、いよいよFOMCだが、どうなる?基本何もいじらないと予想するが、どうだろう。株価は取りあえず下げてきた。少しパニクッてるが、これ以上いじらなければなんとか収まるレベルかな。収まってくれないと利上げ継続できないからね。それでも株価はじわじわ下がる。厳しい状況が続く。
0.75%の脅しに震え上がる
昨夜の混乱は凄かった。金利の上がり方が尋常ではなかった。まあ、株の売られ方も凄かったが、終わり際の0.75%の利上げするかものアナウンスは効いた。まさか本当にやるとは思ってないが、もう十分下げたな。とは言え下抜けしたか。これだとどこまで行くのか分からんな。さすがにゴールドも売られたが、買い時かもね。米株は底を探る展開が待つ。
米株の動きに注目
先週、大きく下落した米株がどう動くのか注目の1週間。今週はFOMCも控えている。さあ、サプライズはあるのか。個人的にはあまり強行せずに決められたとおりにこなすと思っている。余計なことを言うと相場が余計に崩れる可能性があるからだ。横目に見てゴールドの動きにも注目。
先週の金価格
6月 London NY(COMEX)
6日 1847.20 1841.40
7日 1849.60 1852.10
8日 1852.95 1853.10
9日 1844.85 1848.40
10日 1830.00 1872.20
*相場が荒れる中、上昇したゴールド。果たして本物なのか?そこが問われる1週間。金ETFは3.56トン増、思ったより少ない?継続的な流入が必要。
*金ETF残高1157.56トン(06/12現在)exchange-traded gold securities
6日 1847.20 1841.40
7日 1849.60 1852.10
8日 1852.95 1853.10
9日 1844.85 1848.40
10日 1830.00 1872.20
*相場が荒れる中、上昇したゴールド。果たして本物なのか?そこが問われる1週間。金ETFは3.56トン増、思ったより少ない?継続的な流入が必要。
*金ETF残高1157.56トン(06/12現在)exchange-traded gold securities
米5月CPIに呆然
米5月CPIが発表された。思ったより高かったですね。一回りしてきてもまだ前年比8.6%とは前月よりも加速しているし、かなり絶望感のある数値です。株式市場は大きく下げて金利も急騰。今後の利上げペースに対する不安が倍増した。景気後退の足音が聞こえてくる。ゴールドは上昇しているが、まだ買っている人は少数派で、この動きが継続するかどうかが重要。だが、金利の動きに逆らう強さは買える。6月、7月の利上げは0.50%以上になるが、その割にCPIの反応が弱いことが判明するとさらに絶望感が増す。そのあたりからゴールドに対する見方が変わり始める。もう少しの辛抱だ。
米5月CPIでどう動く
あとちょっとで米5月CPIが発表される。予想は8.2%、意外と高いな。もう前年は高くなってたはずだが、ものともしない数値に唖然。しかし、エネルギーと食品を抜いてこの数値だからな。やっぱり高いよね。これ、上振れたら酷いことになりそうですね。戦争継続中だということを考えれば、しばらくこの水準を我慢することになるのか?
円安を止められない
日本は円安を止められない。止められる手段がない。どうする底なし沼。金融政策は変更できそうもない。介入ぐらいしかないが、ムダ金に終わる可能性が高い。ロシアのようにゴールドを一定金額で買い取るか。資源があれば決済通貨に円を指定するのは有効だが、資源がない。その他、貿易決済に円を用いるのは有効な手段だと言うことは分かっている。米国の手前それは出来ない。基軸通貨体制と言うものは非常に良くできている。そして日本には手段がないことを知る。
再び急激な円安
今日の急激な円安は凄かったね。落ち着いてきていると思っていたのに昨夜の米金利の上げにドルが反応したからか?さすがにいきなりのドル円133円にはビビるな。これ、どこまでいくのかが問題だな。急激なドル高でゴールドが抑え込まれる可能性があるからだが、今んところはさほど影響していない。
6月の方が危険な気がする
底が見えない状態のまま6月に入った株式市場。どうも6月の方が危険な匂いがする。一見持ち直しかに見える銘柄は危険そのもの。原油等が高止まりしている状況の中では相場は次のサイクルには移行していない。コモディティサイクルは継続されていると考える。ディフェンシブセクターはやや早いと思っている。
先週の金価格
5月 London NY(COMEX)
30日 1854.95
31日 1838.70 1837.40
6月
1日 1844.90 1846.50
2日 1868.50
3日 1851.30
*景気が良いの?悪いの?金利は上がるの?下がるの?金融引き締めは緩むの?緩まないの?などの思惑が交錯する中で相場は右往左往してます。両方に引っ張られて動けない。金ETFは2.96トン減と振るわず。
*金ETF残高1154.00トン(06/05現在)exchange-traded gold securities
30日 1854.95
31日 1838.70 1837.40
6月
1日 1844.90 1846.50
2日 1868.50
3日 1851.30
*景気が良いの?悪いの?金利は上がるの?下がるの?金融引き締めは緩むの?緩まないの?などの思惑が交錯する中で相場は右往左往してます。両方に引っ張られて動けない。金ETFは2.96トン減と振るわず。
*金ETF残高1154.00トン(06/05現在)exchange-traded gold securities
良すぎて困る雇用統計
米雇用統計悪くないが、良くて困るとはこれ如何に。強い金融引き締めが継続されるとして株価は下落。良いニュースが悪いニュースになる典型例。しかし、景気後退の足音は近づいてきている。テスラは人員を10%削減すると言い出している。これは金融緩和のし過ぎでインフレを招いたFRBが再び金融引き締めをやり過ぎて経済を破壊してしまう可能性が出てきた。だが、インフレもまた止まらない。前門の虎、後門の狼状態は続く。
資源ナショナリズム
ペルーのラスバンバス銅鉱床、利権を持っているのは中国の五鉱資源という会社。先住民が利益配分を求めて抗議活動をしている。操業停止長期化で労働者約3000人が解雇された。南米ではこの手の問題がよく起こっている。チリでも同様の抗議や国営化の話まで出ている。また、チリはストも多いし、環境に対するプレッシャーが強くなっている。そのため、最近の生産は前年割れしている。ここ最近、非鉄金属は値段が高騰しており、利権に群がる傾向が強まっている。それは非鉄金属だけでなくリチウムやコバルトなども酷いことになっている。どうやって確保するのか大変な時代である。
減り始めた銅在庫
上海ロックダウン解除直前から銅在庫は減り始めていた。どうやら継続的に減っていきそうな感じだ。上海のモノの動きが始まる前に買いが入っていたようだから警戒していたのか?中国のモノの動きは大きいから動き出すとやはり早い。メタル全般の動きが活発になる兆候に見える。
値上げラッシュに・・・
分かっていたこととは言え、ここに来てのモノの値上げラッシュ凄いね。さすがにこのまま行って大丈夫なのかと思えるレベル。と言うのも小麦、肥料等が本当に足らなくなるのはまだ先のこと。光熱費に大きくかかってくるのももっと先。これはやばいな。消費税は元に戻した方が良いよね。どうせ税収は減るんだから減る前に手を打てよと言いたい。