推薦図書のご紹介



「計画破産国家アメリカの罠」  原田武夫 著 講談社 1680円

この本はできたら先週の「日高義樹のワシントン・リポート」を見た後で読んで欲しい。理由は重なる部分が多いからである。この本を推薦図書としたのはそのためです。恐らく今後のシナリオを占う上において貴重な一冊となる可能性があると思います。ただ、この人は私と違ってゴールドはあまり好きではないようですが、それ以外は同じ方向を向いています。極端なのは米国のデフォルトは確実だと言っている点です。私も可能性はあると思っていますが、さすがに100%の確信は無い。くれぐれもセットで見てくださいね。
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シナリオは存在する?

タウリンさんが教えてくれたユーチューブの先週の「日高義樹のワシントン・リポート」をさっき見終えた。かなり参考になりました。みなさん見ておいて欲しい。ここで登場するのは元米連邦準備制度理事会理事のローレンス・リンゼー氏だが、めちゃくちゃ怪しい。なんとなく今後のシナリオをある程度知っているかのうような話しぶりだ。裏読みしながらじっくり見て欲しい。今後のヒントになるものが薄っすらと見えてくるかもしれない。

第1部オバマ大統領は何をしようとしているのか
・オバマ大統領の景気回復策の中心は大きな政府をつくることだ
・この景気回復策では増税が行われるだけで経済は回復しない
・日本からの車やコンピューターが売れるようになるまでには数年かかる

第2部今年アメリカ経済はさらに悪くなるのか
・アメリカの景気は今年第2四半期少しは良くなるかもしれないが年末には再び不況に落ち込む
・GDPは今年1~2%縮小し来年は拡大率がゼロになるだろう
・住宅の値段は安くなり続け今年末には底を打って安定するだろう

第3部アメリカのドルはどうなる
・FRBはオバマ大統領の景気回復策がうまくいかないと見て、通貨を劇的に増やすことにした
・ドルが安くなり、インフレになる危険が出てくる
・FRBはデフレを恐れている

第4部アメリカの景気はいつ回復する
・自動車の年間売り上げは1400万台に戻るが輸入が昔のように増え続けることはないだろう
・50代の人々は老後を、20代の人々は就職を難を心配してモノを買わなくなる
・2011年にならなければ、景気は元には戻らないだろう
・アメリカの金融は強いので必ず立ち直る

第5部オバマ大統領のハネムーンは終わったのか
・マスコミからすると、オバマ大統領とのハネムーンは終わった
・国民もあと3~4ヶ月たてば、オバマ大統領に対して厳しい目を向けるようになるだろう
・オバマ政権は日本が犯した間違いを繰り返さないと決意しており、今のところはうまくやっている

以上まとめてみましたが、この人オバマ大統領をまったく評価していません。2年ぐらいしか持たないような言い方をしています。また、第2四半期に景気が少し良くなりかけると断定するあたりは予め決められているかのような言いっぷりである。あと目に付くのは通貨を劇的に増やしてインフレにすることが狙いだとはっきりコメントしたことか。

米経済指標の怪

米2009年実質GDP・速報値(第1四半期)が出ているが、-6.1%となっており減速の度合いが非常に大きい。これに対して個人消費が+2.2%で、なんと好転している。確か米GDPに占める個人消費の割合は高かったはずだがGDPが-6.1%であれば個人消費が+2.2%ということはありえないような気がする。恐らくこれは後々下方修正される可能性が高いと思う。ダウは上昇しているが、安心して良いとは言えない。また、長期債が売られ続けているが、債券から株式へと安易に考えてよい場面ではない。しかし、市場ではそう見られているのかもしれない。世の中にうそつきが増えてくるとどっちを向いて良いのか分かり難くなってしまう。

デカップリングはあるのか?

もうとうの昔にないと見られていたデカップリング理論だが、ひょっとしてあるのかな?とも思い出してきた。中国はこのまま経済対策、内需拡大が順調に行ったとして米国がドボンした後も株価は上昇を続けるだろうか?米国のGDPは当分回復するとは思えない。また、日本もしかりである。株として選ぶのなら香港は重要なマーケットになりそうである。

悪性インフレか?景気回復か?

