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キャッシュに偏る不思議

世界中で債務危機が起こっている。日本も例外ではなく消費税増税論議が政治を揺さぶる。去年は米国債務上限引き上げで紛糾し、今はユーロ危機に動揺が走る。不思議なのはすべて通貨に関する危機なのだが、待避所は米国債、ドイツ国債、日本国債、ドル、円などである。最近はあまり好きじゃないんだがバフェットは「債権など通貨に関連した資産は最も危険だ!」と言う。まったくもってその通りである。それが反対に動いているのが現在の状況。正常に動き始める前に大きく落ち込む必要があるのかもしれないが、最後は金利上昇が起こるものと考える。

無限ループ

欧州圏の景気はドイツのように一人勝ちの状態とほとんど死んでいるギリシャや死にそうになってきたスペインなどに分けられる。ドイツ国債の金利は信じられないレベルに低下した。対してギリシャは言葉を失い、スペインも自国ではコントロール不能になりつつある。現在はECBからの資金供給により得た資金で自国の国債を必死で買い支えているという。ギリシャの例を見るとあれだけの資金供給とともに大規模のヘアカットを行ってもまだ資金が足らない状態である。景気も一向に上向かない。永遠に資金供給が必要かのようである。すでに無限ループに入ってしまったかのようである。だが、経済規模の大きいスペインがギリシャ化したら笑い事ではなくなる。現実問題としてスペインの銀行のECBからの借入額は倍増している。これが尽きるとスペインの金利は急騰し始めるだろう。すでにスペインも無限ループにはまりつつあり破綻させないためにはどこまでも緩和を続けなければならない。

不気味な沈黙

先週末の金急騰はなんだったのかと思うぐらい静かになってしまった。一気と言う感じは薄れた。このままFOMCまでボックス化するのだろうか?それともギリシャが離脱して動くか、それともスペインがこけだすか。非難のメインどころはドル、円、米国債、ドイツ債、日本国債で変わらずである。ほんの一部がゴールドに流れかけていたが静まった。もう少し待てと出た。

お金の問題

ここではいろんなことを議論してきたが、金融システムが完全に壊れると予想している人はどれぐらいいるのだろう。もちろん、こいつが逝かれると決済が不能になる。特にドルがやられると完全にすべてが麻痺する。私は決済不能な状態にまで陥ることはメインシナリオではない。昨年は遅くとも今年の年末ぐらいまでにはドルの問題は表面化してくると言っていた。これが金融緩和によってどこまで引き伸ばせるのかに掛かっているのかもしれない。限界線は金融緩和が反応しなくなるポイントまで。その時点でどうするのか決めなくてはならない。その手段がさらに問題なのだが・・・。

明日はどうなるのかな

明日の相場は荒れるのかな。恐らく週末の米国の流れを汲んだものになる可能性が高いように思うが、興味深いのは各相場の崩れと金相場の逆相関が引き続き見られるのかという点である。リーマン・ショック時との明確な相違点を見出すことができるのかどうかが注目するべきところだ。金鉱株も大手のショートが大幅に減っていくかどうかで本物なのかどうかの判断材料となる。出来れば今週はその点を見極めていきたい。さて、あとはサッカー日本代表を応援しよう。がんばれ!ニッポン!

先週の金価格

5月   London   NY(COMEX)
28日  1574.60   1573.70
29日  1579.50   1554.80
30日  1540.00   1562.50
31日  1558.00   1560.20
6月
1日   1606.00   1626.30

*先週は下げていきながら最後は急騰という動きであった。ショートしていた人は酷い目にあったかもしれない。米雇用統計の悪化よりQE3導入が意識されゴールド急騰につながったという。前から言っているようになってきただけだが、わりと反応がよいと言うか出来すぎというか臭さがあるのは否めない。

*金ETF残高1584.233トン(6/3現在)exchange-traded gold securities

資本定義の厳格化は・・・

欧州銀行のストレステストでもバーゼルⅢでも同様だが、資本定義の厳格化が進行しつつある。まだ、将来の規定は決定していないが、欧州のストレステストはTier1比率6%を合格基準とし、優先株などのハイブリッド証券を含めより幅広い資本定義を認めていた。これはかなり甘い査定でリスク資産が相当数含まれている可能性がある。バーゼル銀行監督委員会が定義するコアTier1資本は主に普通株と利益の内部留保で構成される。本来この形が正しいのだと思う。先日、mingonさんから指摘のあった池水氏の記事ではTier3として50%の資産掛け目であったゴールドの評価が、Tier1となり100%とすることが検討されているとある。今後、株式市場が下落していくのであれば株式を持ち続けなくてもゴールドに置き換えることが可能となる。つまり銀行資産として積極的にゴールドを持てる時代がやってくることを示している。また、現状を考えるとハイブリッド証券などのリスク資産が処分されてゴールドに置き換えられる可能性が高い。バーゼルⅢの中にあるTier1資産の規定が変わるとき世界が変わる。

久しぶりに気持ちの良い上げだが・・・



久しぶりに気持ちの良い上げ方を見た気がする。米雇用統計が悪化してきたからだが、ちょっと極端すぎないかとも思える。一気に追加緩和が期待されゴールドには急激にショートカバーが入ったと言う。金鉱株も同様の動きであっけらかんとしてしまった。個人的には確信がなければここまで買えないと思っている。この中にはQEが発動されるかされないか真実を知っているものもいるのだと思うが、もしこの動きが騙しであったとしたら恐ろしい気もする。来週が問題であるが、もちろん上昇の継続性は必要だが、近い将来QEが発動されなければならない状況を作り出してしまった。当然、QEが発動された場合の金価格は最高値をぶち抜いていくだろう。しかし、QEが発動されなかった場合は奈落の底に落ちていく可能性があることを念頭に入れておかねばならない。

外貨準備が流れを変えるか?

中国国家外為管理局(SAFE)は国際金融市場におけるリスクヘッジのため3兆3000億ドルの外貨準備の投資先多様化を模索すると発表した。また、中国企業の海外投資を支援するため、外貨準備の一部を利用し、特別部署を設立したと明らかにした。投資先の多様化は従来から目指しているが、アナリストによると、依然として外貨準備の7割を米国債を含むドル建て資産で運用している。まさに現在の米国債は売り時と言える。多様化を図るには絶好のタイミングであるのは間違いない。中国の外貨準備は資産規模が大きく小回りが利かないだけにどういった資産に投資していくのかが問題だ。さらに中国企業の海外投資を支援する特別部署も気になる存在である。