どうも景気状況がよろしくない。コロナから順調に回復してきたはずだが、ピ-クを越えて下がり始めてきた。サプライチェーンのボトルネックがなかなか改善しないし、商品価格の上昇は止まらない。スタグフレーションに向かっている。FRBは利上げのタイミングを切り上げて来年にも行おうとしているが、そういう状況ではなくなっているかもしれない。テーパリングしたぐらいでは商品価格は止まらないだろう。
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脱炭素の闇
インフレが止まらない。コロナにより生じたボトルネックは想像以上に長期化しており供給不足により価格高騰の原因となって思うように改善しない。しかし、それだけではない。今や世界は脱炭素で溢れている。石炭火力の多い中国は脱炭素化で発電量が減り停電に見舞われている。原油価格の上昇も脱炭素が絡む。今や油田開発に向けられる投資は激減している。エコではないからだが、このままでは将来が危うい。非鉄金属でも同様のことが起こっている。アルミは精練で環境破壊がつきもので中国国内でもたたかれ始めた。そのため採掘量とともに精練も行いにくくなっている。供給量が減っているため価格の上昇に直結している。原因はコロナだけではない。世界中の鉱山で環境問題が提起されていて裁判に発展しているケースも少なくない。現在の資源価格の上昇は簡単に収まるものではないと考えている。鉱山会社に対する投資は難しい局面を迎えているが、上手く立ち回れる企業は大きな利益を得る可能性もある。ハッキリ言えばハイリスクハイリターンで選別が非常に難しいと思う。
ワクチン接種は終わったが
私は先週の金曜日にコロナワクチンの2回目接種を終えていた。特に何も問題はなく、熱発もなかった。大したことないなと思い翌日は普通にテニスをやっていた。ところが1時間ぐらいすると非常にだるくなってきて体調不良に見舞われる。最後までプレーはできたんだが、思った以上に疲れた。やっぱ動いちゃいけなかったんだろうなと反省しきり。同世代の人と比べると体力はある方だという自負が無茶をしてしまう。気を付けないといかんね。まあ、無事で良かった。
先週の金価格
9月 London NY(COMEX)
20日 1757.75 1764.00
21日 1774.45 1774.10
22日 1773.40 1767.90
23日 1750.00 1742.80
24日 1746.80 1750.20
*じわじわと下げ圧力がかかってきてる感じがします。テーパリングのスケジュールも見え始めてきたのが大きいか?金ETFは8.63トン減と背景にあった動きか?
*金ETF残高1071.83トン(09/26現在)exchange-traded gold securities
20日 1757.75 1764.00
21日 1774.45 1774.10
22日 1773.40 1767.90
23日 1750.00 1742.80
24日 1746.80 1750.20
*じわじわと下げ圧力がかかってきてる感じがします。テーパリングのスケジュールも見え始めてきたのが大きいか?金ETFは8.63トン減と背景にあった動きか?
*金ETF残高1071.83トン(09/26現在)exchange-traded gold securities
仮想通貨全面禁止の中国
驚いたニュースが流れてきた。中国は仮想通貨の使用を全面的に禁止するようだ。私は以前、中国国内の仮想通貨はやがてデジタル人民元に置き換わっていくと予想したが、その通りになった。私が考えているよりもはるかに早くにだ。これは重大な問題である。デジタル人民元は来年から本格導入されてしまう。世界は特にドルは出遅れてしまうことになる。中国は通貨覇権を狙っている。デジタル人民元はその試金石である。米国は中国同様に仮想通貨を全面禁止にしてデジタルドルに置き換えることは出来るのか?資本主義の下ではかなり難しい。しかし、これは国家安全保障上の問題となりうる。このニュースは世界の中央銀行に衝撃を与えた。このままではデジタル通貨は中国に制覇されてしまう可能性がある。だが、人民元には弱点がある。それは信用力である。ドルには絶対的な信用力がある。どこででも使用できるし受け取ってもらえる。中国はデジタル人民元の発行と同時に金準備の公表を行うと見ている。恐らく10000トン以上持っている。膨大な金準備を担保にデジタル通貨の発行量に制限をかける。金本位制ではないが、信用力の担保を行うのではないか?さて、どこまで当たっているかな?
