ジグザグ走行ながら・・・



金価格はジグザグ走行しながら着実に下値を切り上げてきているように見える。しかし、相変わらずボラティリティは大きい。下げる時はもみあわずにいきなり急降下するのには理解に苦しむが、それ以外はまぁ良しとしよう。
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貴金属は通貨なのだが・・・

これまでの人類の歴史上、間違いなく貴金属(金貨、銀貨、銅貨など)は通貨として使われてきた。現在はそれを放棄して不換紙幣の時代の中に生きている。しかし、この歴史は浅い。過去大半の時代は実物資産がものを言う世界であったのだ。金貨や銀貨は資源自体を採掘し製造するための手間とコストが掛かる。紙幣は印刷するだけですむから非常に楽であり、大量に資金供給することが可能だ。そのため、それ以前の世界とは比べ物にならないぐらい経済を拡大させる事ができた。現在の紙幣制度のお陰で世界が大きく経済成長できたのは事実である。問題が生じ始めたのは変動相場制への移行あたりからか?その後、金融工学なるものが発達してデリバティブ取引が始まった頃から危険な商品が流通し始めてきた。現状のシステムはすでに崩壊しているが、すでに修正が困難になっている。貴金属が通貨そのものであると多くの人が認識し始めるといよいよ危ないと言える。

国債とは何なのか?

中国は過去にも現在のような多くの外貨準備(?)を持つ債権国であった時期がある。16世紀、17世紀という時代には各国の紙幣は現在のようには使えなかっただろう。当時の中国の人口は現在と同様に世界に占める割合は高く経済力も大きなものだった。貿易品としては香料、絹、陶磁器、茶などで競争可能な生産者はいない状態だったと言う。まあ、現在の状況に近い。当時の欧州からの提供品はシルバー以外には無く、大量のシルバーが中国に流入していた。通貨というわけにいかなかった背景が窺い知れる。当時は富める国に貴金属が集まる習性があったと思われる。現在は支払いには貴金属ではなく通貨で支払われるが、それでは収支上のアンバランスが生じる。本来は貴金属で修正するべきなのかもしれないが、今はそれを国債(米国債)で修正している。これは果たして正しいのだろうか?歴史を振り返ると通貨、国債、貴金属は同じように置き換えることが出来るものになるが・・・。

綺麗に来てはいるが・・・



こうやって見るとここ最近はわりと綺麗に上昇してるんだな。ボラティリティは大きく感じるが順調と言えるのだろうか。パッと見、1300ドルに行きそうな感じだ。

先週の金価格

6月   London  NY(COMEX)
21日  1254.50   1232.60
22日  1236.00   1238.60
23日  1226.50   1237.30
24日  1236.25   1243.40
25日  1254.00   1255.70

*先週は始まりと終わりの値がほぼ同じで下げてきたが終わってみれば元通りと言う相場であった。一気に1300ドルと言う見方もあったが当たらなかった。程良い調整だったかな。金ETFは下げたところで買いが入っており健全な動きである。

*金ETF残高1504.38トン+84.96トン(6/27現在)exchange-traded gold securities+iShares COMEX Gold Trust

金融規制法案が可決される?

どうやら米金融規制法案が一本化で可決される見通しのようである。7月上旬の成立見込みらしい。これが相場にどういう影響を与えるのか?実際デリバティブ取引にどの程度影響するのかよく分からないけど、このへんが細かく知りたい。金価格は昨夜は大きく戻したが何が理由なのか?こいつのせいか?低金利継続決定が効いたのか?上げも下げも唐突になってきている。

*本日は仕事のため更新は以上かもしれません。

ゴールドはバブルには程遠い



現在の金高騰はまだまだバブルには程遠い。過去の1970~1980年の金価格の動きや1990~2000年時のナスダックITバブルと比較すると上昇率でははるかに劣る。実は比較的大人しいレベルなのである。

緊縮財政か?経済か?

緊縮財政が叫ばれる中、経済の弱さが露呈してきそうである。G20では各国の意見が割れそうだ。さすがに質実剛健なドイツは果敢に緊縮財政に挑むようである。だが、ソロス氏はドイツの緊縮財政政策はユーロ圏に属する他の国の競争力回復を困難にすると言う。ドイツについて来れない国が多いのも事実でユーロ圏のアンバランス解消は難しい。米国も住宅優遇策の打ち切りと共に急激に住宅販売が落ちてきた。米国経済は支えがないと崩れかねない。とても緊縮財政が行える状態ではないようだ。しかし、米国には基軸通貨国としてのアドバンテージがあり、それがドル買いに向かわせていた。それが効かなくなると・・・。

超低金利はいつまで続く

FOMCが終わり超低金利の続く事がはっきりした。しかし、この状態がいつまで続くのか?米政府による新築住宅取得の税制優遇策が4月末に打ち切られたとたんに5月の新築一戸建て住宅販売件数は前月比32.7%減の30万戸となり下落率と件数がいずれも過去最悪となってしまった。これは無理だな。優遇策がないと自律回復の力はまだない。これで当分利上げがないのが分かるが巷の予想では11年3月という見方が平均的で12年と予想する声も出ている。私には先が見えないと思えるが果たして・・・。

すんなりとは行かないようだな・・・



一説には今週1300ドルという見方もあったが、さすがに虫が良すぎたか?金鉱株も出来高が膨らんでこない。膠着状態が続くような感じがしてきた。しかし、この夏は胸騒ぎがしてこないか?

