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金融緩和とゴールドは相容れない

世界的に常態化しつつある金融緩和であるが、過去の遺物とさえ言われている金本位制とは対局に位置するものである。そんな中で行われたスイスのゴールドを取り戻す投票はいささか不自然なものであった。通貨供給量をガッチリとロックされてしまう金本位制と湯水のごとく垂れ流す現在の金融緩和状態とではまさに水と油の関係である。不換紙幣全盛のいや不換紙幣の末期状態で金準備に裏付けられた通貨の登場は危機的な状況とも言える。中央銀行たちにとっては絶対に阻止せねばならない案件でもある。残念ながら表面上はゴールドバグの敗北に終わったが、ゴールドも求めている輩は影に存在するだろう。そういった動きは米国からの金準備の返還請求等にも見て取れる。今回は見事に潰されたが、これに留まらず動きは引き続き出てくるだろう。それは過剰な金融緩和の副作用が顕在化する時に起こる。その時は近い。
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