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南シナ海で火が上がる可能性

中国が「領海」と主張する人工島の12カイリあたりを米海軍のイージス駆逐艦「ラッセン」がうろちょろした件だが、正直米軍がここまで強行路線に転換するとは思っていなかった。中国も対応に苦慮しているようだが、戦闘が起こる可能性はいかほどだろうか?太平洋戦争開戦時を思わせるような状況だが、米国は絶対に自分からはしかけない。中国が撃ってきたときは人工島はこの世から消えるだろう。そうなると共産党の威信に傷がつくことになり、政権の脆弱性が表面化してくるかもしれない。つまり下手をすると命取りになる問題なのではないか。しかし、ラッセンに手が出せなくても威信には傷がつく。中国はどちらにも身動きがとれなくなっている。恐ろしい戦略である。
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分裂する世界

欧米社会は大事なところでは強調する姿勢を見せてきたものだが、ここ最近分裂の兆しが強い。AIIBに英国やドイツ、フランスなどが参加したのには驚いた。そればかりか中東政策でも意見が異なり始めている。南シナ海の問題でも米国の動きに対して欧州は静観の姿勢である。明らかに欧州は中国にすり寄りつつある。日米は孤立しつつあるように思える。金融政策もしかりだが、米国は自国のことしか考えていない。基軸通貨国がこれではよろしくない。人民元が自由化されていないにもかかわらずSDRに採用されるのは異常な事である。通貨情勢も分裂化の動きがはっきりしてきたと言える。日本の行く道はどっちだろうか?

ネガティブに捉えたか

ゴールドは少し押してきたな。FOMCで利上げに含みを持たせたことが効いたのか?それともデフォルトを回避したのが効いたのか?どっちだろう。まあ、ほどほどのところで落ち着き切り返すと考えたい。米国は南シナ海領有権問題にまで手を出してきた。今後の大きな火種となったが反応なし。人民元がSDRに採用されそうだが、こちらも話題性が低いようだ。あらゆるところで米中は相対することとなった。中国が米国にとって代わるとは思えないが、米国の国力を弱めることは出来そうな気がする。また、ドルに影響を及ぼすことがあるだろう。それがどういった形で現れるのかが焦点だ。

デフレ感が強くないか

FOMCが終わり予想通り利上げは見送られた。しかし、年内の利上げには含みを持たせた。年内の利上げが既定路線のように取り上げられるが果たしてそうだろうか?世界的に景気は下降線をたどりそうな雰囲気が出ている。また、デフレ感が非常に高まっているのが重苦しい。米国も同様でドル高が足かせになりつつある。この状況で利上げが可能なのか非常に疑わしい。ドルは身動きがとれなくなりつつある。政治的な調整が必要な気がするが、プラザ合意のような強引な手法で解決することがあるだろうか?

ドル高がネックだと言う意見

現時点において世界経済における最大の問題点は何だろうか?いろいろあるが、一つ上げると何になるだろう?私はドル高だと考えているのだが。ドル高により商品価格は影響を受け、新興国は困窮している。特に原油価格は酷いものだが、よく我慢しているものである。また、新興国のドル建て債務も膨れ上がり厳しさを増す。米国自身もドル高は負の側面を持ち米企業の輸出に悪影響を与える。さらにTPPにも影を落としており、政策的なちぐはぐさを露呈している。だが、ドル安になる見込みは薄くなっているかのように見える。世界を見渡すとドル高の被害を受けている国は多く、ドル安を願っている可能性が高い。つまりドル切り下げを行うチャンスが来ているとも言える。米国は一気に債務圧縮までできるチャンスなのである。さて、どうなるでしょうね。

金融緩和では世界は変わらない

世界的に金融緩和基調だが、だらだらとした長期間の金融緩和では効果が薄くなってくることが分かってきた。米国は現在金融緩和を停止しているが、米国自身が再び景気後退期に突入したら取れる手段はあるのだろうか?QE再開の可能性はあるとしても、恐らく効果は極めて薄いだろう。しかし、先進国の金融緩和で新興国の経済は大きく揺さぶられた。為替は大きく動き、各国は無理な政策を強いられてきた。結局、帳尻を金融緩和で合わせるのは他国に帳尻合わせをさせると言うことである。そもそもルールが間違っていたのだ。TPPも同様だが、国内の帳尻を他国に合わせさせるのは間違っている。どうにもならないところに来ていると実感するね。

