米住宅市場は着実に改善してきていると言われているが、果たして本物なのだろうか?という懸念はある。そんな中でゴールドマン・サックスはABX指数のデリバティブの一部を推奨し始めた。怪しい動きだが、詳細は公表されていない。個人的にはFRBがMBSを買取り始めたために底値の目処が立ったことで物件が動き出したのだと思っている。つまり本物じゃないのでやがて失速するんじゃないかと思っている。そこでショートする意味が出てくるのかなという読み。果たして実態やいかに。
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昨夜のクラッシュは怖かったね

瞬間的に24トンの売り注文が出たらしい。あとは大混乱だよね。これは予期できないでしょう。かなりの人がやられたと思う。怖いね。
デフォルトした国債に支払い義務があるのか?
米連邦地裁が2002年にデフォルトとなったアルゼンチン国債の保有者に対する債務返済を命じたことが話題になっている。アルゼンチンがデフォルトに陥った債券の保有者に12月15日まで支払わない限り、再編の済んだ債券について支払いを行うことはできないとの判断を米連邦地裁判事が下したらしい。アルゼンチンは再編に応じなかったアウレリウス・キャピタルなどの債権者を「ハゲタカファンド」として支払いを断固として拒否している。根本的に米国とアルゼンチンではルールが違うようだ。まとまる見込みが薄いように思える。よってフィッチ・レーティングスはデフォルトの可能性が高まったとしてアルゼンチンの格付けを「B」から「CC」に5段階引き下げている。しかし、デフォルトした国債の支払いを命じるなんてことがあるとはね。
今月はかなり来るね

一応参考までに。今月はかなりカラ売ってくるね。買いは逆指標にされてる感が強い。
先送りされそうなバーゼルⅢ
独銀行連盟がバーゼルⅢ導入の1年先送りを要請している。米国より先に欧州で導入された場合、欧州の金融機関に不利になるためとしている。バーゼルⅢとは自己資本比率規制の強化であるから当然競争力は落ちる。「EUにおけるバーゼルⅢの導入は、米国とできる限りタイミングを合わせる必要がある。2014年以前に導入されることがあってはならない」という意見は最もはである。欧州の銀行の方がより傷んでいるということだな。どうもこの意見はEUの複数の関係者からも出ているようで恐らくバーゼルⅢの導入は先送りされるのだろう。この一件でよく分かったのは銀行にとってバーゼルⅢは極めて重要な意味を持っているということである。また、米銀の動きによって左右され掻き回されている様が見て取れる。鍵を握るのは米銀か?
カタルーニャ独立は・・・
スペイン・カタルーニャ州の独立問題はどうなるだろうか?スペインで最も裕福なカタルーニャ州での地方選挙でどうやら独立を主張する独立派4党が過半数確保になるそうだと言う。カタルーニャ州はデンマークより多い人口とポルトガル並みの経済規模、独自の言語を持ち、バスク州と同様、独立意識が高い。実現すると最も稼ぎ頭の州からの収入が無くなるのでスペイン財政が崩壊する。そう簡単に独立などできないとは思うが、どこかで聞いた話だな。スペインにおけるカタルーニャ州はユーロ圏におけるドイツのような存在だ。まるでユーロの将来を暗示しているようだな。寒気がしてきた。
今週は強気です

今週はえらい強気のようだす。どないでっか?
イラン制裁の抜け道?
トルコがイランのガス輸入代金をゴールドで決済したという記事がウォールストリート・ジャーナルに掲載された。これはトルコ議会予算委員会でアリ・ババカン副首相の答弁しより判明。現在EUは対イラン制裁強化を行っており、銀行・輸送・産業セクターに全面制裁へと発展している。トルコはEU加盟候補国となっているため影響を受ける。だが、トルコはイランに18%の原油を依存しているため輸入停止が出来なかったのだろう。ここ最近のトルコのゴールド購入は貿易決済としての購入であったことが分かった。また、ゴールドが通貨として認められていることを証明する事件であった。
先週の金価格
11月 London NY(COMEX)
19日 1730.50 1731.90
20日 1732.25 1728.10
21日 1724.00 1729.20
22日 1731.00 1729.70
23日 1734.50 1751.90
*最後に急騰で終わった1週間であった。ダウに連動とわね。これが今週も続くのかどうかですが、景気のポジティブ見通しと緩和期待でクリスマスラリーとなるだろうかね?
*金ETF残高1694.10トン(11/25現在)exchange-traded gold securities
19日 1730.50 1731.90
20日 1732.25 1728.10
21日 1724.00 1729.20
22日 1731.00 1729.70
23日 1734.50 1751.90
*最後に急騰で終わった1週間であった。ダウに連動とわね。これが今週も続くのかどうかですが、景気のポジティブ見通しと緩和期待でクリスマスラリーとなるだろうかね?
*金ETF残高1694.10トン(11/25現在)exchange-traded gold securities
ゴールドはマネタリーベース連動型というが・・・

