ゴールドに関する注目が次第に高まりつつあるようだが、個人的にはあまり嬉しくはない。というのは周りが騒げば騒ぐほど相場と言うものはソッポを向いてしまう事が多いものだからである。状況的には米景気減速は現実のものであり、且つ長期に及ぶものになりそうである。ドルは刷り散らかせれており、将来のドル安基調は長く続きそうである。米国は絶体絶命の状況とも言える。まさにゴールドにとっては格好の状況なのだ。しかし、なんとも言えない気持ち悪さを感じる。今まで幾度となく都合が悪くなったら勝手にルールを変えてきた米国である。何をしでかすか分からないことは胸に刻んでおこう。
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先週の金価格
11月 London NY(COMEX)
24日 822.50 821.70
25日 820.50 819.40
26日 812.50 806.10
27日 814.00
28日 814.50 816.30
平均 (758.04)
*26日の米国時間で一度跳ね上がりかけてますが、それ以外は小動きです。シティのレポートで上がったのかもしれませんが、強引に押さえられたように見えます。臭い動きです。今週も似たような感じかもしれません。
24日 822.50 821.70
25日 820.50 819.40
26日 812.50 806.10
27日 814.00
28日 814.50 816.30
平均 (758.04)
*26日の米国時間で一度跳ね上がりかけてますが、それ以外は小動きです。シティのレポートで上がったのかもしれませんが、強引に押さえられたように見えます。臭い動きです。今週も似たような感じかもしれません。
シティの真意は?
シティのゴールド2000ドル予想は日本語のニュースにはどうやらなっていないようだ。結構、大きな事件だと思うのだが、日本では大して取り上げられていないようである。田中宇氏のブログ(米金融界が米国をつぶす )では取り上げられているのでこちらを読むのも面白い。今まで米金融大手が金価格についてポジティブな記事を書く事はタブーであったと思う。しかし、9月からだったと記憶しているが、シティはゴールドに対してポジティブなレポートを書き始めている。(ここで言うポジティブとは普通の人が考えるレベルの上を行く予想を言う)この動きは今後のドルの行く末を暗示しているのかもしれない。ゴールドの上昇は間違いなくインフレを予想しているわけだが、ゴールドが2000ドルに達するようなインフレは常識的には普通のインフレを意味しない。もっとも私は普通の事態が起こるとは予想していないが、これは私の予想ではなくシティの予想だという事が問題なのである。インフレと言えばまだ聞こえは良いが、悪く言えばドルの下落であるからドルインデックスはかなり下がっている事が予想される。私もドルの下落は避けられるものではないと思っているが、そのレベルがどの程度のものなのか予想が難しい。本来ならばドルを守らなければならない立場の米大手銀であるシティがこのような予想をする事は驚き以外の何者でもないのである。何か裏でもあるのではないかと思うのも当然なのである。
なんかヘンだぞ!
ダウはよくここまで戻してきた。しかし、驚いたのは米長期金利の低下だ。実に50年ぶりの低水準らしい。どう見ても米国債は買われすぎである。10年債のCDSスプレッドはさらに拡大している。それでも構わず買われ続けている。ここから退避の動きが出てきたらパニックになるな。
もうひとつ不思議なのはシティのゴールドターゲットが切りあがっていて、2000ドル以上の予想となっている事。ひょっとしてシティはインチキで助けられる事になっているのか?今まで大手がゴールドに強気予想をすることは殆ど無かっただけに非常に大きなニュースである。
もうひとつ不思議なのはシティのゴールドターゲットが切りあがっていて、2000ドル以上の予想となっている事。ひょっとしてシティはインチキで助けられる事になっているのか?今まで大手がゴールドに強気予想をすることは殆ど無かっただけに非常に大きなニュースである。
出始めた副作用
FRBが消費者ローン関連証券の買い入れプログラムを発表したことを受けて米国債のCDSスプレッドが過去最高水準へ拡大した。CMAデータビジョンによると米国債の5年物CDSスプレッドはロンドン時間午前10時15分で1.5bp(1bp=0.01%)上昇の49bp。10年物のCDSスプレッドは6bp上昇して56bp。ついにCDS市場で米国債の保証コストが上昇を始めた。今回の動きはFRBの措置とともに 第3四半期GDP改定値が前期比マイナス0.5%となったこがスプレッド拡大の背景のようだ。長期的な米政府の財政状況をめぐる懸念は高まったものの、まだ米国債を回避する動きにはつながっていない。しかし、今後もこの傾向は進んでいくだろう。そして、ある時点で一気に逆流を始める。そこがターニングポイントとなる。
PS.11月27~28日は東京出張のためブログの更新は休止いたします。
PS.11月27~28日は東京出張のためブログの更新は休止いたします。
FRBは打ち出の小槌ではない
FRBは住宅ローン関連の債券や証券を計6000億ドル買い入れと消費者ローン関連証券向け2000億ドル規模の支援策を発表した。総計8000億ドルの支援策である。市場は好感しているというが、もはやFRBの資産は数倍に膨れ上がっている。先々非常に不安だが、その影響がまだドルや米国債に及んでいない。喜んでいる場合ではないと思うが、景気減速が鮮明になってきた事を考えると致し方ないのか。財務省は声明で消費者ローン関連のABSは10月から発行が実質的に停止状態になっていると指摘し「ABS市場の問題が続けば、消費者向け融資が一段と冷え込み、景気がさらに悪化する可能性が高まる」と述べている。一体どれだけの米国債を発行する事になるのか?ひょっとすると年内に限界まで支援し続けて来年の新大統領就任後に新通貨移行宣言ですべてがドボンなんてことが無いとも言えない。
逆ニクソン・ショックの可能性