先週の金価格

10月    London    NY(COMEX)
19日    1175.40    1170.60
20日    1177.75    1175.80
21日    1167.10    1166.70
22日    1167.00    1165.90
23日    1161.25    1164.00

*伸び悩んだ1週間でしたね。GSのコメントが効いたんでしょうか?金ETFは少し増えています。一息ついて動き出せば問題はないんですが・・・。

*金ETF残高1025.29トン(10/25現在)exchange-traded gold securities

緩和ムードが強いが・・・

中国は利下げを行った。当然かもしれないが、まだ余地は残されている。ECBも追随しそうな感じがするが、日本はやや慎重に向き合った方が良かろう。そういった背景を見ればドル高予想は当然にも思えるが、ドルが強いわけではなく周りが弱くなっているに過ぎない。商品の不調は世界的な景気後退からくる需要の後退もあり、インフレ率が上がらない要因にもなっている。このデフレ基調は慢性化する可能性もある。だが、想像を絶する量的緩和の悪影響である通貨価値の毀損はまだ表面化しておらず不気味である。それは先に説明した景気後退からくる需要減退により、通貨価値毀損がマスクされているからである。

ドルの行方で世界が決まる

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ドルは分岐点に差し掛かっている。上に行くか下に行くかで世界が変わる。GSの言うゴールド弱含みはドル高を意味する。即ち上に向かうと言うことである。さて、上手くいくだろうかね。

ゴールドを撃つGS

GSが再び12月利上げ説を展開。ゴールドは打撃を受けると力説している。労働市場の改善を指摘しているようだが、時期尚早のようにも見える。見方としてはインフレとの関連からかなり早めの時期に利上げする必要があると言う。それが12月なのだと。むしろドル高の米国はデフレリスクも同時に考えた方が良いようにも思える。確かにQEからの引き上げという問題を抱えていることを考えれば利上げの必要はあるが、世界的な経済状況も考え合わせると米国の早期利上げはかなりのリスクをはらんでいる。ひょっとすると予防箋をはって動きを注視しているとも考えられる。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NWLTER6JIJV801.html

足踏みか?

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足踏みしてますかね。まあ、その方が健全とは言えるが、年末に向かって盛り上がりがないと気持ちも乗らないね。早いものでもう年末のことを考え始めた。あと2か月ちょっとですからね。

かんぽ生命とゆうちょ銀行

かんぽ生命とゆうちょ銀行が上場を控えているが、果たしてタイミングが良いと言えるのだろうか?上場後に相場の暴落が起こり、安く買いたたかれて乗っ取られでもしたらと思うと気が気でない。なんと言っても巨大企業である。かんぽ生命もゆうちょ銀行も金融資産は途方もない規模である。こんな会社が外国人に乗っ取られでもしたら一大事である。毎年世界株安が起こるような今の時代に上場させるなどと寝ぼけたことをやっている様が滑稽に見えてくる。いや、笑い事ではないな。

為替化するすべての市場

株価の動きも商品の動きもまるで為替のようだ。株価は株価らしい動き方をし、商品も商品らしい需給に連動した動きをするものだが、年を追うごとにまるで為替のようにピーキーな動きになってきた。株価は倒産でもしない限りゼロにはならない。商品も本来は価値がゼロになることはありえない。だが、そういった理屈とは異なるような動き方をするのは異常とも言える。そろそろ目を覚ますべき時に来ているのかもしれないね。

目先はこんな感じか?

golddailyclose_convert_20151018184816.png

地味な地固めではあるが、目先はこんな感じであろうか?まあ、一歩一歩着実に言ってほしいものである。

先週の金価格

10月    London    NY(COMEX)
12日    1164.90    1163.90
13日    1165.20    1168.90
14日    1173.90    1184.30
15日    1184.25    1183.40
16日    1180.85    1177.70

