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TPPとゴールドスタンダード

昨日のシニスギさんの引用が非常に気になる。ウィキリークスのTPP記事であるが、どうやったらゴールドスタンダードにつながるのか一晩考えた。概ねTPPとは米国と日本の二国間協議に等しいとも言われている。TPPとは日本の貿易障壁撤廃政策に他ならない。特に問題になる農産物の関税率を見ると流石に凄い数字が並んでいる。米778%、小麦252%、大麦256%、こんにゃく芋1705%、砂糖325%などだ。ゴールドスタンダードにして問題になるのはドル高になることである。ドル円は一気に反転するだろう。2倍ぐらい戻してしまう可能性はあるかもしれない。だが、関税が撤廃されるのならなんの問題もなくなるのだ。FRBが買い込んだ米国債を政府の金準備でファンナンスして債務の大幅圧縮を掛けて債務問題を解決する。その金準備でFRBはゴールドスタンダードを宣言する。米国は一気にドル高戦略に転換する。すべては日本のTPP参加に掛かっているとしたらどうだろうか?

http://wikileaks.org/cable/2010/02/10WELLINGTON65.html
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金価格の平価切上げの可能性

3年ほど前に米国が金価格の大幅な切り上げを行う可能性があるということを元FRB理事が言っていた。その規模は5000~10000ドルになるだろうと言う。同じような事を英国の経済学者が言っているが、その当時の米国の負債を一部相殺するのに必要な金価格の切り上げレベルは5040~14400ドルだと試算している。つまり今で言うとFRBが吸収した米国債だけを引き上げた金価格でファイナンスして債務問題を解決すると言う事だろう。FRBが量的緩和(QE2)と言いながら米国債を回収していた理由はそこにあったのだろうか?政府が保持する金準備はすべてFRBの手に落ちることになる。同様に欧州債務問題も金準備で債務をファイナンスすることが可能になる。欧州の金準備の大半は政府から銀行家の手に落ちる事になる。

その日は突然やってくる



早く動きすぎたと言うのは事実なのかもしれないが、その日が近づいているというのも事実だと思う。

先週の金価格

10月    London    NY(COMEX)
24日    1652.00    1653.30
25日    1656.00    1704.60
26日    1715.00    1725.50
27日    1718.00    1745.70
28日    1741.00    1741.90

*先週、金価格は一段階戻した形となった。ギリシャの問題が表面化(デフォルト)したら下げると考えていたが、むしろ上げて終わった。事前に下げていてある程度まとまってきたら戻している感じだ。それよりもCDSが効かないことの影響が来週から出てくるだろう。

*金ETF残高1542.48トン(10/30現在)exchange-traded gold securities

イタリア国債入札不調

あちこちで記事として出ているが、ギリシャの影響もあってかイタリア国債の入札が不調だったらしい。長期金利は6%を超えてしまった。この金利が続くとイタリアは利払いに無理が生じると言う。金利の高騰があっという間に国家を破綻に導くという意味がよく分かる。今後、国債の入札には緊張が走る事だろう。CDSを買っても無意味だということが判明したのも大きいのだろうけど、軒並み金利が上がり始めたら市場は凍りつく。来週始めはなんかあるかもね。

100ドルで買えるゴールドの量



面白いグラフを見つけた。100ドルで買えるゴールドの量をオンス単位で表している。米国建国当時は100ドルで5.16オンスのゴールドが買えた。現在は100ドルで買えるゴールドは0.05405オンスしか買うことが出来ない。ドルの価値は約100分の1に落ちている。ここ最近ではニクソンショックの前後あたりから急激に価値を失っているのがよく分かる。

CDSは封印されるか?

今回のギリシャ債のデフォルトに関してCDSが発動されない可能性が出てきた。誰がどう見てもデフォルトなんだが、なんでも自発的な債権放棄だからだと言うが無理がある。恐らくCDSが本格発動すると保険会社が吹っ飛ぶのでどのみちアウトになる。自発的債権放棄しか選択肢が無かったのではないか?しかし、それならCDSの意味がない。安全なはずの国債を持っていたのにこんな目にあうなんて今までの常識だとありえない。危険があると思われる国債から資金が逃げ出すのは必定。リスクの存在する国の長期金利は上昇を始める。どうやらギリシャ債50%減免は新たなステージへの呼び水となったようである。世界的な長期金利の上昇は金相場に大きな刺激を与える。ゴールドも次のステージへと昇っていくだろう。

