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米国債デフォルトの可能性

ムーディーズは連邦債務の上限引き上げと財政赤字削減の交渉に進展がなければ、早ければ来月にも米政府の債務格付けを現在の「Aaa」から引き下げの方向で見直す可能性があると言っている。少し遅いぐらいではあるが、これが限界とも言える。それは突発的な事が起こればデフォルトになる可能性を秘めているからだ。先月、米下院は連邦債務の上限を無条件で引き上げる法案を否決したばかりであるが、議会がどこまでのレベルなら債務引き上げに応じてくれるのか分からない。米財務省は債務上限が引き上げられなければ、早ければ8月2日にも債務不履行に陥ると予測している。恐らく今回は切り抜けると見ているが、議会で紛糾するようだとデフォルトは現実化する。そのためムーディーズは後出しにならないように警告を事前に出したのだと思われる。しかし、債務の上限引き上げはある意味きりがない。現在の借金経済システムは限界に来ているのである。
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なぜゴールドは上がるのか?



ゴールドは他のコモディティ価格同様に基本的に需給関係によって決まる。それが本来の姿である。だが、NY商品先物市場で取引されるものは時として需給にそぐわぬ動きをすることもある。また、ゴールドの一連の動きは商品としての動きではなく通貨の側面を示す事がある。それはゴールドが依然として究極の決済手段とみなされているからである。ゴールドは何の裏付けも必要としない決済手段であることが魅力なのである。主要5通貨の為替レートはゼロサムの関係にあるため、これらの通貨の価値が損なわれ始めたら、すべての価値構造が低下する。これらの通貨のすべてが同時に低下することもある。言うまでもないが、基準(物差し)になっているのは米ドルである。問題は何に対して低下するのかだ。そして我々が目にしているのが金価格の大幅な上昇である。ゴールドが上昇するのは通貨市場が問題を抱えていることへのシグナルなのだ。上記のチャートを見るとゴールドの上昇はこの10年に及ぶが特に2005年前後から動きが活発になっているのが分かる。そしてすべての通貨に対して上昇しているのである。これはゼロサムではない。これを見ると米ドルの棄損が最も進行しており、その次がポンドであることが分かる。