「大恐慌」以後の世界 多極化かアメリカの復活か 浜田和幸著 光文社 1000円
今日、書店で見かけて思わず買ってしまった。浜田氏の本は買ったことがないんだが、買った理由は後半のページにゴールドに関する記事があったからである。新通貨(ブルーノート)の発行や金リンクについて書かれている。現在のドルは命脈が尽きようとしているが、新通貨(ブルーノート)発行に伴いゴールドと交換できると発表すると言う。もちろんすべてを交換するのは無理があるので4分の1とか5分の1、もしくは10分の1とする。国内でのみ従来の旧ドル(グリーンバック)とブルーノートの交換を認めるとすれば海外のドルは暴落する。つまり海外の米国債も暴落して海外債務は激減し一気に米財務状況は改善する。しかし、こんなことをしたら中国などは黙っていないと思うが、IMFからゴールドを購入するとしたら米国債下落に対する補填とも考えられる。となるとゴールドには暴騰のシナリオが隠されている事になる。こうして新通貨を金とリンクすることにより基軸通貨の位置づけを維持する事は可能だろう。過去のニクソン・ショックの問題点は他国には一切知らされずに突然「金とドルとの交換を停止する」と発表したところにある。少し前ならありえないと言っていたのだが、「逆ニクソン・ショック」ありえないとは言えなくなってきた。
金キャリートレードの巻き戻し
金曜日から続いている金相場の上昇は金キャリートレードの巻き戻しっぽい感じがする。予めシティ救済策が出る事を知っていた米大手金融機関(JPモルガンなど)が動き出しているのではないだろうか。米国時間だけ上昇しているのはおかしい。しかも今はネット買い越し残は物凄く減っている状態である。金価格が勝手に上昇して困るのは金融危機に反応して不安心理を煽ってしまう事に対する警戒からである。シティ救済がある程度決まったこともあるが、LIBORもかなり低下してきていて金リースレートとほとんど同じぐらいになってしまっている。あくまでも当面の不安心理沈静化を見て金キャリートレードが解除されだしたと見る。そうなるとじわじわと900ドルぐらいまでは行くのかもしれない。
恐竜は救えるのか?
シティの救済策が発表されているようである。不良資産3060億ドル(約29兆2000億円)の一部を米政府が損失補てんするらしい。一部と言っても政府負担が90%らしいから借金棒引きに近い。しかし、コレで終わったわけではなくシティは簿外にも資産がある。これがすべてではないのである。当面は安心感が拡がるかもしれないが、この不良資産が米政府やFRBのバランスシートに入り込んでしまう。問題は見た目の金額通りではなくレバレッジが効いているから強毒性の毒である可能性があること。この影響は来年ぐらいに出てくるのではなかろうか。
ちょっとデータを見てみよう

ちょっとデータを見ていきたい。SPDRは金価格との連動性があったのだが、ここ最近の乖離は非常に大きくなっている。

こいつはシルバーETFだが、銀価格とシルバーETFの残高にはなんと逆相関関係が成立している。ありえないことだ。いかに銀相場が異常であるかが窺える。

ここ最近、金先物ショートポジションは減っているようだ。しかし、なんかヘンである。当たり前だが、2006年当初はショートが多く金価格も低い。そこからが問題で2007年から金価格は大きく上昇を始めるが、ショートもまったく同じ動きをする。

これは金先物ショートポジションの割合である。私は先物はよく知らないけど普通買いが多いから価格が上がると思っているけど、売りが増えているのに値段が上がるのはおかしい。これは抑え込む力が大きく働いている事を示唆する。