ギリシャ債務50%減免

予想していたとは言え、実際にギリシャ債が半額になると呆然としてしまう。いろんな事が頭を駆け巡る。CDSはどうなるのかとか、アイルランドやポルトガルはどこまで減免になるのかなど。影響はあちこちに出てくる。もちろん国債安全神話が崩壊したことの意味合いはとてつもなく大きい。国債の格付け全体に影響が出てくるのではないか。それと思ったより商品市場に与えるインパクトは大きそうだ。下げずに上げるとはね。材料出尽くしといったところなのだろうかね。しばらく買われる可能性が出てきた。そうなると事前に下げていたのは間違いではなく目先は正常な上昇があるということだが・・・。分からんものだ。

QE3を織り込んだ上昇だと言うが・・・



昨夜のゴールドは強かった。これはQE3を織り込んだ上昇だと言うが、そうなんだろうか?それならもっと強烈だと思っていた。確かに金ETFの残高も大きく増えてきており底打ち感が出てきた。しかし、どうにも気持ち悪さがあるのも事実でなんとなく落ち着かない。本当にここで上昇トレンドに戻るのだろうか?

銀行家にある通貨の所有権

世界中で拡がる大規模デモだが、ユーロ圏や米国の中央銀行の動きを見る限り、通貨管理者と国民との間には大きな隔たりがあるようだ。中央銀行や政府は金融システムのことばかり考えており国民の事には関心がないように見える。これは銀行家と政府がもたらした危機であり国民にはほとんど責任はない。サブプライムと同じである。危機を演出して通貨統合だけでなく政治的な統合を目指そうというのだろうけど、1つ間違えると空中分解する。あくまでも銀行家の手の中にある通貨での管理環境を整備しようとしている。果たしてユーロやドルの実像はどのように変化しているのか?

インフレは突然やってくる

政府には金がない。国債デフォルトリスクにより銀行も凍りつく。資金自体はあるのだが、流動性がなくなり始める。政府のためには資金供給されないが不思議と銀行のためには資金供給をする。ギリシャ救済は銀行家のためである。ヘアカットをすると銀行の一部の資本が吹っ飛ぶが、いざとなったら資金を注入する。リーマンショックの時もそうだが、危機の時は無制限に資金供給を行う。万一の時に備えて準備はしているだろう。前回の時はインフレはよく管理されていたと思うが、今回はどうだろうか?インフレとはじわじわやってくるものではなく突然やってくるものである。前回との違いは通貨に対する著しい不信感があることである。通貨の存在は信認によって維持される。壊れてしまったものを元に戻すのは簡単な事ではない。

欧州は年内に決着しないと・・・

踏み上げさんとこで良い記事が出ていた。ギリシャ危機に関する考察だが、的を得ていると思った。最近、ギリシャのヘアカットの目安がより明確に出されているが、いよいよ整理清算に動こうとしていると見る。問題はどこまで伝染するかだが、事前にCDSの空売りを禁止しろだの格付けを無効にしろだのと言っているのは被害を最小限に止めたいがためである。ある意味、これから始まると言う事でもある。EFSFをレバレッジが可能にするのは個人的にはどうかと思うが、それだけ攻められた時の防御が必要だと言うのはある意味恐ろしい。突破されたら一貫の終わりだからである。ここでギリシャが倒れたとしてアイルランド、ポルトガルまでヘアカット率は計算しているのだろうか?最低そこまでは覚悟がいるのではないかと思っている。スペインまで行ったらユーロ圏の崩壊の可能性が現実味を帯びてくる。この問題は年内に解決しなければ来年はない。果たして上手くいっているのだろうか?

http://markethack.net/archives/51778356.html#more

先週の金価格

10月    London    NY(COMEX)
17日    1682.00    1670.70
18日    1631.00    1655.10
19日    1652.50    1642.70
20日    1620.00    1620.20
21日    1642.50    1642.00

*先週はやや下げてきてます。下げても切り返しはあるので大下げにはなっていない。怪しい動き方ではある。何も起こらなければ今週もこの調子だと思う。

*金ETF残高1526.81トン(10/23現在)exchange-traded gold securities

ギリシャ債安定化には・・・

EUなどの調査団はギリシャ債務のヘアカット率を最大50~60%まで拡大する必要があると示している。わりと正確な報告ではなかろうか?これでも景気が回復してこなければ厳しくなってくるのだろうけど、目安が明確になってきたのは良い事である。だが、これはギリシャだけのことではない。1つの小国の国債発行高が実力の倍以上あったわけであるが、これが先進国でも同様であるのならもはや手の打ちようがない事になる。そもそも国の国債発行高に対する評価は銀行自身が行っているはずで今になってヘアカットは認めないとかいうのはおかしな話である。銀行家は例え国が混乱しようが出来るだけ資金を回収したいということにようだ。だからこれはぎりぎりのレベルの正確な数字なのだと思う。米国がこんなことをやりだしたらこの世は終わる。

上がると出たダウだが・・・



ダウは目先抜け出てしまった。欧州の債券が買えないし、株ぐらいしかないと言えばない。通常ならしばらくラリーだが、落ち着いて買える状態ではない。それでも来る可能性はある。鉄板の上で踊るか?