これまでの資源株の動きは中国需要や景気回復期待によるものと思われていたが、果たしてそうなのか?と思えてきた。非鉄金属はどちらかと言うと景気が回復したとしてもやや供給過剰気味という報告がある。原油もそうだが米国の原油需要は確実に減少する。現在、需給はだぶつき気味である。チャルコやペトロチャイナも悪くはないが大量には買い難い。今後商品価格が急騰する可能性は悪性インフレしかないように思う。

米大手銀の動きが活発になってきたように思うが時価会計放棄による粉飾決算で自由に動かせる資金量が急増していると予想する。それらが動き始めている。これが加速すると実際の商品量よりも資金量が過剰になるための悪性インフレとなる危険が生じる。米大手銀行群が安泰と判断して良いかどうかは別にして見た目上は生き返ったことになる。そして膨大なマネーは市場に解き放たれる。やがて景気期待は裏切られると思うが、その後の行き場を求めて現在資源株の仕込を行っていると見ている。

インフレがやって来るぞ

どうも大手ブローカー達が群がっているのは紫金だけではないようだ。4月に入ってから彼らは香港市場の資源株を物色していたようだ。大株主リストを見るとペトロチャイナにはJPモルガン、ドイツ銀行、UBS。神華能源にはJPモルガン、バークレイ・グローバル・インベスター、バークレイ、UBS。チャルコにはJPモルガン、バークレイ・グローバル・インベスター、バークレイ、シティ、HSBC。江西にはJPモルガン、モルガン・スタンレー、UBS、ドイツ銀行。これらのブローカーの多くは4月に買い増しや新規のポジションを取り始めている。目先の商品価格は下落しているように見えるが、彼らの行動は今後のインフレを想定した動きと見られる。特に怪しいのはJPモルガンの動きだ。上記4銘柄すべてに買いを入れている。時価会計放棄による粉飾決算の結果、米銀は自由に動き回れるようになっている。あの膨大な資金供給されたマネーが市場に降り注ぎ始める。

スクランブルの日は近い?

今日はサーチナで「02899紫金砿業:ブラックロックが1798.6万株売却」の記事を見かけてなんてタイミングなんだと思った。ポジションを取ったときはこんな記事は出なかったが売るときだけ大きく取り上げられる。あまり良い気分はしない。そこで大株主リストを見たところ驚くべき事を発見した。ブラックロックは4月17日時点でトータル3500万株弱ぐらいの株数が減少しているが、これは全体の10%弱のウエイトである。驚いたのは同じく4月17日に新規でBarclays PLCが平均取得株価6.156HKD、352,660,785株、Barclays Global Investors UK Holdings Limitedが同じく平均取得株価6.156HKD、352,660,785で登場している。いよいよ赤い楯グループが紫金に本格参入してきた。スクランブル発進の準備は整いつつある。

豚インフルパニック

どうも何処にチャンネルを回しても豚インフルエンザから離れられない。しかし、なんというタイミングで発生したのか。私はよからぬ妄想をしてしまう。この豚インフルエンザは米国にとって好都合ではないのか?この騒ぎでメキシコから米国への入国管理が厳しくなってしまった。メキシコと米国の国境近くの人たちは行き来が激しい。この一件でメキシコからの不当労働者が締め出される形になるのではないだろうか。それは米国にとって失業対策になる。また、通貨安のメキシコは米国から見ると物価が安いので米国人はメキシコまで気軽に買い物に行けたが、それが難しくなった。これは米国内の消費増につながる。つまり結果的に米国にとってプラスに働くのではないか?まさか豚インフルエンザは米国が開発した新手のウイルスなのか?と勘ぐってしまいたくなる。

明日はどうかな?



ドルインデックスがまだ上昇トレンドにあることを考えるとゴールドはよく健闘しているとも言える。金鉱株指数がやや上向きなのは株式相場全体が上向きなためか。先週末の中国の金買いニュースはポジティブに働くだろう。金価格の大きな上昇は難しいかもしれないが金鉱株はしばらく買われそうな感じがする。

先週の金価格

4月    London   NY(COMEX)
20日   877.00    884.80
21日   888.75    883.80
22日   886.00    890.70
23日   897.50    903.80
24日   907.50    913.00

*やっぱり先週は買われてるんだな。最後は中国のアシストもあって900ドルを超えている。しばらくはこのまま買われそうな気もする。もう1つサプライズがあるとなお良いのだが・・・。

中国発ゴールドラッシュの可能性

中国の金準備公表は大きなニュースだったと言える。その割りには昨夜の金価格は大人しいほうである。果たして来週にこの勢いを持っていけるだろうか。金鉱株指数(XAU、HUI)も好調だったが、もちろん大元の中国金鉱株も週末は堅調であった。元来金好きな中国人だけにラリーにならないかとも思っている。Gold/XAU Ratioなどは長いこと割安水準を旅してきた。そろそろ正常なレベルに戻っても良さそうなものであるが、いったいどのぐらい待っている事やら。