*じわじわ上がってますが、終末に調整気味です。一応上り調子と言って良いでしょう。金ETFは約6.5トン増えています。継続するようなら1200ドルは超えていくのでしょう。

*金ETF残高1023.50トン(10/18現在)exchange-traded gold securities

金融相場が続く

相変わらず年内利上げのニュースが流れる。再三連呼しているが、経済指標が崩れれば一転する可能性は存在する。米銀の債券ポジションから考えて、金利が上がると考えていないことからいずれ株価が崩れることを想定しているように見える。つまりFRBの方針転換の可能性を示唆しているように思える。大きなポジションはすぐには出来ないし、身動きも取りづらい。事が起こってからではどうにもならない。つまり事前に動いておく必要がある。米銀のポジションはかなり臭いものだと思われる。

透明性が薄い米市場

米銀の米国債保有量が急激に増えているらしい。なんでも中国の2倍量だとか。急激な増加である。FRBの言動は玉虫色で分かりづらい中で米銀は躊躇なく米国債の購入に走ったことになる。恐らく利上げは年内はないだろう。いや、これだけ買うということは当分ないのかもしれない。何らかの密約すらあるのかもしれない。米銀とFRBの裏での結びつきは限りなく黒いが行動で大体のことは分かる。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NWAOKL6TTDS301.html

息を吹き返したか

地味な上がり方ではあるが、ゴールドは200日移動平均線を越えてきた。金鉱株もじわじわと来ている。地味すぎて気が付きにくいぐらいである。果たしてこれは本物なのか?もし本物としたら何を示そうとしているのか?そいつが問題だ。何を示唆しているのかで結果が違ってくる。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NW8T6H6S972801.html

商品と新興市場はまだ・・・

商品市場と新興株式市場はさらなる下落余地があるという見方が広がる。商品は中国の需要が相変わらず弱いことが大きいが先々の米利上げに絡むドル高も見据えている。新興市場は中国を筆頭に先行きが重い。一向に光が差してこない。マネーの行き場がなくなってきた。こいつは思わぬところに動くかもね。

ドル円が安定しているのは良いことだが・・・

ここ最近ドル円は安定しているが、商売人にとっては良いことである。120円前後が良いのかどうかは別にしてどっちに振れるのか意見が分かれるようだ。個人的には100円前後が真っ当なセンだと考える。だが、ここで留まっていることには理由があるのだろう。恐らく判断材料に欠けるということだと思うが、言い換えると事が起こると一気に振れると言うことだ。もうやめて欲しいんだが・・・。

ドルを支えるのは軍事力と原油だが・・・

ドルを支えているのは強大な軍事力と原油だと理解していたが、今や米軍は中東から引き下がろうとしている。そこにロシアが割って入ろうとしているが、これは何を意味するのだろうか?サウジアラビアを中心とした原油決済通貨のドル固定政策は揺らぎかねない。現在の原油価格の下落といい、それを放置する米国の態度といい不可思議ではある。なぜロシアと中国は金準備を増やしているのか?それは今後の米国の戦略の裏読みからきている可能性も否定できない。まさか原油から再び金回帰の動きを想定しているのだろうか?予断は許さない。

先週の金価格

10月   London    NY(COMEX)
5日    1139.75    1135.90
6日    1147.50    1147.60
7日    1144.60    1145.80
8日    1140.00    1139.00
9日    1151.55    1156.40

*少し上げてきましたが、快晴には程遠い感じはします。しかし、株が持ち直してきた割にはよく頑張っているのかもしれませんね。金ETFは2トンぐらい減らしています。まだ消化不良です。

*金ETF残高1016.95トン(10/11現在)exchange-traded gold securities

株価が切り返してきた理由はどこにあるのか?