金価格の動きはマネタリーベースに連動しているとはよく言われる。このグラフもそれをよく表している。だが、始点がが曖昧になっているし、始めから乖離している。出来れば始めの始点を1971年のニクソン・ショックに置くべきだろう。それぞれの目盛の設定にもよるが上手く重ならないだろう。恐らくマネタリーベースの動きに金価格はついて行ききれていまい。それは1980~1990年代の動きを見れば一目瞭然である。2000年代に入ってからの上昇は何らかの理由で金価格の統制が働かなくなったからであろう。
気持ちの良い上げではあるが・・・

昨夜は気持ちよく上げたな。なんで上がったんだろうね。ダウも知らないうちに13000ポイントを回復しているし、これだとただ単に情報に振り回されていただけになる。まんまとやられたのか?
米国債の格下げ確率30%
米国の財政の崖問題をめぐる財政再建協議の結果を受け、フィッチとムーディーズが米国を格下げする確率は30%らしいが、これを高いと見るか低いと見るか。私は微妙な数字だと思っている。財政の崖は回避されるとの見方が支配的ながらも「解決策が将来の債務抑制に十分に踏み込まないリスクがある」と言う。要するに不確定要因が残されていながら30%という数字を出していることになる。曖昧な数字とも言える。それとFRBによる米国債追加購入の規模は予想中央値で月額400億ドルのようだ。
中国の外貨準備の伸びは・・・

中国の外貨準備の伸びはほぼなくなってきている。米国は巨額の財政赤字の半分ぐらいを海外でファイナンスすることによって補っている。このグラフは中国が米国債の買い手とはなりえないことを示している。日本も同様であるが、米国債の買い手NO.1、NO.2が消えかけている。恐らくFRBは追加緩和で米国債の購入を始めるだろう。しかもかなり規模の大きなものになるのではないか。
中央銀行がゴールドを買う理由はなんだ
IMFのデータより10月の中央銀行のゴールドの売買状況が判明した。ブラジルが17.2トン、トルコが17.5トン、カザフスタン7.5トン、ロシアが0.4トン、それぞれ買い越している。ドイツは0.7トンの売却であるが、量的にも中途半端で意味不明。最近の傾向だが欧米の国の動きは少なく、それ以外の第3国の買いが中心的な動きである。この動きをどう分析するかは重要なことである。単なる金属とまで言われたゴールドを中央銀行に購入させる背景は何なのか?やはりバーゼルⅢでのゴールド評価がTier1、100%となるのは本当のような気がしてきた。つまり必要になってくるからだ。よく見ると金準備の薄い国が慌てて買いに走っているようにも見えてくる。そうなると概ね現在の金価格は底値圏にいるのだとも言える。
http://www.bloomberg.com/news/2012-11-21/brazil-boosts-gold-reserves-to-the-highest-in-more-than-11-years.html
http://www.bloomberg.com/news/2012-11-21/brazil-boosts-gold-reserves-to-the-highest-in-more-than-11-years.html
国債からゴールドへの置き換えは起こるか
バーゼルⅢでゴールドの評価がTier1、100%となった場合なにが起こるだろうか?というか、どういうメリットがあるのだろう?国債は次々と格下げを受けている。すでにギリシャ債は死んだ。スペイン債も危ない。このままでは自己資本比率は下がる一方である。私はなぜ、この状態でバーゼルⅢなのかを考え続けている。そもそもゴールドのメインプレイヤーは中央銀行である。民間銀行ではないのだが。50年前、世界のゴールドの70%は中央銀行にあった。2008年時点では25%以下になっているとも言われている。知らないうちに民間銀行がゴールドを持っている可能性も捨てきれない。また、金融緩和(QEなど)は不良資産や国債などを買い取って通貨を発行しているわけだが、通貨を発行する代わりにゴールドと入れ替えることも可能ではないかと思う。つまりジャンク扱いのギリシャ債などを中央銀行が買い取りゴールドを払い込む形をとればTier1、100%の資産評価に早変わりする。しかも金平価切上げを組み合わせればあっという間に健全な銀行に豹変する。
2度あることは3度ある?