サウジは何を思う・・・

サウジアラビアの金準備が322.9トンに増えていることが明らかにされた。なんと一気に179.9トンも増えていたことが判明。サウジアラビアの外貨準備は世界第4位であり、もちろん米ドルである。いつ頃から買い貯めていたのだろうか?サウジアラビアが金準備を増加させるというのは容易ならない出来事である。米国とサウジアラビアの間にはワシントン・リヤド密約なるものが存在すると言われている。簡単に言うと石油販売代金は米ドルのみで受け取るという約束の事でこれが現在の石油・ドル本位制を維持する主柱となっている。そのサウジアラビアが外貨準備の一部を金準備に変えている事の意味合いは大きい。米国離れを示唆しているのかとも思えるが、これは間違いなく将来の米ドルの減価に対するヘッジだろう。

まさか一方的に買われるとは・・・



今日の香港は威勢が良かった。人民元切り上げの影響はあるだろうとは思うが、まさか一方的に買われるとは思わなかった。すでに忘れ去られていたかのような人民元切り上げ相場、今更株価急騰とはね。今回は長続きするのだろうか?やや怪しい。

人民元よ何処へ行く

中国が人民元相場の柔軟性を一段と高める方針を表明したことについて「危機対応」としてのドルペッグ制の終了を意味するとのコメントが出ている。これで2008年7月以前の管理変動相場制に戻ることになる。いろいろな憶測が流れるが、実際はどうなんだろうか?目先、G20での為替政策への批判をかわす目的とも取れるがそれだけだろうか。賃上げ問題に揺れた中国は所得倍増計画と内需拡大に本格的に挑む事になる。輸出競争力には影響が出るものの一気に国内を活性化しようと言うことか。またドルペッグによるユーロ安に耐えられないとの見方も出来るし、いよいよドルに対する危機感から離脱したとも取れる。いずれにせよ相場が大きく動く波乱要因になるやもしれない。

先週の金価格

6月   London  NY(COMEX)
14日  1223.75  1221.40
15日  1225.00  1234.40
16日  1234.50  1230.50
17日  1245.00  1245.20
18日  1256.00  1256.50

*先週は順調に上昇していると言って良いのか?ゴールドだけが上昇する局面は正常ではないことだけは確かである。こういう時に人民元のペッグ制解除と言うのもなんでこんな時に?となる。ここは相場が大きく動き出す局面なのかもしれない。

*金ETF残高1493.59トン+84.96トン(6/20現在)exchange-traded gold securities+iShares COMEX Gold Trust

何かが壊れたと考えるべき

今週の後半はおかしいと見るべきなのかもしれない。ゴールドだけが勢いよく上昇しているが冷静に考えれば不自然である。何かが壊れたと考えた方が良いのではないか。今年に入ってゴールドは米ドルとの逆相関を断ち切ったかのような動きを見せている。ユーロの棄損に反応しているわけだが、ゴールドはドルにもユーロにも組しない第3の通貨として動き始めている。今後、米ドルに同様の問題が起こった時は今とは比較にならないような上昇を見せるのではないだろうか。第3通貨としてのゴールドの位置づけはより重要なものとなるだろう。

まだ完全に目覚めたわけではないが・・・

昨夜のゴールドはそこそこのセンで落ち着いたようである。まだ完全に目覚めたわけではなさそうだが、よくぞここまで来てくれたと思う。金ETF残高は動いていなくてが買い入れに慎重さが伝わって来る。むしろ正常な感じがしており過熱感が少ないのは良い。最高値を更新し続けているからか金価格予想もヒートアップしてきている。2000ドルから5000ドル、6倍の7000ドルと10000ドルまでいろいろあるが、こうなると説得力に欠ける。現在のソブリンリスクは簡単には解決しそうもなく第3の通貨としてのゴールドは買われ続けて行くだろう。現実的に考えると年内1500ドルあたりが妥当なセンのように思う。来年は2000ドル超えを目指すとしたい。しかし、私は2番底の可能性ありと見ているのでダウは何処かで崩れなければならない。その時にすべてが下落すると見ておりゴールドも何処かで大崩れがあるのではなかろうか。その時期がよく分からないので困りものである。理想はその前に目先上がりきってくれた方が都合が良い。今の状態はむしろ中途半端で金鉱株はさらに中途半端なのだ。ブローカー達は将来の金鉱株ラッシュをシナリオとして描いていると思われるが、ターゲットの出し方や分析は控えめだと思う。非常に目立たない状態で放置され忘れさられようとしている。それだけに何かあると思えるのだ。