ガタンと下がっていた株価が戻してきているが、どこに理由があるのだろう?年末のターゲットは引き下げられてきているし、成長見通しも引き下がりつつある。どうにも先行きの景気には黄信号がともる。ただ、株価は最後の生命線なんだろうね。TPPも米議会を通る可能性は低くなったように思う。TPPは米国が主張してきたものなのに自分たちにとって良いのか悪いのか判断する能力が失われつつあるように思える。そのうち政治的に大きな間違いが起こる可能性もあるだろう。米国が不安定だと世界的にリスクが高まっている言える。株価は最後の砦だ。

見えない円安メリット

ドル円80円の世界と120円の世界はまるで違う。ドルが基軸通貨である以上ドル建てでGDPを見る必要がある。恐ろしいことだが、日本の資産はかなり吹き飛んでいる。国策として円安を望むのはどうにも違和感がある。私が外国株をやり始めたころはドル円が120円ぐらいだったが、80円になった時には為替で相当やれていることになる。海外の投資家から見ると円安に傾くこの動きは難しさがある。それでも買ってくる裏には円高反転の読みがあるのかもしれない。もちろん、輸出型産業以外にではあるが、どうにも為替の動きは出来レースの臭いがしてならないね。

景気後退期に入ったのか?

さて、世界的な成長率見通しは下方修正されるし、予想株価もどんどん引き下げられている。新興国の低迷と商品市場の低迷も長期化してきた。欧州はVWショックに揺れる。米国はQEで命脈を保ってきたが、ここにきて怪しくなってきた。果たしてリセッションが近づいているのだろうか?QEが解除出来ずに再びリセッション入りしたらやっぱりQEだろうか?

米国のQEがすべての始まり

新興国の経済が次々とおかしくなってきたが、それはそもそも米国のQEに端を発する。新興国だけの問題ではなかろう。なかなか口を大にして言えることではなかろうが、内心はそう思っている。基軸通貨ドルの金融政策はより慎重でなければならない。米国のQEの発動やQE停止観測等で商品市場は乱高下した。資源国はその動きに翻弄されたと言える。そろそろそのしっぺ返しが米国自身に帰ってくるころかもしれない。

年末の株価予想が引き下げられていく

次々と年末の株価予想が引き下げられていく。ついでに利上げ予想も来年に。いやもっと先かもという見方まで出てくる。どうにも景気後退の足音が聞こえ始めてきた。TPPなるものは一旦止めておいたほうが良いような気がしてくる。年内にドタバタする事態に突入する可能性があるかもね。個人的には年末年始はのんびりと過ごしたいと考えている。多少は持ちこたえてね。

TPP大筋合意?

TPP大筋合意とのニュースが流れる。おいおい、本当かよと言いたくなる。これで本当に経済が活性化されて巨大な経済圏が確立されると喜んでよいのだろうか?そんなに都合よくはいかないと思うのだけどね。貿易というのは誰かが利益を上げれば誰かが損失を計上することになるものである。確かに米国は基軸通貨国であるから、ただ一国のみ膨大な赤字を抱えていても無事でいられる。この米国が貿易収支を改善しようと本気で動き出したら周辺国は撃沈するしかない。世の中はそんなに甘くはないぞよ。

グレンロン?

最近、資源価格の急落から債務問題が指摘され株価急落しているグレンコアだが、何でも米国ではグレンロンと言われているらしい。過去に米国で新興エネルギー企業でエンロンというのがあった。ここは石油のデリバティブで失敗して消えていったが、グレンコアも似たようなことをやっているためグレンロンと呼ばれてしまっている。と言うことは消えると思われているのか?グレンコアは日本では馴染みがないが、鉱業部門世界4位、商品取引部門世界1位の巨大企業である。ここが消えるようなことがあったら市場がひっくり返ってしまう。しかし、デリバティブは怖いね。巨大企業を一瞬で窮地に追い込んでしまう。この会社、不透明なところが多くどうなるのかさっぱりわからない。突然、逝くことも考えられるので注意が必要だと思う。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44895

先週の金価格

9月    London    NY(COMEX)
28日   1131.50    1132.10
29日   1132.10    1127.70
30日   1114.00    1115.30
10月
1日    1119.00    1113.50
2日    1140.75    1138.40

*さて、振り返ってみると何だったんだろうという感じでしょうかね。金ETFは約5トン増えています。やや上昇基調で行くんでしょうか?

*金ETF残高1018.96トン(10/04現在)exchange-traded gold securities