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NY時間が始まる

随分と調整してきたゴールドであるが、NY時間が始まって今週のスタートである。さて、どうなるか?ここにきてコメントの数も増えてきたが、勝負どころが来ているということだろうか?さすがに先週末の下げを予想していた人は少ないと思うが、今週の動きでその理由が定かになる。紫金の動きももう1つしっくりこない。前場は出来高が少なく軟調で後場は出来高が比較的増える。後場で拾われていくのは悪くはないが、まだ遊ばれているか?

米国債が焦点か?

今週はやっぱり米長期債の入札が焦点だろうか。最終的にはFRBが引き受けて帳尻を合わせると思うが、長期金利は上げて行くと見ている。結果的にゴールドは上げざるを得ないように思えるが、ここはまたまた邪魔が入ることも想定しなければならない。しかし、この問題は今後も継続するものであるが、果たしてガイトナー米財務長官やオバマ大統領の中国、サウジアラビヤなどの訪問はどの程度実を結ぶのだろうか?このまま財政赤字が増加すると5年でGDPの100%の達すると言うが、そういった背景から米国債に対するシステミックリスクを指摘する意見も強くなってきた。オバマは財政赤字を半減させるというがとてもそんな状況ではない。もしやるというのならインフレを起こして価値を半減させるしか手段はないと思う。米財政赤字と米国債の問題は根が深い。

先週の金価格

6月  London  NY(COMEX)
1日  981.75   974.60
2日  980.00   981.10
3日  976.75   962.60
4日  970.75   980.40
5日  962.00   954.60

*よくぞ980ドルまで上げてきたと思う。大きな動きがあるのはすべてロンドン時間からNY時間に掛けてである。先週は1000ドル到達の可能性が高いと思っていたが、3日と5日の大きな下落によって阻まれてしまった。明らかに阻止する動きが見て取れる。今週も目が離せないな。

債務通貨

ドルは債務通貨であると言われている。米国政府は国債は発行できるが、通貨発行権はFRBが持っている。財務省は米国債をFRBに持っていき、そこで資産として始めて計上される。国債とは将来の税収で担保されたものである。簡単にいうと住宅ローンのようなものである。したがって通貨とは負債そのものであって借金で世の中が回っている感じなのだ。FRBに入った米国債は入札に掛けられて各金融機関などに入り償還時には通貨に変化する。また、銀行が融資する住宅ローンも同様で銀行は信用創造で同じようにマネーを創り出す事が出来る。これも債務者が借金を返し終える事でマネーが償還される。つまり世の中に出回っている通貨は基本的に債務通貨なのである。これは繰り返せば繰り返すほどインフレになっていくメカニズムである。逆に滞るとデフレになる。不味いことに米国ではこのシステムが崩壊している。米国は借金して消費をしてくれる人がいないとエンジンが回らないのである。そこが止まってしまったためFRBは湯水の如く資金注入をした。今でも米国債を乱発しているが、経済を回すための輸血の血液が足らなくなりそうになっている。その原因は中国からの血液が途絶えそうになっている事に起因する。下手をすると突然死の可能性もあると思うが、債務通貨自体が限界に来ているというのも事実ではないだろうか?そういったところから債務をゴールドにリンクさせて通貨価値を維持しようという考え方が生まれてくるのである。

昨夜の金急落は・・・

どうも昨夜の金急落に対する質問が多いようである。980ドルから一気に950ドル程度まで結構な落ち方である。この時、急激に金リースレートが低下していた。特に2ヶ月ものが大きく下げている。個人的には米連銀グループによる空売りのためだと思っている。失業率が9.4%でこれからGMの破綻により関係各所に影響が出始め失業者はさらに増えると予想される。雇用減が予想を下回っているから大丈夫だというメディアを通じた刷り込みは私には通用しない。恐らく失業率は10%を大きく超えていくのだろう。楽観できるような状況ではない。そうした中で、来週も米国債の入札がある。9日に3年債350億ドル、10日に10年債190億ドル、11日に30年債110億ドル、総額650億ドルの入札が行われる。上手く消化出来ないようだと10年債の金利は4%を超えていくのではないだろうか?いや消化出来ても上昇するかもしれない。そういった背景を読み取って金価格は上げてきているとも言える。下手をすると来週月曜の米取引前の時間帯ですでに1000ドルを超えてしまっていることも考えられる。そのため昨夜は金価格を大きく下げておいたのだと妄想している。

長期金利と金価格

どうもFRBは長期金利の上昇を容認し始めているように見える。いや容認ではなく押さえられなくなっているのか?こいつが上昇すると住宅ローン金利が上昇するから住宅ローンのデフォルトが増えてしまう。結果的に金融機関の債務が増えてしまうことにつながり、最終的に自分達の首が絞まる。しかし、目先の金価格の方が気になるのか、こちらの動きの方が制限されている度合いが大きい。来週も米国債の入札は行われる。恐らく良い長期金利の上昇を装うためには金価格を抑えるしかないんだろうけど、かなりきつくなっているな。

ゴールド・ウォーズの様相・・・



やっぱり昨日の動きは激しかったな。香港時間で990ドルにタッチしたと思ったらロンドン時間から売りが始まっている。ECBは0.27トンの金売却があったらしい。NY時間に入ると金ETFにも1.5トンの売りが出ている。わずかな動きであるが下落の動きに合わせており売りを誘っているようだ。結局960ドルぐらいまで下げており1日で30ドルのボラティリィティは大きいと言える。まさにゴールド・ウォーズの様相を呈してきたな。

推薦図書のご紹介



ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ  宋鴻兵 著 ランダムハウス講談社 1900円

私はこのタイトルの付け方があまり好きではないが、原題は「貨幣戦争」である。著者は中国人で本国では2007年に出版されている。現在の危機をこの時、すでに予想して書籍化していたのは素晴らしい。著者はアメリカン大学の修士号を取得し、なんとファニーメイ、フレディマックで上級顧問を務めていた中国人エコノミストである。内容はすばり現在の通貨システムについてであるが、そこにある問題や裏事情など。現在の通貨システムが出来上がるまでの経過を過去へ遡って解説しているが、当然、ロスチャイルド家の初代まで話は遡っていく。面白いのは米国での通貨発行権の奪い合いと金本位制放棄についてなどの記載。今、ちょうど国際決済銀行や国際通貨基金の役割と位置づけのところを読んでいる。まだ半分ぐらいしか読めていないが、実に良く纏められている。一般に知られている事ではなく裏事情はぜひとも知っておきたいところ。この本、当ブログの中ではトップクラスの推薦図書と言って差し支えはないだろう。

長期金利は良い上昇?悪い上昇?

まさかGM破綻の日にダウがこれほど上昇するとは思わなかった。どうなってんだろうか?長期金利は上昇しているが、これは債券市場から株式市場への動きに見えるため悪い長期金利の上昇には見えない。また円が上昇しておりゴールドがやや下げている。非常に分かり難いがその影で金ETFはしっかり買われているのでどさくさ紛れにゴールドも買われていくだろう。

*金ETF残高1315.48トン+69.88トン(6/2現在)

ブーストが掛かり始めた紫金

今日は久しぶりに紫金の急騰を見せてもらった。ほぼ一直線に上げていくサマは惚れ惚れする。これはどこかで見たことがあるな。そう2年前の秋にもこういう上げ方を見たな。あのときは1ヶ月で株価は2倍になってしまった。今日の紫金には2年前と同じような力強さがあった。金価格が1000ドルを突破して最高値を超えていくようなら同様のことが起こるやもしれない。過剰な期待は禁物であるが、期待したくなるような動きではある。