Gold to Oil Ratio が示すもの

現在のドル基軸通貨体制は磐石なものであった。ニクソンショックもなんとか切り抜け、世界で唯一の原油の決済通貨の位置づけも手に入れた。原油本位制と言っても良いほどである。その間、原油価格は上昇を続けた。上のグラフは一定量のゴールドでどれぐらいの原油が買えるのかを見たものである。中心線は0.75を示している。金価格は2000年代から上昇を続けているが、この指数はむしろ2009年より低下している。このグラフは金価格が上昇しているのではなく、ドルの価値が低下していることを示している。ゴールドがバブルになっているのではなく、ドルがバブルになっているのだ。もちろん原油の必要性がなくなればこの指数は使えなくなるが、この点を勘違いしている人が世の中には多い。
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