ボックスを抜けるときが来たか?



ボックス的な動きに終始していたゴールドも抜けだすときが来たのかな?ドル高に押されていた所もあったと思うが、よく踏み止まっていた。欧州のソブリン・リスクは拡大の見通しである。今後ドル高で金高はあるだろう。そして今夜のNYは重要になってきた。明確に上向きに動くようだといよいよかな。金鉱株(紫金)も盛んにブラックロックがショートを入れていたが、買い戻しが終了しつつあるように見える。準備終了のタイミングであるのならこちらも上向きになるのかなと見ている。足止めされていたものが動き出すと期待したい。
スポンサーサイト

想像以上に強いドル



ドルインデックスが80を越えてきている。思った以上にドルは強い。ユーロの脆さの裏返しでもあるが、対比出来るものが限られる以上こうなるんだろう。ここ最近、ユーロ圏のゴタゴタばかりが目に付くためドルの戻しにとってはありがたい。金価格が下がり切らないのはドルの現状を反映しているものと考える。また、背景にあるソブリン・リスクはかなり重いものである。これも金価格を高止まらせる大きな要因となっている。

GOLD/PLATINUM RATIO



GOLD/PLATINUM RATIOなんてほとんど見てなかったが参考までに。1970年台のニクソン・ショックの後、GOLD/PLATINUM RATIOは上昇を始める。ビークになったのは過去の金急騰時の時。その後、ゴールドは輝きを失うが、2000年に底を打ち反転した。現在は上昇期にあり、過去のピークであった1.4を目指しているというもの。

先週の金価格

11月   London   NY(COMEX)
22日   1356.50   1366.40
23日   1377.50   1376.50
24日   1372.50   1372.60
25日   1373.25   1375.10
26日   1355.00   1364.20

*23日に大きく上昇したのは北朝鮮の砲撃事件の後である。週末に下げてきたのは利確の動きか?同じところでうろうろしているだけだが、もう少し続きそうな感じだ。もちろん戦争勃発の場合はその限りではない。金ETFは最後に少し戻した。

*金ETF残高1603.95トン(11/28現在)exchange-traded gold securities

国債安全神話が崩れる

国債は安全確実な商品であるという神話が崩壊しようとしている。米国債も日本国債も長期金利が上昇を始めた。理由はそれぞれだと思うが、世界的に国債に対するリスクが上昇し始めている。発端はギリシャ危機だったのかもしれない。危機はEUとIMFの介入により鎮静化したかにも見える。恐ろしいのは捉えられ方がギリシャ自身の問題というよりはギリシャ国債をどこが持っているのかが重要なことであるかのような見方がされていることである。確かにギリシャだけでなくアイルランドもそうだが、それらの国債を保持している銀行のリスクに直結する。また、そのために膨大な税金が投入されることに疑問を持つ人は多いはずである。銀行がギリシャ国債に対する債権を放棄すればすべては丸く治まる。もっともギリシャ国債などCDSがなければ到底買えるものではない。ギリシャ国債のデフォルトはCDSが発動することにもなる。アイルランドも同様で問題の根は深い。債権者が損失を受け入れなければならないかもしれないという想いが長期金利の上昇をもたらしている側面があり、CDSも同様である。しかし、一国の国債デフォルトは一国に収まらない。今まで国債は絶対安全資産であるとみなされていた。だから膨大な市場が形成されて国債バブルを呈していたのである。その神話の崩壊は歴史の転換点に値するものである。

北朝鮮の行く道は

朝鮮半島がこれ程の危険地帯になるとは思っていなかった。こんなときに大規模な米韓軍事演習を行うことなど考えられない。明らかに北朝鮮を挑発し攻撃を誘っているようにしか見えない。今回は米軍そのものがいるわけだから攻撃された場合は即反撃である。まさか素直に砲撃してくるとは思えないが、ありえない話でもなくなってきた。戦争状態になった場合で怖いのは北朝鮮が見境なくミサイルを撃ったときで、当然日本に着弾する可能性もあるからである。やるのなら一気に核ミサイル施設をすべて潰さなければならない。こんな事を考えなければならなくなるとはね。