債務を債務では相殺できない

米国では信じられないほどのドルが印刷され続けている。ジンバブエではハイパーインフレに陥ったが、米国は巧みなコントロールにより押さえ込まれている?政府は金欠で破綻寸前だと言うのにお金はじゃぶじゃぶとはおかしな話である。民間にキャシュは豊富にあるが、これまた過去の有毒債券(サブプライム)やメタボ国債により身動きが取れなくなっており、マネーの流動性は低下している。この状態が続けば嫌でも景気は後退していく。結局、出来上がった債務をこれまた誰かの債務で肩代わりする事はできない。誰かが持ち去ってしまった富でなければ相殺することは出来ないのだ。債務を債務で片付けようとするとすべてが同一の人に掛かってくる。つまり税金を払っている国民にである。欧州のEFSFなども聞こえは良いが同じ事である。不当な利益をもって行った人が元に戻すことが重要なのである。

なんかへんだぞ・・・

なんかへんだぞ。香港に関して言うとなんとなくブローカーがポジションを閉じつつあるような感じがしている。今日、見た奴だけでもドイツバンク、JPモルガン、フィディリティなど撤退とまではいかないがポジションを縮小しつつあるようだ。ドカンと来る気配が出ているのは事実である。気のせいなら良いのだが、気をつけるに越した事はない。

*最近、仕事疲れでコメントをまともに返してませんがご勘弁くださいね。

負債をなくす法

世界中が負債バブルにどっぷりと浸かりこんでいる。どうやって抜け出せばよいのか?1つはデフォルトを宣言して踏み倒す法。もう1つは通貨を死ぬほど刷り散らかして希薄化させて棒引きにする法の二つしかない。一番良いのは景気が良くなる事により税収が増えて借金を返済できるのが理想であるが、今は現実的に不可能である。ちなみに今、米国がやっているのは二つ目の手段である。欧州も追随しようとしている。本来ならかなりインフレがきつくなっているはずだが、意外と緩やかなほうだと思う。それは新興国に吸い込まれている資金がまだかなりあるからとも言える。ある程度は制御されていると言っても良いのだろうか?今のじゃぶじゃぶ具合から言ったら悪性インフレになってもおかしくはなかったと思う。しかし、どうしたものか、国家を破綻させるのか?それとも国債を保持している銀行を破綻させるのか?二者択一の状況になっている。二つを同時に救うためには経済が拡大していく局面でなければならない。債務の削減は景気の縮小を意味する。ギリシャを見ていれば分かるがこれが世界の将来である。通貨を刷るのは信用を保持できうるまでという限界がある。世界同時大規模デモを見ているとその限界は近い。

にらみ合いが続く

どうもぐずぐずの状態が続く。ゴールドは株式の動きと似ている感じがする。どうもよろしくない。これだとQE3がないと来年の日の出は拝めないかな。なんともこのままでは寸詰まりのまま時間だけが過ぎていくようだ。株価は企業決算が悪化してくるととめどなく下がっていきそうな雰囲気がある。それは景気回復が最後の砦だからだ。それも怪しくなりつつある今、その望みがたたれたらQE3以外に選択はない。目先はそこでゴールド反転を待つしかないのか?

ドイツの銀行に問題が起こる?

2008年の金貨ブームの際に購入の8割がドイツとスイスだったらしい。不安を抱えた国民としてドイツ人とスイス人が多かったと言う事だが、スイスはある程度不良債権が表面化していたが、ドイツはそうでもなかった。ドイツの銀行は情報開示が少なく内情が分かり難い。ひょっとすると今回のギリシャ債のデフォルトが最も効くのはドイツの銀行であるのかもしれない。もしそれが表面化していないで燻っているのなら大事である。欧州圏でドイツは最大工業国であると同時にまさに欧州の心臓である。ここの金融が危機的になる事は即ユーロの崩壊を意味する。何も話が出てこないだけに逆に怖い気もする。

金鉱山争奪戦が本格化する

2008年は一時的に金貨ブームとなり市場から金貨が蒸発した事があった。今年の中国やインドの金購入量を見ると近い将来本格的に金貨だけではなくて金地金が市場から一時的に蒸発する事もあるだろう。今年か来年か分からないが近いだろう。そうなると次は地下に眠るゴールドの争奪戦が本格化するだろう。国家を上げての争奪戦が横行することになる。もちろん主役は中国である。金鉱山争奪戦は金鉱株の株価高騰を呼び起こすだろう。その時は近づいている。