未知の世界へ



ゴールドは今日も快調に上昇しているようだ。一瞬1260ドルに触れているようだが、いよいよ未知の世界へと入ってきた。高すぎるという意見も根強いし、急落するという声も聞く、しかし、我々はもっと先を見ている。今はまだ通過点に過ぎないのである。

ファニーメイ、フレディマック上場廃止は・・・

予想はされていたファニーメイ、フレディマックの上場廃止であるが、これで終わってしまうのか?というかこれからどうするのかと言った方が良いか。ここが保障していたMBSは米国債に次ぐ信用力があると言われていたもので世界中に販売されていた。サブプライム問題後、信用力が地に落ちたMBSはFRBに買い取られながら何とか生きながらえてきた。そのMBSの買い取りも現在は中止されている。元になっている会社の存在自体が嘘だったわけで販売されていたMBSもFRBが買い取っていたからなんとか市場が維持されていたということになるとすべてが嘘だったと言うことにもなる。これは一波乱あってもおかしくはなさそうである。

切り上げが難しくなった人民元

賃上げ騒動が続く中国だが、これだけで中国の輸出競争力はかなり削ぎ落とされる。30%とか60%とか言う賃上げなんて日本では有り得ない。今までは今も低コストな労働力のお陰で中国は競争力を維持してきたが、これほど急激な賃上げを経て急速に弱体化する可能性が出てきた。ここから一皮向けて成長する可能性もあるかもしれないが、今回の動きが急激過ぎるのは非常に痛い。しかも政府がこれを認める発言をしている。この状態で人民元の切り上げはかなり遠退いたと見るのが妥当ではなかろうか。中国からのデフレ輸出は一旦小休止となりそうだが、結果として何をもたらすのかが重要な問題である。

アフガニスタンから鉱物資源が・・・

イラク戦争も背景にある原油が狙いだと言われていたがアフガニスタンからも未開発の鉱物資源があるとの報が入ってきた。総額1兆ドルとはね。鉄、銅、コバルト、リチウム、ゴールドなど凄いな。恐らく軍事介入する前から知っていたのだろうけれど。やっぱり戦争の影には資源ありとはよく言ったものだ。となると北朝鮮もいずれはやられるのだろうか?世界の鉱物資源はそれほど長くは持たないし、簡単に採掘できる場所はもうほとんどない。あとは治安が悪く政治的な問題の多い国か、辺境の地にしか残されていまい。枯渇し始めるのは思ったよりも早いのかもしれない。

世界中で進む金融規制

世界中で金融規制が進んでいる。弱いところに目をつけて空売りで売り崩すことを規制する。一見正しいように見えるが、それだけ脆い状態になっているということである。どう考えても正常な状態とは程遠い。通貨の空売りを規制する。CDSの空売りも規制する。なんでもござれである。そうした中で消去法なんだろうか?ドルもしくは米国債に大量の資金が集まってきた。金融規制の効果なのか、ユーロにやや落ち着きが見られてきたか?いや、結局は基を断たなければ流れは止まらないだろう。しかし、ドルにも爆弾は存在する。ユーロも駄目、ドルも駄目というわけにはいかないはずだが・・・。ソブリンリスクから通貨を分離するにはアンカーを掛けるしかない。やるのだろうか?

なぜ南アフリカにワールドカップが来たのか?

私も不思議に思っていたし、今日はテレビでもやっていたが、なぜ南アフリカでワールドカップを開催する事になったのか?決して治安が良いとは言えないこの国でこれだけのイベントをやる上でのリスクは大きい。事件や事故のリスクもさることながら施設の整備が間に合った事も驚きの1つである。これだけのイベントであるから経済効果は計り知れないがイベント後は逆に不景気になる事もあるだけに今後の対応には難しさもある。南アフリカと言えば思い浮かぶのはゴールドやプラチナなどの鉱山業である。それ以外にさしたる産業がない。ワールドカップ後の景気動向にどう対応していくのか見ものではある。しかし、現在ゴールドがブームとなろうとしているときに南アフリカでのワールドカッ快晴とは偶然とは言え出来すぎではある。

先週の金価格

6月   London   NY(COMEX)
7日   1215.00   1240.30
8日   1246.00   1234.80
9日   1233.50   1233.10
10日   1217.50   1217.70
11日   1220.00   1227.50

*ソブリンリスクで買われていると言われるゴールドだが、そのわりには出入りの激しい値動きである。欧州のソブリンリスクと言いながら米国時間での値動きが最も大きいのは何故なのか?いつも思うのだが金ETFにしても米国ばかりが詰みあがるのは何故なのか?

