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円安転換は本物か?

1971年のニクソンショック時のドル円は360円であった。2011年10月31日の75円まで40年間の長期に亘り円高は続いてきた。ドルの価値は円に対して40年で5分の1近くにまで下げていた。ここにきての円安転換は本物と言って良いのだろうか?日銀の政策転換を皮切りにじりじりと円安が進んでいるように見える。確かにこのままの状況が続くのなら年末までにはドル円90円突破は叶いそうである。しかし、私は米国の政策次第では再び円高の目は存在すると見ている。それにしても円安になったらなったでガソリンが上がるタイミングにバッチリ当たってしまうなんて運が悪いで片づけて良いのだろうかと思うがいかがだろう。
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ドルに代わるものはないが・・・



IMFが発表した2011年第4・四半期の世界の外貨準備に関するデータによると、内訳が判明している世界の外貨準備に占めるドルの比率は2011年第3・四半期の61.8%から62.1%に上昇した。一方、ユーロの占める割合は25.6%から25.0%に小幅低下した。世界の外貨準備は過去2年間増加傾向にあり、2011年第4・四半期には10兆2000億ドルに達した。中国など一部中銀は内訳を公表していないが、公表しないのには理由があろう。そのため精度はやや低い。だが現実問題、何か起こると結局ドルに頼ることになる。基軸通貨としてのドルに代わりうるものはない。それは事実である。

歴史は繰り返すか?



この間の金鉱株のチャートと同様になるが、金価格でも出してみた。1971年から1981年の10年で金価格は年平均30%上昇した。その後、20年間ベアであった。ゴルドのブル相場を2001年の250ドル前後をスタートと考えると2011年に10倍の2500ドルになってもおかしくはなかった。このチャートはそこからさらに10年、39000ドルまで行くというシロモノだ。さすがに10年後のことは分からないが面白い見方だ。

指標に振り回される日が続く

景気が良いのか悪いのか指標に振り回される日が続いている。これはトレーダーには動きやすい相場なのかな。欧州の債務危機も取りあえず抑え込むことに成功したかのように見せている。緊縮財政ありきでは景気は絶対に良くなってこないが、無い袖は振れないのも事実でいかんともしがたい。そうした中で原油が上昇しているのは経済的には本当に余計なことである。現在の経済は成長していかなければ行き詰まるように出来ている。マネーサプライが増え続けて債務が増え続けている中では成長を止められないのである。成長が止まり税収までもが減り始めるとギリシャ化するが、欧州の国は全体的にそれを追随しようとしている。明らかに景気は減速していくだろう。最終的にドイツもその影響を受け始める。良くなる感じがしてこないのは気のせいだろうか。

金鉱株は第2ステージに入る?

barrons gold mining index

バロンズ金鉱株インデックスは金鉱株が長期上昇トレンド入りしていることを示している。そして第1ステージ後の調整を経て第2シテージに入ることを示す。さて、当たるかな?

戻らないケースシラー指数

Case Shiller January_convert_20120327230523

ケースシラー指数はなかなか戻らないようだ。改めて厳しいなと思った。やっぱりMBSはFRBが買い取るべきなんだろうな。それで取りあえずは底値が決まる。良い悪いは別にして手は打つべきなのだろう。

債務危機は底なしと言う見方

債務危機は底なしと言う見方があるが、私もそう思っている派である。債務が債務を呼び雪だるま式にマネーサプライは増えてきた。誰かのマネーは誰かの債務である。ある意味、雪だるま式に国債発行を行わなければ景気は拡大できなかった。じゃあ、そこで得た利益はどこへ行ったのか?恐らく富の配分が間違っているのだろう。一部の人間に入ったマネーは回収されない。99%の人たちに入ったマネーは税率が高く懐にはあまり入っていない。それが限界に来ていて払いきれなくなったのだ。それが債務危機である。根本的に富の配分を行っている社会構造の問題である以上、解決は難しくなる。クラッシュする寸前まで引き伸ばしルールを変えるしかない。当然、債務は何らかの形で帳消しにする必要がある。ギリシャが良い例だが、難しいのがよく分かる。要するに今のシステムが続く限り、マネーサプライは増え続ける。つまりQE的な対策は何らかの形で永遠に必要なのである。

偽ゴールド事件再び



タングステン入りのニセゴールド事件が再び起こった。今度は英国である。バーの重量の30~40%ぐらいがタングステンになっている。酷いね。前のニュースは米国からのゴールドバーを中国で検査したらタングステン入りだったって話だが、真偽のほどは全く分からなかった。今回のケースは写真入りだから嘘ではないことが分かる。

http://www.zerohedge.com/news/tungsten-filled-1-kilo-gold-bar-found-uk

先週の金価格

3月   London   NY(COMEX)
19日  1661.50   1663.50
20日  1656.75   1650.80
21日  1649.25   1650.10
22日  1635.50   1644.90
23日  1664.00   1662.80

*大した動きのない1週間だったが、金ETFが残高を減らしてきたのが目新しい。だが、ポジション整理が急速に進んでいることが判明。底入れが近いことを示している。

*金ETF残高1582.52トン(3/25現在)exchange-traded gold securities

パニックレベル?