中国の真意は・・・

先日の中国金準備の公表は多方面に影響を与えている。もちろん金価格の方も900ドルを回復したが、思ったより長続きしないのか?昨夜はパッとしなかった。今後も中国は金準備を増加させていくのは明らかだ。しかもIMF金売却(403トン)は中国に渡りそうな感じが強くなったと言える。私はこれはドル減価に対する補填として中国に渡されるものだと予想している。しかし、今米国はドル防衛のため金を空売りしてまで必死に金価格を制御しようとしているわけでここでの中国の金準備公表は米国に対する宣戦布告に近い。いったい水面下でどういう交渉が行われているのか?恐らく米国は中国に文句は言えないのだろう。この状況で米国債を叩き売られたら即死してしまうからな。だが、中国のこの行動で金価格の長期的な上昇はある程度約束されたと思った人は多いだろう。短期的にはダウがまだ上昇するそぶりを見せていることから怪しさが残るが・・・。

新しい時代が動き始めるか?

もうすでにあちこちのサイトで取り上げられているようだが、中国が人知れず金準備を増やしていた事が判明した。「中国国家外為管理局の胡暁煉・局長は、同国の金準備が2003年時点から454トン増加し1054ンとなったと明らかにした。」やっぱりな、という感じである。しかし、不自然なコメントではある。何故か?今、中国はここで金買いのスタンスを明らかにして良かったのかということである。中国は膨大なドル資産を持っており金価格の買い要因となる中国金準備の増加の公表は必ずしも中国自身にとって良い事とは言えない。それをこの時期に公表したのは何故なのか?ということである。少なくとも公表しても問題がない状態であることは確かだ。いったいどういう背景が存在するのか?よ~く考えてみよう。

レバレッジ1000%以上?

ZAR大好きさんとこの「米銀ストレステスト」の記事の漫画が非常に面白い。私もイメージ的に同様の記事を書く構想があっただけに「あらら・・・」と言った感じなんだが。ゴールドマン・サックスのレバレッジが1000%を超えているというのは凄すぎる。何を考えているのか分からんが「お前達は消えたいのか?」と言いたい。この情報の精度がどの程度のものかが問題だが、それにしても恐ろしい数字である。スイッチ1つですべてが吹き飛ぶ恐怖の大王はゴールドマン・サックスだったのか?

銀行の復活が正当化されると・・・

どうも米銀は調子こいている状態のようだが、時価会計放棄が認められて生き返ったことになると何が起こるだろうか。すでに米大手銀行群には考えられないような金額の資金注入がなされている。これらの資金が市場に放出され始めるのではないだろうか。そうなると恐ろしいインフレになるやもしれぬ。問題は再びドルの価値を維持できるかどうかになるが、出来なければハイパーの可能性もあるのかな?

残された手段は?

踏み上げさんとこのストレステストの裏情報は誰が流しているのか知らないけど大体予想通りである。それはそうだわな。天文学的な損失が存在するはずだから今の現実のマネーで清算する事は難しいと思う。事実であるという前程で考えると銀行を潰してしまうのが正しい。それが出来ないのなら世界のすべてを飲み込んでしまう危険すらあると思う。実体経済よりもレバレッジのかかった架空の経済の方が大きいのだから清算したら世界は消滅する。銀行を生かす前程で考えるのなら不良債権の分離は必ず行うだろう。それを何処で処理するのかが問題である。すでにFRBに一部が取り込まれているが、よくよく考えてみればこのゲームはファニーメイとフレディマックそしてAIGが取り込まれた時点で終わっているはずなのだ。あとはどういう形でFRBを潰すのかということなのではないか?その前に米大手銀の不良資産は分離されてFRBに吸収される。これで銀行群は正常化する。しかし、FRBは生贄に捧げられ消滅すると見ている。この時点でドルは暴落の危機に立たされる。ドルの価値を維持するためにはゴールドのようなものをアンカーにする必要が出てくる。なんらかの形でドルの価値を維持するか、ドルの暴落を許容するかの判断となる。

強行突破作戦?