中国恒大、危険な匂い
中国恒大は23日期限の利払いを行うと言っていたが、雲行きが怪しくなってきた。その後の利払いも立て続けにある。株価は乱高下し始めている。当局者には不測の事態に備えよと言っているらしい。破綻させる可能性が高いように思えてくる。まだ時間はあるが、このまま引き延ばされるのもきついのではないか。債権者は気が気ではないな。
テーパリングは11月開始か?
かなり前から関係者の発言等でテーパリングを織り込ませようとしてきた。どうやら11月からスタートしそうな感じになってきた。その割に大きな影響が出てきていない。恒大ショックがクッションになったかもしれない。基本、テーパリングや利上げになるとドル高に向かうため商品相場は軟調になるのが通例だが、今回はどうだろうか?米国の立ち位置は随分と変わってきた。中国がここまで前に出てくるとは思っていなかったし、デジタル人民元の登場は間近に迫る。ドル決済比率は少しずつだが低下傾向にある。徐々にではあるが、これまでの常識とは異なることが起こってもおかしくはないようが気がしてくる。毎回、同じという図式は改めた方が良いかもしれない。
そして中国人はゴールドを買う
何かと商品価格は米国中心に動く。それは基本、ドルが決済通貨になっているから当然だ。それに抵抗して中国は銅やアルミなどを放出して価格の上昇に必死で抵抗している。だが、思うようにいかない。しかし、世界的には着実にドル離れは起こりつつある。今すぐにとは言わなくともドルに対する反応性が弱まる時が来るだろう。今回の恒大ショックは中国人の不動産に向かうマネーを止めただろう。さらに未成熟な社債市場にも激震が走る。中国人はゴールドに買い向かう公算が大きいのではなかろうか?そういった動きは想定外でこれまでと異なる動きになると思う。
・・ショックを回避するには
世界同時株安再びである。しかも発生点が中国とは。中国恒大の後始末だが、清算やデフォルトを避けようと必死なようだ。一番好ましいのは一部債権放棄で一部を回収するシナリオのようだ。だが、驚くなかれ75%減免らしい。凄いな。でも消滅するよりかはましか。その線でまとまるかどうか分からないが、そこまで譲歩しないと消滅すると言うのは恐ろしいね。
恒大ショック
今日の香港荒れてましたね。恒大集団の破綻を織り込み始めているようだ。問題はその影響の範囲。今晩のNYと明日の日経にどう影響するのか?中国国内的には十分にリーマンショック級の出来事と言って良いと思うが、その処理の仕方がどうなるのかが重大な問題になる。危機はチャンスなんだが、胸騒ぎが止まらない。悪い意味で。
先週の金価格
9月 London NY(COMEX)
13日 1793.90 1793.50
14日 1792.75 1804.60
15日 1796.95 1794.10
16日 1747.95 1753.70
17日 1755.95 1753.80
*耐えきれずにズルズルと下げる展開。まだ危ないです。今週、落ち着くと良いですね。金ETFは2.99トン増と増えてます。これは意外な動きですね。
*金ETF残高1080.46トン(09/19現在)exchange-traded gold securities
13日 1793.90 1793.50
14日 1792.75 1804.60
15日 1796.95 1794.10
16日 1747.95 1753.70
17日 1755.95 1753.80
*耐えきれずにズルズルと下げる展開。まだ危ないです。今週、落ち着くと良いですね。金ETFは2.99トン増と増えてます。これは意外な動きですね。
*金ETF残高1080.46トン(09/19現在)exchange-traded gold securities
疑心暗鬼が渦巻く相場
FOMCを前にして相場では疑心暗鬼が渦巻く。微妙な経済指標に見方が分かれる。今回のFOMCではテーパリング時期が特定されるのか?いろんな憶測が流れる。ここまでのインフレ率は収まりつつあるとはいえ、どう見ても高い。テーパリングどころか利上げの必要がある。経済指標は改善しつつあるように見えるが、ここから減速していくという懸念材料はある。私だったら曖昧にしてもう一回先送りにする。相場はキャッシュを厚めにしつつあるように見える。ガードを固めておくのが吉と言うことか。
中国恒大集団のデフォルト
投資家ならば誰もが耳にしている中国不動産バブル。その象徴ともいえる銘柄である中国恒大集団。すでに死に体となっており、中国政府が救済しなければデフォルト間違いなし。業界2位の規模でデフォルトしたらただでは済まないが、どうも見捨てられそうな気がする。不動産価格を下げるには資産の投げ売りをさせるのが一番効果的だ。この会社は見せしめに解体される可能性が高いと思う。しかし、デフォルトした際の影響をどのようにして和らげるのか?意外と考えてなかったりもする。なんちゃって資本主義がなんちゃって社会主義に舞い戻る。
テーパリングではなくて利上げ?
