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予期できないと考えるべし

1971年のニクソン・ショックを事前に予想できた人はいただろうか?恐らくほとんどいなかっただろう。米国は他国に事前通告なしに通貨政策を変更する国家である。その後、変動相場制に移行したことを考えると巧妙に検討された政策だったと思われる。現在の米国は窮地に立たされているのは間違いない。膨大な財政赤字に景気状況は最悪だし失業率も高止まりしそうで税収減は将来の国債の償還に懸念を思わせる。これまでの資金供給量は天文学的な数値を叩き出す。長期的なドルの下落は誰の目にも鮮明に映り始めた。今の米国はニッチもサッチもいかないのである。まさにニクソン・ショック当時の状況によく似ている。来年は大きなルールの変更なくして米国の繁栄はないようにも思える。私は今後起こりうることは常識的に考えてもほとんど予期できうるものではないと思い始めている。突然の金融政策変更など想定できないからだ。ただ一部の人間は知っているかもしれない。FRBの株主である欧米の大手金融機関達なら対処が可能だろう。不自然なドルの急騰の裏側にはなんらかの政策変更の意図があるのかもしれない。
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先週の金価格

12月  London   NY(COMEX)
14日  1123.75   1126.40
15日  1122.00   1123.00
16日  1137.50   1137.50
17日  1117.00   1097.10
18日  1104.50   1112.40

*やっぱり木曜日の下げが目に付く。40ドルの下げは大きかったが誰が売っていたのか?それ以外は大きな動きとは言えない。膠着状態のままクリスマスを迎え、そして新年も迎えるのか?金ETFはSPDRに4.27トンの買いが入っているが世界全体では売りも僅かながら出ている。

*金ETF残高1320.98トン+81.77トン(12/20現在)exchange-traded gold securities+iShares COMEX Gold Trust