どうも粉飾決算で時間稼ぎをしながら行けるところまで行くという強行突破作戦のようだな。最後はどうするつもりなのか?銀行を助けようとすると不良債権をすべてFRBが引き受けて倒れるしかないが、ドルを助ける事まではできないだろう。となると世界の鉱山を買占め金属備蓄を進めるという今の中国の動きは理解できる。また、NY(COMEX)でひたすら空売りをしながらも香港市場で紫金や招金の大株主になっているJPモルガンもやがては手のひらを返すタイミングを窺っているのは間違いないだろう。問題は最後のスイッチを何処で押すかだが・・・。

先週の金価格

4月   London   NY(COMX)
13日           892.60
14日  887.50    889.30
15日  891.00    890.60
16日  880.50    874.30
17日  870.50    868.70

*相変わらずボラティリティが大きい。前半は強そうに見えたが、米大手金融の好決算やドル買いに押されて金価格は沈んだ。ただ、住宅価格はさらに下落しており状況は悪化の一途を辿っている。米大手金融の好決算は時価会計放棄による粉飾決算のためである。現実に地方銀行の破綻は去年以上に増えていることから政府ぐるみのカモフラージュ作戦である。

中国非鉄金属産業支援策

以下の4つが2月25日に発表された中国の非鉄金属産業支援策である。詳細も近日中に発表されるらしい。

1.国内非鉄金属企業のM&Aを推進し、最終的には非鉄金属企業を3~5社にする。
2.輸出入政策では、銅及びアルミの高付加価値加工品の輸出増値税還付率を5%から13%に引き上げ、銅精鉱の輸入税を輸入者に還付する。
3.過剰な生産設備(アルミ:80万t、銅:30万t、鉛・亜鉛:40万t)を2011年までに淘汰し、非鉄金属産業の技術革新を支援するため政府が助成する。
4.非鉄金属産業界のために国家備蓄制度のスキーム作りを行う。

この中で問題になるのは3~5社に集約されると言う事である。すでに2007年にはチャルコによる雲南銅業公司、鉛・亜鉛業界では中国冶金化工集団公司による葫芦島有色公司の買収が行われた。また、2008年に入ってからタングステン業界では五鉱集団公司による湖南有色集団公司の買収、厦門タングステン業公司への権益比率の拡大、レアアース業界においても包頭鉄鋼公司によるチベット自治区中小レアアース企業の再編、江西銅業公司による四川省のレアアース鉱業権の買上げなどが行われている。

香港市場上場銘柄的に言うとチャルコと江西銅業は当確と言える。今後資産買収や統合が進んで行き資産規模の拡張が起こるだろう。パッと見たところ金鉱山会社が見当たらないが、構想には含まれているのではないかと見ている。紫金鉱業は非鉄金属のウエイトが大きい金鉱山会社なのでなんらかの資産注入、資産統合があるものと予想する。

金属備蓄の影にあるデフォルトの恐怖

中国では新たに非鉄金属の備蓄計画を明らかにしている。アルミニウム100万トン、銅40万トン、鉛40万トン、亜鉛40万トンを3年間で備蓄していくようだ。中国の現在の備蓄量は不明であるが、今年に入り中国は銅の購入を再開している。そのためLME銅在庫は減少をしており銅価格も反転上昇を始めている。この中国の動きに対してこれは商業的な銅購入ではなくて外国債券(米国債)の代替として金属備蓄している可能性があるという見方が出てきている。そうなると銅購入は一過性ではなくしばらくは続いていく可能性がある。恐らく中国はゴールドも備蓄を開始していると思われるが、国内で調達しているものと見ている。金属備蓄の影にはアメリカの債務デフォルトの影がちらついて見える。もう遅いのかもしれないが打てる手立ては打っておくべきだろう。

逆噴射する金ETF

ここに来て2日続けて金ETFの売却が続いている。私は売りを誘っている動きだと見ているが、山場を迎えているのかもしれない。最後のドル高が続いている影響もあるだろう。さすがに上げ過ぎだろうと思われるダウはついに頭打ちか?影で長期金利はじわじわと人知れず上げている。騙し相場は依然継続中である。ひたすら爆破スイッチが入るのを待つのはあまり気分の良いものではない。

*金ETF残高1284.19トン+67.76トン(4/18現在)

国は滅べど銀行は死なずか?

なんとなく思ったんだが、国が滅んでしまおうとも銀行だけはなんとしても助けるような気がしてきた。結局、付けを払わされるのは国民であり血税で清算する。しかも儲けたやつらはすでに国外にいる。銀行を助けるためにむやみやたらと資金のバラまきをやれば当然インフレ化するが国が倒れてしまえばハイパーになってしまう。銀行を倒さないと国が倒れる。究極の選択だな。

パターンが違うぞ

現在、金価格はこう着状態に入っている。金鉱株は全般にうだうだした動きになるが紫金は引き続き買われているようだ。なぜだろう?わりと出来高もある。今の水準は2年前と比較してもさほど上がってはいない。しかし資産規模は比較にならないぐらい増加している。金価格も2年前より随分上にある。普通に考えれば買われてもおかしくないとは思う。とは言え金融不安がやや遠退き株式市場が上昇局面にあり金価格が停滞している時に紫金のような金鉱株が上昇を続けているのは不思議ではある。これは今後の局面転換を示しているのか?