推薦図書のご紹介



「超マクロ展望 世界経済の真実」 水野和夫・萱野稔人 著 集英社新書 756円

この本なかなか面白い。米国は第2次世界大戦後に覇権国家となった。その後、利子率がドンドン上昇していき高度成長を謳歌した。しかし、実物経済における利子率は低下を始める。1970年代以降それを補うように金融経済化の動きが始まる。そして金融拡大の局面で蓄積された資本が次の覇権国へと投資されているのがこれまでの歴史である。500年ほど過去に遡るとオランダからイギリス、イギリスから米国へと利子率の波と共に覇権が受け継がれていったのがよく分かる。となると現在の資本が最も投下されている国は恐らく中国だが果たして過去の歴史通りにいくものなのかやや疑わしいところはある。しかし、この理論は面白い。一読の価値あり。

米国の衰退を意味するが・・・

中国とロシアは両国間の貿易決済にそれぞれの自国通貨を用いることで合意した。これは今後を占う上において象徴的な出来事である。ひと昔前ならばありえないことだと思うが、米国の国力の衰退を映し出しているようにも見える。米国が覇権国家たりえる理由は様々であるが、一つは強大な軍事力であり、また一つは豊富な資源であり、そして基軸通貨を持つ事もそうである。昨今基軸通貨であるドルに対する不信感が高まりつつあるのは事実である。現在のドルを支えているのは世界の準備通貨であること、原油における唯一の決済通貨であることなどである。原油本位制といっても言い過ぎではない。中国、ロシア間の貿易決済は原油・天然ガスなどのエネルギーも多いだろう。そうなるとドルの地位を脅かす可能性も否定できない。またイランも追随しやすい環境ができたことにもなる。中国は膨大なドル準備高を保持しておりドル下落の余波をモロにかぶるはずである。にも関わらずこういった行動に出る理由はどこにあるのだろうか?

有事の金復活?

北朝鮮の砲撃事件で有事のドルと有事のゴールドが鮮明となった。まあ、継続性はイマイチかもしれないが、腐ってもドル、復活のゴールド?ではあったかな。このところの金価格は上にも下にもどちらにも動くような気配を漂わせているところだった。北朝鮮の砲撃事件で明らかに上向きの力が強まった。ネット買い越し残は減少してきていたところで買いやすくなっているのかもしれない。金ETFは引き続き減少傾向にあり、現在の推進エンジンはNY金先物と中国やインドの現物買い勢力か?

ここで砲撃事件とは

こんな所で北朝鮮の砲撃事件が起こるとはね。実際、韓国も応戦しているらしいから戦争状態と言っても言い過ぎじゃない。恐ろしや恐ろしや。頼むからこっちには撃ってこないで欲しいものである。しかし、有事のドルはまだ生きているな。ドルはユーロや円に対して上昇している。北朝鮮の行動は理解に苦しむが、米国にとっては良かったのではないか?ユーロ危機との合わせ技でドルの希薄化が見えにくくなってきた。狙ってやっていることとは思えないが結果的に米国の利となっている。

ルール変更が必要になっている

そろそろ金融システムの抜本的なルール変更が必要になってきたと実感する。ギリシャに次いでアイルランドの支援が決まったが、支援するためにはお金が必要だ。これは裕福な国からお金を持ってくるしかない。それは税金にほかならない。銀行の負債や国家債務を縮小するためには税金を持ってくるかインフレに持っていくしかないが、現実的な選択は税率のアップである。ギリシャは公務員が多いので給与カットに出たが大規模なストが起こった。当然だが人間は自分の懐に影響が出てくると怒りだす。デリバティブなる架空の取引で膨らんだ債務を実際の労働で得た税金で清算がするのだが、実際すべてをあてがうのは難しいだろう。それは実態経済のほうが小さいからである。これでは切りが無いし真に理不尽な行為に映る。金融が世界経済を不況におとしめ今また苦しめているのは間違いない。デフォルトすると債務がゼロになるため金融が経済の足かせにならなくなるため、経済の正常化が早まるが決断が必要となる。

助けたい?助けたくない?