1日経って冷静に考えてみると今のインフレレベルは普通テーパリングじゃなくて利上げだよな。余りにも慣れてきてて普通に思い始めている。明らかに現在の状態は良くないのだがFRBは平静を装っている。ボルカーだったら大変だったろうな。しかし、これからまたいつものごとく債務上限問題をバックに危険な綱渡りが待っている。暴発した米国債の発行量は利上げに耐えられるのか?FOMCで実態が垣間見えるだろうか?
秋の風はきついか
株式の変調はより現実的になってきた。テーパリングモードに移行か?ゴールドが微妙な動きで金利が下げたため少し上げてる。もう少し荒れるかなと思ってます。しかし、CPIの値は中途半端だった。高すぎず、低すぎず、どちらともとれる微妙な数値。判断が割れやすい。
下がらない商品市況
商品相場が高騰を続けている。コロナ禍におけるサプライチェーンの問題が大きいと言うがそれだけだろうか。世界的な金融緩和にも大きな問題が潜んでいるように思える。もしそうであるのならこの状況は一過性では終わらない。また、その状況がゴールドに起こっていないのは不思議な感じがする。最後に遅れてやってくるのはゴールドではないだろうか?
8月のCPIが発表される
いよいよ8月の米消費者物価指数(CPI)が発表されるが、どう出るか?インフレが一時的なのかそうでないのか、そろそろ結論が出る。相場が荒れる可能性もある。金利の動きも需要だ。数値は結局、高めに出るとは思うが、米株は事前に察知して下げているのか?ゴールドはまだ横ばい?さあ、どうなる?
先週の金価格
9月 London NY(COMEX)
6日 1821.60
7日 1802.15 1794.10
8日 1786.00 1788.60
9日 1788.25 1794.20
10日 1794.60 1786.80
*テーパリングを織り込んでいるのか、いないのか相場がガタガタしてきました。株式もガタガタ行きそうな雰囲気が出てきました。金ETFは0.02トン減とほとんど動きなし。今週、このまま収まるようなら乗り越えられるかも。
*金ETF残高1077.47トン(09/12現在)exchange-traded gold securities
6日 1821.60
7日 1802.15 1794.10
8日 1786.00 1788.60
9日 1788.25 1794.20
10日 1794.60 1786.80
*テーパリングを織り込んでいるのか、いないのか相場がガタガタしてきました。株式もガタガタ行きそうな雰囲気が出てきました。金ETFは0.02トン減とほとんど動きなし。今週、このまま収まるようなら乗り越えられるかも。
*金ETF残高1077.47トン(09/12現在)exchange-traded gold securities
疑問の多い中国株だが
当局による規制に疑問の残る中国株だが、反発しつつある。テンセントやアリババは割安と思うが、なかなか手が出ない。しかし、私は中国株は戻していくと見ている。中国国内の不動産投資に向かっていたマネーの多くは株式市場に入ると見ている。結果的に米株と同様の状態になるのではないかとみている。良い悪いは別にして外国人主体ではなく中国人主体のマーケットになると思うが、いかがかな?
ブラックロック、中国に突撃
ブラックロック、初の中国投信の募集完了のニュースが流れる。中国の投資家から約1143億円を集めた。まだ、そんなに大きくはないが中国でのビジネスは捨てきれないと見える。中国は不動産バブル沈静化に躍起になっているが、他に資金の流れる道が少ない。金融市場の多角化は今後の資金の吸収先となる。中国にとっては渡りに船だろう。だが、この行為には批判も多くリスクもそれなりにある。成功を祈る。
驚異的な上昇のアルミ
アルミが13年ぶりの高値らしい。よく見るとこの上昇はすでに1年以上に及ぶ。去年の銅以上の強さだ。ギニアは世界のボーキサイトの約4分の1を供給しているが、政情不安で高騰が止まらない。消費の6割は中国で銅は国家備蓄の開放で上値を止めたが、アルミは上手くいってない。国家備蓄は徐々に減っており、いつまでも続けられるものではない。アルミはすでに突破しているのかもしれない。
岸田よ、お前もか!
