米国債から撤退する日
PIMCOの旗艦ファンド「トータル・リターン・ファンド」は12月に米国債のウエートを大幅に引き下げた。PIMCOは政府の借り入れ拡大への懸念から米英国債へのエクスポージャーを減らしていることを明らかにしていた。トータル・リターン・ファンドにおける米財務省証券のウエートは12月末時点で32%と11月末時点の51%から大きく引き下げられている。一部の為替アナリストの間では各国中央銀行が外貨保有に占めるドルの比率を引き続き下げた場合ドルが長期にわたって下落する可能性があるとの懸念が聞かれている。PIMCOの動きはただ事ではないと思うが、長期金利にはまだ影響を及ぼしていないようである。PIMCOの判断が正しいかどうかは年内には判明するのではないだろうか?米英国債は長期金利が生命線である。こいつが跳ね上がりだすと止まらなくなる危険性がある。そのため細心の注意がなされているはずである。今のところは制御出来ているのだろう。しかし、問題はこれから先である。
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