リーマンショック以降、金鉱株のパフォーマンスは金価格に対して劣っていた。それは次第に拡大傾向になっていたが、それがパニックレベルに達しているとか言っている。ベアはいつまでも続くものでもないが、まさかそれほどだったとはね。

2008年のパターンにはならないと思うが・・・



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マンスリーチャートでいくとやや弱気。2008年のパターンになりかけている。ウィークリーチャートでいくとボックスだな。1800ドル弱で2回跳ね返されている。直近の下値は1525ドルだが、ここを下抜けると完全にダウントレンドになる。昨夜は切り替えしてはいるが、当面は1800ドルを越えないことには安心はできない。

緊縮財政は確実に景気減速をもたらす

いつか来た道。世界的に各国の債務残高が増加する中、債務縮小のための緊縮財政が起こり始めている。これはやがて大幅な景気減速を引き起こす。ユーロ圏の減速は目に見え始めてきたが、米国は逆に良くなっているかのように見える。これはある意味オバマの政策が効いているとも言えるが、今後緊縮財政に入っていくと急減速の可能性がある。救いは株高が起こっていること。これが下がり始めると非常に厳しくなる。現在のところ生命線と言っても良いのではないか。ここまで好調だったドイツも輸出国の景気が減速する中でどこかで息切れがしてくる。結局、自分だけが良い状態でとどまることなど出来はしない。抜本的な対策がされなければ全体的に沈んでいくだろう。しかし、動きようもないのだが厳しいところ。米国やドイツだけが景気が良いなどとは考えにくい。

長期上昇転換?

株式市場の場合、ダウ長期上昇転換とか言う見出しで取り上げられることはあるが、ゴールドにはこのような取り上げられ方はないような気がする。株式は上昇すると景気が良くなったという錯覚に陥ったような気持ち的な昂揚感がある。個人的にも株式市場の好況は悪くないとは思っている。これが商品市場だとやはり行き過ぎはインフレ懸念と書かれるからイメージは悪い。為替も動きは大きく取り上げられるが、日本にとっては悪いイメージしかない。それは円高に苦しめられた記憶しかないからだ。上がってもてはやされるのはやっぱり株である。株式の場合は上がって損をする人は本来はいないはずだからだ。したがって株高対策を悪くいう人はいない。作戦としては悪くはないが・・・。

高止まりする原油



スタンドで入れるガソリンが1ℓ150円を越え始めた。ハイブリッド車に切り替えて良かったなとホッとしているが、この調子で高止まり、いやこのまま上がっていくと厳しいね。地球全体がオイルまみれになる?

*明日は法事のためお休みの予定です。

臭いのは事実だが・・・

jpmorgan-chase-whistleblower.jpg

ゴールドやシルバーの価格操作に関する話はよく聞くことではある。最も有名なのはGATAである。今回はJPモルガンの社員からの告発ということだが、すでにCFTC website から告発文書は削除されているというので真偽のほどは不明だ。内容は簡単に言うと2月29日に金価格を4金融機関と共謀して100ドルほど下落させたというもの。臭いとは思っているが、尻尾をつかめない以上は声を大に出来ないのが難しいところだね。

http://modernsurvivalblog.com/current-events-economics-politics/j-p-morgan-chase-whistleblower-cascading-credit-event/

先週の金価格

3月    London    NY(COMEX)
12日   1697.50    1700.80
13日   1690.00    1675.10
14日   1644.25    1643.80
15日   1648.00    1657.30
16日   1658.00    1660.10

*FOMCの影響からか下げに回った1週間であった。個人的には過剰反応だと思うが、そろそろ下げも終わるだろう。金ETFは大きな動きがない。

*金ETF残高1593.10トン(3/18現在)exchange-traded gold securities

もしFRBが米国債を買い支えていなければ



米国の金利水準はほぼゼロに等しいが、これがあと数年続く。景気後退と金利上昇には歴史的にみると相関がみられる。しかし、今回のリーマン・ショックに伴う景気後退時にはFRBによる米国債の買取が起こったため人工的に金利が急低下してしまった。これが正しかったのかどうかは今後わかるとして本来ならば金利急騰局面がカットオフされたことになる。金利はどこかの時点で急上昇する可能性が高いと思われる。

中央銀行のバランスシートとゴールドの相関性



上記のグラフは5大中央銀行のバランスシート(資産規模)の大きさと金価格には相関性があるという。現在は少し下振れしているが、割ときれいに出ている。あくまでも今のルールの中ではそうなっているのだろう。

バロンズがこんな記事を書くとはね



これはバロンズのゴールドマイニングインデックスチャートである。これを見るとゴールドが強気相場の時は意外と金鉱株指数は冴えない。金鉱株指数が急上昇するのはゴールドブルの最後の瞬間である。ほんとかよ。パターン的にはこのへんから2014年にかけてになるらしいが・・・。当たってるかどうかだな。

http://www.gold-eagle.com/editorials_12/moolman031512.html

そろそろ止まると思うんだが・・・

FOMCにやたらと反応して下げたゴールドだが、そろそろ止まるのではないか。今回の下げに金リースレートは反応していない。NY金先物に先導されての下げであるが、もともとネット買い越し残高は減ってきていたところである。恐らくかなり整理されていると思われる。ここから売りで入るのは難しかろう。金鉱株も出来高を伴っての下げではない。誘導されているきらいはあるが本気の売りではない。そろそろ止まると思う。

