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崩れゆく欧州

ウォールストリート・ジャーナルは欧州委員会が16カ国中半数で公的債務が持続不能となるリスクがあると述べたと伝えた。ギリシャに始まったデフォルトリスクが欧州全体に波及しそうだ。これは年明け早々思わぬニュースが飛び込んでくることもあるのかもしれない。突然のドル高はドルの強さではなくユーロ圏の崩壊を示唆していたのか?この調子だと結果的なドル高はもうしばらく続くのかもしれない。しかし、ゴールドはそろそろドルには反応しなくなるのではないか?私は通貨の存在が本質的に問われる時が近づいていると思う。
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ダウは強かったのか?



今年は年末まで株高で終わるとは予想していたが、終わってみると本当に強かった事にはなる。これだと本当に流れに任せて買っていれば良かったことになる。経済状況は決して良くなかったはずだが始めから買えた人は特別な情報でも得ていたのかしら。来年はこれほど上手くはいかないと思うが、今年の不思議の1つである。

詐欺商法は無くなるか?

モルガン・スタンレーが格付け会社と連携して「リベルタス」と呼ばれる債務担保証券(CDO)にAAA格付けを付与し、投資家を欺いたとしてバージン諸島の公務員退職年金基金が同社をニューヨークの米連邦地裁に提訴したようだ。訴状によるとモルガン・スタンレーはCDOの関連資産12億ドル(約1100億円)相当のほぼすべてについて、自社がクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)を購入し、事実上のショート状態であるにもかかわらず、CDO(2045年償還)の発行を手配した。このCDOはその後価値が大幅に下がった。

恐ろしい話であるが、この手の事件は多数存在すると思う。販売したCDOのCDSを購入しながらショートポジションを続けて紙屑化する。最終的にぼろ儲けできるシステムである。そろそろ販売された側も事実を知り反撃に出始めている。強欲金融資本主義の実態があらわにされる瞬間である。中国の企業にも伝播しているこの問題、根が深いだけにどういった結末になるのかで未来の姿が変わって来る。すべてのデリバティブ取引の解除は難しい事ではあるが、日本ものんびりとしているべきではない。