アイルランドはついにEUとIMFに支援要請を行った。短期的にはこれで良かったかもしれないが、問題の先送りには限度がある。ギリシャも同様だが自国の債務を他国の税金で賄うことには反発の声がつきものである。その前にアイルランドは預金の全額保障を打ち出しており、そのため他国から資金が流れ込んでいる。おかしな話だが、アイルランドに全額保障出来る力がないことは一目瞭然である。そのアイルランドの銀行を助ける為に自国の税金を使わなければならないとは本末転倒な話である。英国が支援に前向きでないのは理解できる。それでもアイルランド国債を持っているだろう国は自主的に支援を申し出始めている。複雑な関係だ。この調子で次から次から出てきたら全部チャラにするしかなかろう。

国家破綻はどうやって起こる?

国家破綻とはどうやって起こるのだろう?ギリシャは財政赤字を粉飾していることを公表したことで金利の急騰が起こった。ギリシャが抱えている負債は返済不能とも思えるレベルでもはや破綻は時間の問題であった。それを助長したのはヘッジファンドが扱うCDS取引で猛烈な売り浴びせをくらい危険水域まであっという間に到達した。格付け会社の国債格下げもかなり効いた。もとはと言えばギリシャ自身が悪いのだが、よってたかって国債やCDSを売り崩されて潰されかけたのは事実である。結局、ギリシャに対する支援が決まりことなきを得たかに見える。しかし、財政再建の道は険しく、給与カット、増税などに国民がNOを示し大規模なストライキが起こったのは記憶に新しい。ここで不思議なのはCDSだが、国家破綻に対するCDSとはどういうものなのだろうか?国家破綻に対する保険的な物だとするとモノ凄い金額になるが、そんなものが大量に売買されること自体がおかしいと思える。また、そんなものの支払いが出来るのだろうかという疑問も湧いてくる。AIGの破綻もその辺に理由がありCDSの清算が不可能になっていたものと思われる。それを国営化した訳だが、それでもすべての清算は不可能だと思うのだが、一体どうしているのだろうか?少し脱線したが、国家破綻にはCDSが大きく関わっていることが分かる。そしてその売買に関わっている金融機関やヘッジファンド等の投機筋が国の生死を司っているとは世も末である。

アイルランドは前哨戦

ギリシャの次に起こったアイルランドの問題は改めてユーロという通貨の難しさを露呈した。ギリシャの債務は現実的には返済不能と見られているが、ドイツがどこまで助けられるのかという問題になっている。私はどこかで投げることになると思っている。間髪入れずに今度はアイルランドであるが、粉飾こそないがここも危機的状況であることには変わりはない。もはや返済不能との見方があるが、私もそう思っている。次はポルトガル、スペイン、イタリアであるが冗談ではなくなってきた。恐らく2011年はソブリン・リスクが爆発する年になるのだと思える。どこか一国でも破綻すると国債に対するリスクが大きくクローズアップされる可能性は高い。現在の長期金利の動きは未来の動きを反映したものなのかもしれない。従って米国や日本にも危険は迫っているということなのだろうか?

先週の金価格

11月   London   NY(COMEX)
15日   1368.50   1360.50
16日   1349.00   1339.40
17日   1337.50   1335.80
18日   1350.25   1353.30
19日   1342.50   1354.10

*1330ドル前後まで下げてきた金価格は何処へ向かっているのか?先週の動きをどう見るかだが、個人的にはそろそろ下げ止まって上へ向かうと見ている。2番底が起こるようなら見方が変わるが、まだその時期ではないと思っている。先週で気になったのは調整局面の中、香港時間で買い上げられていった17日のお昼ごろの動き、一気に1350ドル台に引き上げられた。現在の価格でも落ち着くさまが見て取れる。さらにインドに実需回復の兆しが出てきていることも大きい。