先週の金価格

10月    London    NY(COMEX)
10日    1661.00    1675.90
11日    1663.00    1663.20
12日    1682.00    1674.50
13日    1656.00    1666.60
14日    1678.00    1679.80

*少しずつ値が切り上がっている感じもするが、ややおとなしめのボックスだった。きっかけ待ちと思うが、なければじわじわ切り上げって行くと見る。

*金ETF残高1527.66トン(10/16現在)exchange-traded gold securities

Gold Super Highway Chart



調整はしているものの金価格の上昇角が切り替わったままであると仮定するとこういう可能性もあるのかもしれない。まさにスーパーである。

株式市場は生き返ったのか?

ダウが堅調に推移している。危ないと言う見方と考えすぎだと言う見方が混在する。どちらに掛けるもよしである。欧州では債券相場が崩壊しそうだ。米国はまだなんとかなっている。株式で物色できるものがあれば殺到する可能性は高いようにも見える。債券が買えなくなると金余りが起こるからだ。現在のダウの好調もそういったところにあるのではないか?もちろん、全部が買える訳ではない。だが、依然として激震に見舞われる可能性が残存するのも事実ではある。

随分と値が軽くなったが・・・



金価格は調整で随分と値が軽くなってきている。わりと買いやすい環境になっているのではないか。7月に入ってからの上昇は急だったとも言え、その過熱分が削げ落ちた感じである。今後、起こりうる事柄はゴールドにとってポジティブに働く可能性が高いだろう。問題があるとすればキャッシュ確保のための総売りにあった場合の影響である。

ユーロは死んだのか?



果たしてユーロは死に行く運命にあるのだろうか?ギリシャ債は30~50%のヘアカットを真剣に検討し始めたと言う。そうか、だからデクシアの破綻は決定的だったわけで早々に解体したわけだ。だが、ヘアカットはギリシャだけには留まらない。アイルランド、ポルトガルまでは確実だろう。その影響の範囲と規模はどの程度だろうか?しかし、この状況でよく株式市場は反発してきたものだ。どういう神経をしているのか良く分からんが、完全にタイミングがずれている。つまり下げも早すぎたし、反発も早過ぎる。てことは正しい可能性もあるのか?

偽りの反発?

デクシアが破綻したが、膿は出きっていない。それどころかこれから大御所が出てくる可能性が大。その割りに株式が反発しているのが不思議な感じがしてくる。意外と出来高もあったりする。なぜだ?欧州の問題は根本的な解決がまったくなされていない。テクニカルな反発と言えなくもないが、ここで買うのは勇気が必要だ。戻りの早さから考えるとショートが多かったためだろうと推測する。ショートの買戻しが起こっているのだと思う。まあ、まだ安心は出来ないが想定どおりとも言えるので良しとしておこう。

デクシア破綻は何を意味する?

デクシアって結構大きな銀行なんだな。知らなかった。リーマン級らしい。そうなると悪影響もそれぐらいは覚悟する必要がある。デクシアはギリシャ債の保有が多かったと言われているが、ベルギーのウエイトなんてあってないようなもの。にも拘らず真っ先にデクシアが破綻したところに怪しさがある。本命はこれから出てくる可能性が高いのではないかと見ている。取り合えずデクシア破綻を受けて今週どうなるのかが問題である。連鎖するだろうか?

先週の金価格

10月    London    NY(COMEX)
3日    1655.50     1660.90
4日    1638.00     1624.20
5日    1617.00     1642.60
6日    1635.00     1650.30
7日    1652.00     1638.70

*4日、5日が底だったのかどうかはまだ分からないが、取り合えず反転らしき動きではある。何も解決していない現状では何が起こるのかは分かったものではない。デクシア破綻がドタバタ騒ぎの幕を切って落とすか?

*金ETF残高1530.51トン(10/10現在)exchange-traded gold securities

現物にプレミアがついている

eBAY価格を見ると金貨や銀貨にプレミアがついているようだ。見逃していた。特に金貨では先物価格との乖離が物凄いものがある。中国でもゴールドの需要の方が勝っているようで購入には待たされることがあるようだ。なんで金価格は下げているのかという思いがあるらしい。今回のゴールドの調整はまさしく先物主導のもので違和感が非常に強い。先物と現物取引価格の乖離は以前から見かけることはあったが、今回は完全に欠品しているというわけではないようだ。今後、価格が収束していくのか、それともさらに乖離していくのか興味深い。

*9~10日はテニス合宿で琵琶湖まで行って来ますのでお休みにいたします。すいません。