よく戻しては来たが・・・

個人的には金鉱株もよく戻して来たなとは思っている。トロントのキンロスは去年の買値に戻りつつある。去年の4月レベルだな。香港の紫金鉱業もよく戻してはいるが1年前の状態にはまだ遠い。戻し幅は大きいが下げも大きかったため戻しきれていないようだ。金価格がパッとしない割には検討しているのかもしれないが依然として割安な水準であるのは確かである。しかし、銅やプラチナなどが値を飛ばしている中でゴールドはすっかり置いていかれた感があるのは否めない。今月中になんらかの動きがないかと見守っているところである。

*昨夜はブログの調子が悪くて更新が出来ませんでした。最近、不調なことが多いため同様の事がまた起こるかもしれません。

正しいもの探し

今日の香港市場は資源株の勢いが目に付いた。ヤン州煤業、馬鞍山鋼鉄、鞍鋼、江西銅業、中国アルミ、神華能源などは10%を超える上昇となっている。石炭、鉄、銅、アルミなどに元気があるようだ。資源価格が上昇する背景には2通りあると思うが、1つは景気回復を織り込み商品価格が底打ちして上昇反転に入ったからだとするもの。但し、杞憂に終わった場合は急降下する可能性がある。もう1つは無秩序な資金供給による将来の強度なインフレを表している可能性。これはメディアの景気や金融機関の業績回復報道などもあり、株式市場は反転急騰してしまっている。そのためどちらが正しいのか分からなくなっている。また、原油、ゴールド、ドルなどは操作が行われている可能性がある。そうなると実態を正確に表しているものがないようにも見受けられる。果たしてこの中で正しい動きを表しているものには何があるだろうか?

韓国までが銅購入

・銅地金が一段高LME4500ドル台乗せ 日経朝刊 27 頁 4/11

・銅9000トン購入 韓国 鉄鋼新聞 7 頁 4/13

韓国までが銅の買いに入ってしまったが、やっぱりこの先上昇するという見通しなんだよな。問題は景気が回復してインフレになる見通しなのか?こいつは外れると再び急降下する。もう1つは通貨システム崩壊(ドル減価)を予想している場合。まあ、ハイパーインフレまで行くかどうかは分からないがかなりの混乱を想定してのもの。いわゆる備蓄ってやつか。

理解しがたい4月だが・・・

今週は予想に反して復活したかのように見えるダウがどこまで行くのかが焦点か?これ以上買われるとなると開いた口が塞がらないが、それもあるかもしれない。当然、最近の金価格はダウにしっかり逆相関なので押さえ込まれるだろう。しかし、意外と買いもあり、下げ渋る展開を予想。ただ、ダウの勢いが今月いっぱい続くとは思えず、どこかで崩壊するのではないかとも思っている。そうなると5月金相場急騰物語もまんざらではないとも思う。楽しめるゴールデンウィークというのも悪くはないな。

先週の金価格

4月   London   NY(COMEX)
6日   870.25    868.70
7日   879.75    881.10
8日   880.00    880.00
9日   880.50    879.20
10日           880.80

*下げ止まって880ドルで固定されたような感じになっている。しかし、依然としてボラティリティは大きい。上昇トレンドが少し崩されてしまっただけにしばらくはこのまま張り付けのの可能性もある。金ETFは若干増えている。

*金ETF残高1308.38トン+67.76トン(4/12現在)

動き始める人民元

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香港の曽蔭権行政長官は人民元での貿易決済を開始する用意があり、米ドルとのペッグ制を採用する香港で人民元の利用を拡大する方針を明らかにした。曽長官は「企業の為替リスクを減らし、香港における人民元資金の利用を多様化させる」と指摘した。ついに香港で人民元が動き出す。1983年以降、香港では大規模スーパーのパーキン・ショップから宝飾店に至るまで人民元での決済を受け入れている。ただ、人民元は国際兌換通貨ではないため準備通貨には採用されない。それでも中国本土からの観光客が急増している香港の各店舗では、元建て決済を歓迎する向きが高まっているようだ。今後、香港ドルの存在意義が急速に薄れていく可能性が示唆される。

銅価格の反転は本物か?

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中国国家備蓄局の銅購入によりにわかに活気づいた銅相場であるが、これは本物と言って良いのか。まだ現状ではピーク時の半値に過ぎないがチャート上ではハッキリと反転が確認できる。

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中国の動きに同調するように増え続けていた銅在庫は減少し始めた。しかし、現在はやや停滞しており今後も中国の銅購入が継続するかによって左右される。