*金ETF残高1607.16トン(11/21現在)exchange-traded gold securities

推薦図書のご紹介



「ジャパン・ショック」-国債暴落から始まる世界恐慌 山崎養世 著 詳伝社新書 798円

今回はSteinさんのご要望から推薦図書に入れることになりました。タイトルから想像は出来ると思いますが、国債が消化出来なくなることから金利の急騰が起こり国家破綻が現実的になると言う内容です。しかも年金基金などは今後取り崩しなどが起こることから買い手が売り手に転換し始める。国債が売れなくなるのは意外と近い。さあ、どうする?ということでなかなか面白く読めました。

米長期金利と中国金融引き締め

今週末は米長期金利の上昇と中国金融引き締めの話題が多かったように思う。本当に2日休むと話がかなり進んでいくな。まず米長期金利の上昇だが、これはFRBが購入予定としているのは短期国債のため長期ものが売られて長期金利が上昇し始めたと言われている。今後、米政策が奏功して景気が改善してきた場合、債券は売りとなるので長期国債を持っていると損失の恐れがあるからだが、本当にそういった理由から長期金利の上昇が起こっているのだろうか?長期金利は住宅金利に連動するため現状の金利ならまだ良いが4~5%程度まで上昇するようだと厳しくなってくる。住宅問題はまだ解決しておらず火に油を注ぐようなものである。長期金利のこれ以上の上昇は問題があると言える。もちろん株式市場に影を落とすことにもなる。

次に中国の金融引き締めであるが、ゴールドマン・サックスとクレディ・スイス、野村證券が中国株の売り推奨を出している。これはインフレ封じ込めを狙う中国政府の対策である金融引き締めが株式市場に影響を与えると言うものである。だから当然のように利上げするという話が流れると株式市場は下げる。早速、預金準備金比率引き上げを決定し、10月に引き続き11月末には利上げがなされるようである。ここでかなり下げるのではとの見方があるが、私はそこまでは行かないと見ている。だが、中国の住宅バブルやインフレはかなりの問題であり今後に影を落とすのは間違いない。

リパトリエーション?

株安、商品安、債券安でドル高とはリーマン・ショック時に似ている動きだ。いわゆるリパトリエーション的な動きで確かにおっかない感じはある。まてよ、あの時は米国債が買われていたな。それが今回の違う点だ。長期金利が上昇し始めている背景は複雑なものだと考える。本土回帰したドルは再び収まるべきところに収まると見ているが、何処へ行くだろう?最大の市場である米国債が売られているとなると収まるところは限られる。私は流れは基本的に変わらないという見方である。

*明日、明後日は仕事の都合により更新を休止いたします。

国債バブル

今までITバブルやら住宅バブルといろいろなバブルがあったが、国債バブルが騒がれることは少ない。現在は過去に例を見ない国債バブルを呈しているが、これがどういう結末になるのか?長期金利は有り得ないほど低下してきている。これは相当買われてきているからだが、何故なのか?金融緩和等の影響も当然あるが、銀行には恐ろしいほどの資金が眠っている。企業は先行きの景気の見通しが立たないことから内部留保が増えバブル当時に匹敵するほどのキャッシュを持っている。こういった行き場の無いマネーは国債に変わっていく。もちろん郵貯や銀行のマネーも相当数国債に変化している。そのため恐ろしいほど長期金利が低下しているのが日本である。日本の場合は税収が極端に低下しているため長期金利が上昇すると国債の利払いが急激に苦しくなる可能性があり、極めて危険な状態と言える。つまり常に誰かが買っていなければならない状態であり、すでに売ることが出来ない状態と見る。米国も同様の状態であり中国と日本の買いが続かなくなるとFRBが買うしかない。長期金利が急騰するときはすべてが終わる時と言える。