QE3に言及なしは予想していたが・・・

昨夜3時前後にガクンと下げている。QE3に言及しなかったからと思われるが、反応がはっきりしている。どうも景気が良くなりそうだという見方が強くなってきたためダウは好調に推移している。しばらくは上げていくと思われるが、想像以上のところまで行く可能性がある。だが、金利スタンスは現状を維持しているのが特徴的。恐らく懸念される項目があるからだが、QE3を発動するためのきっかけをどこに求めるのか難しくなった。景気が良さそうだということで商品全般堅調に推移しているが、ゴールドだけが置いてきぼりをくっている状態。頭が相当重くなったが、そこそこのところで落ち着くとみている。

追加緩和見送り観測で・・・

FOMCが開始されているようだが、景気や雇用の順調な回復を示す統計が最近相次いでいるため追加緩和は見送られ金融政策は据え置かれる見通しのようだ。それを察してか金価格は下げ気味。う~ん、素直に反応しすぎ。しかし、金価格はFRBの手の中で踊らされているようにも見える。なんともなさけない。

FOMC前だからじっとしているかと思いきや



FOMC前だからじっとしてるかなとも思ったんだが、昨夜は大きく行って来いだった。今夜もなんだか怪しい。なんだろうね。FOMC後にどっちかに大きく動くのだろうか?だが、状況的に考えるとQE3に言及する可能性は低そうだから下げる危険はある。非不胎化QEという可能性もあるが、依然不透明ではある。それだけにコメントに入ってきた場合はサプライズではある。まあ、期待せずに待っていたほうが良いとは思う。

もう1年が経ったのか



もうあれから1年が経つんですね。東日本大震災は最悪のダメージを日本に与えた。今なお行方不明者が多くいることからも損害の大きさがうかがい知れる。さらに最悪なのは福島原発の抱えるリスクがまだなお残されていることである。我々は次世代に大変な負の贈り物を残してしまった。

先週の金価格

3月   London   NY(COMEX)
5日   1705.00   1706.40
6日   1669.00   1674.60
7日   1677.50   1684.30
8日   1690.00   1699.50
9日   1687.50   1713.50

*金価格はふらふらしているが、1700ドルは回復している。米景気が回復しているように見えるためのドル高にも押されて足元がふらついている。ギリシャ関連もはっきりしないところがあるし、しばらくは不安定な状況が続くと思われる。

*金ETF残高1592.98トン(3/11現在)exchange-traded gold securities

騒がれているが、実は地味なのだ



高い高いと言われているゴールドだが、その上昇ペースは実は地味。去年はこんなもんだったっけ。休火山が活火山になることを期待したい。

パソコントラブル発生

騙し騙し使っていたパソコンがついに逝かれたか?現在、復旧作業中。ここで新しいパソコンを買う羽目になるとはね。ある程度はバックアップしていたけれど完全復旧にはもう少し時間が必要。先週は寝室のエアコンが壊れるし、寿命の来たものが我が家には多いなぁ。クルマも明日が入れ替え日だし、一気にお金が出ていきよる。

推薦図書のご紹介



「金(ゴールド)が通貨になる」  谷口智彦 著  幻冬舎新書  819円

タイトルを見てびっくりした。このタイトルで本を出すのは相当に勇気が要る。現実的に考えれば金本位制の導入は難しい。アマゾンのレビューを見ると意見は辛辣だった。実際、金本位制導入に際しての詳細は十分には書かれていない。はっきりしない部分を書けないということもあるのかも知れないが、個人的には米国の一部の州では法定通貨としてゴールドが認められている事実の方が大きいと思っている。モノではないわけだからゴールドのやり取りには税金がかからないことになる。つまりすでに通貨になっているわけだから、この位置づけでも十分なわけである。この本が言いたいのは世界はすでにゴールドをモノではなく通貨として扱い始めていると言うことである。

FRBの新手はなんだろう?

FRBがインフレを抑制しながら景気を刺激する新たなプログラムを検討中だと報じられている。QEという名称は批判もあるため避けるのではないかとも言われているが、どういう形で繰り出されるのか?一説によると長期の不動産ローン債や国債を買い入れる一方、短期・低金利のリバースレポ(買い戻し条件付き売りオペ)を同時に実施し、供給した資金の利用を事実上制限するプログラムを検討している。非常にめんどくさいシステムだが、不必要なインフレを抑制する効果はあるかもしれない。まだ、どういう形で出てくるのかはっきりしないが、火の無いところに煙は立たない。恐らく出てくるのだろうね。

ボラティリティはやや拡大中か




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ゴールドのボラティリティはやや拡大中。だが、リーマン・ショック時には遠く及ばない。1980年当時はやっぱ凄かったんだね。