2010年の金価格予想を解説すると・・・
私の2010年金価格予想には解説がついていなかったので説明をします。予想は高値2000ドル、安値1100ドル、アベレージ1400ドルだったと思います。イベントがなかった場合の高値は1500ドル程度であると思います。現在ドル高基調ではあるが、将来のドル安は防ぐ事は難しくドル資産を持つ国家の資産分散の必要性は高まっている。中央銀行の金買いは継続されるため上昇トレンドは継続される。また年金基金などの貴金属資産配分は増やされていくため金ETFの残高はさらに積み増されていく。問題は経済的な危機もしくは金融的な危機が生じるかどうかである。現在、日本国債格下げのニュースが流れているがこういった問題が実際に顕在化してきて波及していくかどうかである。そういった問題はその国の通貨自体の問題に直結する。最大のテーマはこれが米国で起きるかどうかだが、これは今年かどうかは分からない。だが、米国の債務の問題は小さくなくドルの大幅な減価は起こりうる。間違えてはいけないのはドルだけではなくユーロも円もおかしくなっていることで世界の通貨がすべて減価し始めている。銅価格は在庫が増え続けているのに価格は上昇を続けており明らかにおかしい。これは何が原因なのか?通貨自体に問題が生じ始めているのか?もしそうであるのなら今年はインフレの嵐が噴くだろう。もちろん違った場合は注意が必要なんだが。そうした中で起こった昨年末の金価格の高騰は象徴的な出来事であったのである。現在の通貨システムを緊急的に守るために金価格にブレーキが掛けられたのは至極当然の事である。だがいつまでも止められるものではない。そのため高値は強気に2000ドルとした。安値は現在のレベルでこれ以上の下げはないとしている。一気に上昇したとしても持続力はまだ弱くアベレージとしては1400ドル程度となるだろうという予想である。
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