どっちへ向くのかだが・・・

先週末急激な調整に見舞われたが、今週の相場の向きは重要となった。このまま調整局面入りとなるのか、それとも再び株高、商品高局面に戻るのか。はたまた最も恐ろしい2番底の前兆だったのか。QE2は株高対策の一環でもあることから私はしばらく株高、商品高が続くとの見方である。したがってドル円も少し戻して落ち着いてきているが再びドル安円高に悩まされる事になると思う。来年は再びソブリンリスクが取りざたされるのは間違いなさそうだが、どこが発火点になるのだろう。どうもニュースを見ている限りにおいては欧州のように思える。だが、これは米国の内情をマスクしている可能性がある。どちらもボロボロであることには変わりはないのだが、どっちが発火点かによって為替上の影響が大きく出てくる。特に私の場合は円高ドル安でかなり利益を持っていかれているので大きな問題でもある。せめて年内はこのまま行って欲しいと願うばかりである。

ゼーリックの言葉が頭に残る

どうもゼーリック世銀総裁の言葉が頭に残る。金本位制についてはいろいろなところで論議がなされているようである。当ブログでも推薦図書に指定している「新・マネー敗戦」の著者である岩本氏のブログでも記事として書かれていた。彼女の見方としては部分的金本位制がメインシナリオのようだ。少し引用させていただくと今後の流れは①中国元の切り上げプレッシャーに引きずられるドル安(円高)と②金部分本位制導入で、世界最大の金保有国である米国のドル復活(円安)の2つの綱引き状態らしい。順番として元切り上げ後の部分的金本位制導入を想定していたらしいが、中国は元切利上げに消極的なため逆または同時になるかもとのこと。米国は債務圧縮を迫られている。一番簡単な棒引き(人民元高、円高)にもって行くのは当然とも言える。その後のドル復活に部分的金本位制を用いるのは間違いではない。問題は現実的に正しく機能するシステムなのかどうかだ。

http://pub.ne.jp/negiyaki/

先週の金価格

11月   London   NY(COMEX)
8日    1388.50   1410.20
9日    1421.00   1393.00
10日   1390.50   1403.40
11日   1398.50   1408.90
12日   1388.50   1368.80

*1400ドルを維持できるかと思いきや、週末に大きく下げた。ボラティリティは徐々に拡大傾向にある。下げの理由はいろいろ飛び交っているが、気にせずに動かずを決め込もう。金ETFは依然として振るわないのが気になるところ。

*金ETF残高1607.75トン(11/14現在)exchange-traded gold securities

シルバーの健闘が目に付く

チャート_convert_20101113150621

ここまでの上昇はゴールドだけでなく金鉱株も比較的同じように上げてきている。そういう意味では健全であったと言える。しかし、目に付くのはシルバーの健闘である。確かに私の銘柄でもあるが、やはりキンロスよりもパンアメリカンシルバーの方が上昇率ではリードしている。この調子が続くのだろうか?

http://www.321gold.com/editorials/hoye/hoye111010.html

調整終了と思いきや・・・

ゴールドは調整終了で1400ドルを突破したのだと思っていたが、大きく下げてきた。中国の利上げの憶測からと言うが、反応が思ったより大きい。確かに昨日の中国系の鉱山株の下げは大きかったが、毎度の事と言えば毎度の事である。一次産品のインフレを予想しているわけだから、利上げは乗り越えていかなければならないハードルなのである。

2日間休むと・・・

ゼーリック世銀総裁は例の金本位制発言の訂正をしているようだが、今更なんなんだろうと言う感じである。ヤラセなのか天然ボケなのか理解に苦しむ。そのせいなのか金価格は乱高下ぎみに推移。中国はインフレ懸念が強まり引き締めが嫌気されて香港市場は大きく売られた。また、アイルランドの問題が何処まで波及するのか気になるところである。2日間休んでいるだけでも世界は大きく動いていく。毎日ニュースに目を通す事は重要なのだと改めて思う。