*金ETF残高1491.73トン+84.96トン(6/13現在)exchange-traded gold securities+iShares COMEX Gold Trust

これから先は・・・

これから先どうなるのか?考えただけでも怖い。ギリシャから始まったデフォルト危機。緊縮財政の声があちこちで上がっている。景気が悪いのに緊縮財政とはこれいかにだ。ますます景気を冷やすのは目に見えている。すでにギリシャ等では大規模デモなどが起こっているようにお金が末端まで回っていかなくなる。景気が悪い時は労働者層にお金を回さないと景気が良くならないのに逆の事を始めてしまった。通貨の問題を解決すれば現在の大半の問題は解決するのではないだろうか?だが、解決しないどころか、手の打ちようがなくなってきた。格付け会社とヘッジファンドの存在が邪魔だ。

ユーロ圏のソブリンリスクがなければ・・・

今週も激しい1週間だった。ダウはよく10000ドルを回復したなと思うが、なぜ回復したのかなとも思う。ユーロ圏のソブリンリスク問題は根深く当分続くと見える。先週、スペインの格下げで大きく動揺したように今後の格下げ候補はかなりある。その度にユーロに激震が走るのはたまらないが、ほくそ笑むのは米国と言う流れである。ここ最近の米国債は盛況で買われすぎ感が強いが、格下げカードを引っさげて当面は安泰か?言い換えるとこれがなければ自国に対するファイナンスが維持されていないのではないかとも思える。しかし、米国も財政状況は健全ではないだけに米国債自体に格下げが起こる可能性も否定は出来ない。また、その時は何時なのか?

Zijin Mining Key Earnings Contributors with Forecasts



今年から非鉄の売り上げが結構増えるようだ。その影響からか今年の成長性は大きいと出ている。これをどう見るかだが・・・。

正常に動いているか?

ゴールドもさすがに昨夜は利益確定売りに押されたようだ。いきなり最高値更新したから当然だが、尾が利続けるのも怖いので丁度良いか。売り買い交錯しながらの下げなので正常な感じがする。こういうところで金ETFの残高が大きく増えているのも安心感を与える。一晩で12トンぐらいか、結構なもんだな。資金が米国債に集中する中、そのほんの一部がゴールドに流入している構図である。

推薦図書のご紹介



「ヒトラーとケインズ」―いかに大恐慌を克服するか 武田 知弘 著 祥伝社 798円

今読んでいる本ですが、なかなか面白い。第1次世界大戦後のドイツを襲ったインフレと世界恐慌を退治するヒトラーの経済政策についての考察をまとめたものである。主にケインズ理論に則って行われた政策は見事に的中しインフレ脱却と世界恐慌からの再建を見事に果たす。この理論は現在にも十分通じる。金融危機、不況、インフレ、デフレが起ころうが失業者が出なければなんの問題にもならない。失業者対策さえ万全であれば何も恐れるものはないのだ。詳しくは一読されたし。

ゴールドが絶対だとは思わないが・・・

世界には再び暗雲が垂れ込めてきたかのようだ。株式も商品も芳しくない。ドルや円が買われているが、これが正しいのかと言われれば???ではある。ゴールドは1つの選択肢ではあるが、この世に絶対なものは存在しない。信用不安が叫ばれる中、去年はその中心にいた米ドルが買われている様は違和感がある。ただの一国でさえもデフォルトは許されないのかもしれない。一点の歪みが全体の崩壊を呼び起こしてしまう。そんな感じさえしてきてしまう。通貨や国債は国のデフォルトによって価値を失う。ゴールドにはそういった信用リスクがない。それが他の商品の動きと異なる要因ではある。しかし、本来最も価値のあるものは人の労働力である。労働力を貨幣価値に置き換えることの出来る国にこそ大きな経済力がある。歴史的にそういう国にゴールドが集まっていく。現在の中国がそうなのかもしれないが、本質的には人の労働力こそが最も高い価値を見出しうるのだと思う。

ここまでドルが買われて大丈夫なのか?



いくらユーロ圏がおかしいからと言ってドルの買われ方はやりすぎだと思う。去年の一頃はドルはどこまで下げるのかと言っていたのに喉元過ぎるとじゃなくてユーロが壊れるとすべてを忘れるだな。円が買われるのも不思議だが、為替はよく分からんね。つまり為替の市場は大きすぎるのでユーロほどのキャパシティのものがおかしくなると吸収できるものがない。ドルしかないということなのか。株が買い難いわけだからそうなんだろうな。当然、商品で吸収できる類のものではない。今度、ドルに異常が生じたときはパニックになる。