S&P500の動きってこうなってるのね。さて、2度あることは3度あるか?しかし、角度急だね。大丈夫?
ところで選挙はどこへ入れる?
突然の解散だったが、衆院選はどこへ入れるか?悩ましい状況になっている。個人的にはTPP反対、増税反対、原発反対なのでどうするか?と言うことになる。みなさんはどうします?
円安はやってくるか

日本は40年以上にわたって円高に苦しめられてきた。それが終わろうとしているのだろうか?個人的にはまだピンと来ていない。それは円安の記憶がないからだが、果たして・・・。
先週の金価格
11月 London NY(COMEX)
12日 1735.25 1728.80
13日 1726.25 1724.90
14日 1725.75 1727.60
15日 1710.00 1716.10
16日 1713.50 1713.70
*行くのかなと思うと減速してくる。アクセルとブレーキを同時に踏んでるような感じだね。まだ、方向感が定まってない。
*金ETF残高1693.55トン(11/18現在)exchange-traded gold securities
12日 1735.25 1728.80
13日 1726.25 1724.90
14日 1725.75 1727.60
15日 1710.00 1716.10
16日 1713.50 1713.70
*行くのかなと思うと減速してくる。アクセルとブレーキを同時に踏んでるような感じだね。まだ、方向感が定まってない。
*金ETF残高1693.55トン(11/18現在)exchange-traded gold securities
現物の引きは弱まっている?

2012年Q3のゴールドの需給状況が発表されている。最近、あんまりよくない。バーとコインのグラフしかなかったので申し訳ないが、参考までに出しておきます。30%ぐらい凹んでいるからQE3の割りには渋い。去年がいかにすごかったかという反動でもあるが。ちなみに公的機関の買いと金ETFは順調です。
出だしが何処かが問題だが・・・

ゴールドの過去の上昇は21か月続く長いものであった。しかも上昇率は大きい。今回の調整期は長い。それだけに勝負どころではあるのだろうけどね。このサイクルが正しいと見れば2013年半ばには2700ドル前後の予想ではあるが、そのためにはそろそろ始まる必要が出てくる。
推薦図書のご紹介