リリース・エスケープ

さてゼーリック世銀総裁のコメントをどう受け取るのかで見方が分かれているが、私なりに裏読みしてみたい。すでに金価格は1400ドル超まで高騰してきており、その最大の原因と言われているのはドルの希薄化や通貨不安である。これは世銀総裁としては由々しき問題であろう。ひょっとすると金価格上昇に対して有効な対抗策がなくなっているのかもしれない。しかし、このまま金価格上昇を見逃すわけにはいかない。それならば金本位制導入を主張しようということになったのではないか?つまり金価格の上昇の原因をドルの希薄化や通貨不安から金本位制導入の背景としてすり替えてしまおうということである。これならば金価格が上昇してしまっても何の問題もない。問題をすり替えることによって災難から回避する(リリース・エスケープ)のである。

*明日、明後日は仕事の都合によりブログの更新は休止となります。今月は休止が多くなります。

通過点だったか



思ったよりあっさりと1400ドルを突破してしまってやや拍子抜けしてしまったが、金価格は想像以上に強いことが分かった。今日日中は少し売られるかもしれないが、1500ドル到達は近いと感じた。

金本位制はあるのか?

今日はちょっと驚いたニュースが流れている。大河の一滴さんがコメントにも入れてくれているが、取り合えずそのまま引用しよう。

主要国、新たな金本位制の導入を議論すべき─世銀総裁=FT (ロイター)

[シンガポール 8日 ロイター] 世界銀行のゼーリック総裁は、8日付英紙ファイナンシャル・タイムズ(FT)への寄稿文で、主要経済国は為替相場の指針となる新たな金本位制の導入を検討すべき、との見解を示した。総裁は、固定為替相場制によるブレトン・ウッズ体制が1971年に崩壊した後を引き継ぐ変動相場制の「ブレトン・ウッズII」体制が必要であると主張。このシステムでは、「ドル、ユーロ、円、英ポンド、国際化後に資本収支の開放を目指す人民元の参加が必要になる可能性が高い」とし、「インフレやデフレ、将来の通貨価値に対する市場の期待を反映する国際的な基準として金を採用することも検討すべきだ」と述べた。

このニュースに私はかなり驚いている。今まで金本位制を唱えていた人はどちらかと言うと我々金投資家に多かったが、世界銀行の総裁がこんなことを言うとは信じがたい。どちらかと言うと彼らは反ゴールド派だからだ。このコメントが何を狙ったものなのかよくよく考える必要はあるが、何かが動き出す前触れのように見えるのは私だけだろうか?

正直、今のところ金本位制は導入し難いシステムである。これだけ大きくなってしまった経済(通貨供給量)に対して金準備はあまりにも少なすぎる。導入しようと思ったら少なくとも10000ドルくらいまで引き上げなければならなくなると思う。また、通貨に現物の裏付けが必要になるとレバレッジの効いた投資は不可能になる。恐らく経済はかなり縮小するだろう。常識的に考えるとありえないのだ。金本位制の導入は世界が変わることを意味している。

二番底は何処へ行った?

株式市場の好調さに二番底懸念は消えかけているのか?個人的にはQE2の影響は二番底を先送りする効果はあると思っている。未だに住宅ローン担保証券は悪臭を放ち続けている。後にも先にも住宅問題が解決されなければ二番底を回避する事は出来ない。しかし、元の状態に戻るとは到底思えない。そうなると量的緩和で供給するべき資金は底なしである。量的緩和の裏側の目的の1つは毒物債券の浄化にあると見るが、すべてを清算するほどの資金量を供給する事は考えられないレベルのドル希薄化を招くと思う。信用は大きく揺らぎ始めている。

先週の金価格

11月   London   NY(COMEX)
1日   1354.50   1351.30
2日   1351.00   1357.50
3日   1345.50   1348.80
4日   1381.00   1392.90
5日   1395.50   1394.10

*3日の下げは何だったのかと思えるような4日、5日の上昇であった。今週は1400ドル突破と見るが、すったもんだするのか、すんなりと行くのかだ。金ETFがじわじわと売却されているのが今回の特徴。

*金ETF残高1609.63トン(11/7現在)exchange-traded gold securities