高市氏に引き続き岸田氏も同じようなことを言い出した。金融所得課税の見直しってやつ。「1億の壁」とか言ってるけど、こいつも敵だな。しかし、河野氏も検討は必要と言ってるから日本も終わりかもね。海外からお金が入らなくなったら、また失われた何とかになるぞ。
頭抑えられるゴールド
調子が出るかと思われたゴールドだが、頭を押さえられてしまった。都合の良いところでドル高に遮られる。よくあるパターンだが、一向にこのレンジから抜けられない。そもそも動く値幅は全く違うのにね。つまり10年前の価格と現在の価格は全く違うのに同じように逆に動くのは不条理であるということ。
誰が総裁になるのか?
菅退陣でにわかに活気づく日経。それだけでこんなに上がるとは思えないが、誰が買っているのか?そんなことよりも問題は誰が総裁になるのかだ。高市氏は投資家にとっては最悪で金融所得の税率を現状の20%から30%に引き上げる構想を持っている。投資家は日本を出ていくし、お金が入ってこなくなる。まあ、この日経爆上げを見るとその可能性はないように見えるが。
先週の金価格
8月 London NY(COMEX)
30日 1810.20
31日 1814.85 1814.10
9月
1日 1811.80 1814.60
2日 1812.55 1809.60
3日 1823.70 1827.60
*テーパリング遠のくとの見込みで週末上げて終わりました。こいつが本物になるのかどうかで景色が変わります。金ETFは2.39トンの減少でまだ反応してない。今週、どういう捉え方をするのか見ていく必要がある。
*金ETF残高1077.49トン(09/05現在)exchange-traded gold securities
30日 1810.20
31日 1814.85 1814.10
9月
1日 1811.80 1814.60
2日 1812.55 1809.60
3日 1823.70 1827.60
*テーパリング遠のくとの見込みで週末上げて終わりました。こいつが本物になるのかどうかで景色が変わります。金ETFは2.39トンの減少でまだ反応してない。今週、どういう捉え方をするのか見ていく必要がある。
*金ETF残高1077.49トン(09/05現在)exchange-traded gold securities
米雇用統計は?
米雇用統計はイマイチだったようだ。その影響でテーパリング開始の検討が先送り確実とニュースでは出ている。結論を出すのは時期尚早と思うが、見方もいろいろとあるようだ。しかし、表現が微妙だ。テーパリングの先送りではなく、テーパリング開始の検討が先送りだから間違えそうだね。デルタ変異株が労働市場に影響し始めていると言っているが、それだけではないと見ている。個人的には年内のテーパリングは消えるんじゃないかと思っている。
新興国に見るインフレ懸念
インフレは一時的という米国。新興国の状況は厳しい。明らかな物価上昇に悩まされ利上げを余儀なくされている。ロシア、ブラジル、トルコ、メキシコ、韓国など、苦しくなって利上げせざるを得ないことになる。それなのに米国はのほほんと構えている。なぜなのか?動けないのではないか?私は米国の経済はQ3に減速に転じると見ている。利上げどころではなく、一転テーパリングも停止の可能性があると思っている。バブル再び・・・。あるかな?
米雇用統計前で沈黙
静かだ。米雇用統計前ということでここまで静か?発表後の動きが大きいのかなと思えてくる。良すぎてもテーパリングが早まるし、悪すぎても困る。中途半端が一番か?不思議な現象である。
米国が間違いを犯した場合は
ここまでFRBは金融政策を上手くこなしてきている。テーパリングを示唆しながら株価をコントロールした。インフレは行き過ぎると思うが、ここまでは一時的と言いながら誤魔化してきた。政府の行っている債務拡張と合わせてFRBの金融政策が裏目に出た場合のリスクはいかほどか?基本、失敗するとは思われていないだけに裏目に出たときの反動は大きい。結果やいかに。