「マネーの正体」 吉田繁治 著 ビジネス社 1995円
タイトルの通りお金とはなんなのか?から始まります。そしてマネーの発行の仕方や銀行システムによってどう変わってゆくのか。ゴールドについても触れています。さらに現在のデリバティブの行く末までまとめています。400ページ超ですからかなりのボリュームですが、良くまとめられている本だと思います。もう一度復習したいなと思う人やこれから勉強したい人にもわかりやすく解説されていて良書と思われる。
参加者データ?
TokyoGoldFestivalからメールが来ていた。参加者データの公開のようだ。ちょっと驚いたのは投資経験のところで金鉱株ファンドが全体の10.2%になってたこと。意外と株を買っている人がいるんだなと思った。あとは参加者都道府県だが愛知、長野0.8%になっていて微妙だ。案外、愛知は私一人なのかもね。
http://goldfes.jp/reg_data.htm
http://goldfes.jp/reg_data.htm
分裂する世界
英国の世論調査によるとEU残留の是非を問う国民投票が行われた場合、約49%の国民が残留に反対票を投じると答えたようだ。EU参加のメリットは英国にとって薄いとみえる。今や世界は分裂の様相だね。そもそも国が違えば思想も違う。今の世は統合ではなく分割するべきなのだろう。通貨もしかりである。
追加緩和があると思うのだが・・・
大統領選の次は財政の崖なんだろうね。これが解決できなければ景気見通しは不透明なままでダウは上がっていけないのだろう。QE3が効かない理由は他にもあろうが、目先は財政の崖があるからということなのかな。米国債に格下げの話が出始めているが、FRBはさらなる追加緩和で米国債の購入枠も拡げると思う。日本にはもう米国債を買い支える余裕はなくなるし、中国も買わなくなりつつある。背景として米国は金利を上げられないという事情があるからである。
なぜ今バーゼルⅢなのか?
米大手銀はまだリーマンショックの影響から脱却できていない。それはFRBがMBSを買い取り始めたことからも分かる。欧州の銀行もギリシャショックから始まった金融危機に青息吐息である。この状況でバーゼルⅢなど導入できるものではない。これが適応されるとマネーサプライは収縮する。しかも強烈に。景気に対しても猛烈に下押しする効果がある。今はそんなことが出来る状態ではない。米監督当局は新たな銀行資本規制「バーゼルⅢ」に基づき義務付けられている自己資本比率引き上げの開始時期を予定していた来年1月1日から先送りすると発表した。当然だと思う。不可能なのだ。日本はバブル崩壊後にバーゼルⅡを飲まされたが、その後失われた20年を経験することになった。バーゼルⅢには同じような意味が含まれている。目的がどこかにあるはずなんだが・・・。
崖は回避できるか?
財政の崖を回避しながら景気の腰折れを防ぐことは出来るのだろうか?難しいような気がするが、回避しなければ6070億ドル相当の歳出削減と増税が自動的に実施される。PIMCOは米国債保有を拡大させている。株売り、米国債買いか。指標的には景気は良くなるように見えるが、なかなか難しいね。
先週の金価格
11月 London NY(COMEX)
5日 1683.50 1685.00
6日 1691.00 1716.90
7日 1715.25 1717.30
8日 1717.00 1731.90
9日 1738.25 1730.80
*大統領選後にゴールドは上げてきた。オバマで良かったのかね。取りあえず反転したが、やや寸詰まりで上がり切らない。もう一つですね。
*金ETF残高1688.97トン(11/11現在)exchange-traded gold securities
5日 1683.50 1685.00
6日 1691.00 1716.90
7日 1715.25 1717.30
8日 1717.00 1731.90
9日 1738.25 1730.80
*大統領選後にゴールドは上げてきた。オバマで良かったのかね。取りあえず反転したが、やや寸詰まりで上がり切らない。もう一つですね。
*金ETF残高1688.97トン(11/11現在)exchange-traded gold securities
ドイツの金塊回収報道は本当か?
ドイツ政府とドイツ連銀が米国NY連銀に預けている金塊(約1700トン)を回収するという報道がなされたらしい。この報道が事実として、なぜ今なのか?もちろん、必要だということだろうが、何に使うというのか?考えられることは現在の窮地を脱する方法か?ユーロに対して金平価を思い切って切り上げる。各国の金準備を国債の担保として債務を相殺するより手段はない。そのため手元に金準備が必要になる。すべての金準備は銀行家の手に落ちる。これでデフォルトは回避されるのか?あくまでも憶測にすぎぬが、これで銀行に国債の代わりにゴールドが渡ればバーゼルⅢも一気にクリアでき一石二鳥だ。
気の遠くなる未来
欧州はなんとしてもギリシャをデフォルトさせないつもりのようだ。実質的にはすでにデフォルトだが絶対に認めない姿勢。そこには譲れない背景が存在する。現在の状態ではギリシャ国内の経済は好転しないだろう。ギリシャの失業率は25.4%、若年層は58%である。これは十分に恐慌レベルである。追加支援を受ける条件として94億ユーロ規模の歳出削減・増税を計画しており、景気の一段の冷え込みが予想される。ギリシャの債務を維持可能な水準(GDPの120%)とする時期は2020年とされていたが、それにはまだ10年程度がかかるというのが現在の見方のようだ。この状態が10年続いたら人が生きられるものではない。本当に立ち直らせる気があるのならデフォルトさせて一からやり直すより他に手段はない。いずれ大規模な暴動が起こるのは避けられない。これは通常の暴動ではなくクーデターに近いものかもしれない。