同様にシルバーのデータであるが、2005年時点ではショートが多く価格は低迷する。その後、価格が上がり始めるが、ショートがその動きに連動し始める。

ショートの割合であるが、銀価格の動きに対して一致が見られる。

銀価格がゴールドよりもブレイクが早いといわれる理由は銀在庫量の問題である。シルバーは過去の在庫を取り崩しながら消費している状態である事から急速に枯渇する可能性があるからである。
減速してきた金生産量
オーストラリアの金生産量が急激に減少し始めてきたようだ。2008年のオーストラリアの金生産量は1989年以来最低の記録になりそうだという。景気減速による資金繰りの問題で鉱山探査は急減していると思う。また、高コストな鉱山は閉め始めているかもしれない。実際、豪金鉱山会社はコスト的に費用曲線のハイエンドの部分にいるらしい。現在、豪ドルは資金引き上げによる通貨安のためコスト高に苦しんでいる可能性がある。南アフリカも同様の問題を抱えており、金生産量の減少は今まで以上であると予想する。2008年の世界金生産量は結構な減少になるような気がしてきた。
先週の金価格
11月 London NY(COMEX)
17日 734.00 736.10
18日 738.00 737.70
19日 762.00 734.90
20日 738.00 744.60
21日 774.50 801.60
平均 (739.91)
*先週はびっくりの上昇だったが、やっぱりアメリカ時間の動きが激しいの一語に尽きる。この勢いが今週持続するようなら一時的な大相場になる可能性もあるが、期待しすぎるのはやめておこう。
17日 734.00 736.10
18日 738.00 737.70
19日 762.00 734.90
20日 738.00 744.60
21日 774.50 801.60
平均 (739.91)
*先週はびっくりの上昇だったが、やっぱりアメリカ時間の動きが激しいの一語に尽きる。この勢いが今週持続するようなら一時的な大相場になる可能性もあるが、期待しすぎるのはやめておこう。
リップス翁の予言
ここ最近の経済状況や金融の混乱を見てなんとなく感じたのだが、もう一度2冊の本を読み返すべき時が来ていると思った。その2冊とは「いまなぜ金復活なのか」フィルデナント・リップス著と「金の値段の裏のウラ」鬼塚英昭著である。それはリップス翁が2004年9月に残した予言を思い出したからである。以下に書き記す。
「金価格は月に届くほどに上昇する」
「かならず経済的な大惨事が訪れる」
「世界経済は崩壊の危機に立つことになる」
「金を持っていれば、そうした状況でも自分を守ることができる」
リップス翁は2004年の時点で現在の経済的大惨事を予想していたことになる。確かに世界経済は崩壊の危機に立たされようとしている。あとは金価格が月の高さまで上昇するかどうかである。しかし、そうなると現在の混乱は予め仕掛けられていたものということになる。最近、発売されている鬼塚氏の「八百長恐慌!」はまさに的を得た一冊とも言える。
「金価格は月に届くほどに上昇する」
「かならず経済的な大惨事が訪れる」
「世界経済は崩壊の危機に立つことになる」
「金を持っていれば、そうした状況でも自分を守ることができる」
リップス翁は2004年の時点で現在の経済的大惨事を予想していたことになる。確かに世界経済は崩壊の危機に立たされようとしている。あとは金価格が月の高さまで上昇するかどうかである。しかし、そうなると現在の混乱は予め仕掛けられていたものということになる。最近、発売されている鬼塚氏の「八百長恐慌!」はまさに的を得た一冊とも言える。
金準備を増やし始めるアジアの中銀
ワールド・ゴールド・カウンシルはアジアの中央銀行が金準備を積み増す公算があるとコメントしている。理由はマネーサプライの増加によるインフレ懸念によりドル資産の分散を行うためとしている。今のところインフレ懸念は後退していると思うが、今後反転してくるという予想か?インフレ懸念と書くと当たり障りが無いが、インフレ=通貨価値下落であるから平たく言うとドル下落リスク回避である。それからアジアの中銀はもともと金準備はあまりない。主に中国のことを言っているのだと思うが、ドル資産の分散であれば他国通貨に配分というやり方もある。しかし、いきなり金準備の積み増しと来ている。ドルの下落に伴いすべての通貨に及ぼす影響も少なくないということだろうか?
中国の金準備
ここ最近、中国が金準備を増やす事を検討しているという記事が目に付く。本当に増やすつもりなのだろうか?4000トンぐらいまで増やすという記事を目にするが、600トン前後しかない金準備をいきなり増やすには、もしあるのならIMFから持って来るぐらいしかない。しかし、増やす量としては大きい。確かに外貨準備の多様化を考える必要はあるのだが、他にも目的があるのではないだろうか?今日は人民元の国際化を急ぐべきであるという記事が出ていたが、人民元自由化を前程に金準備を増加させておくのは理にかなった行動に思える。ひょっとすると中国は人民元の自由化を比較的早期に行うのかもしれない。
GMの破綻は堪えるだろう
今後、米国にとって大手企業(GMなど)の破綻は相当堪える事が予想される。それはドルの価値の維持にとってという意味である。シティが5万人のリストラを発表しているが、こういったこともすべて国力の低下につながる。米国の景気減速は相当なものになってきた。これらの問題はすべて将来の税収に関わってくるため米国債に影響を与え始める。これがドルの下落につながりだすと止まらなくなるかもしれない。金価格を引き下げなければ危ないという状況はこうして成立していると考えられる。新興国などからの資金引き上げによってドル高となっているが、逆に米国から資金が引き始めるとこちらも早いだろう。つまり常に紙一重の状態なのである。
新通貨の可能性は?
あちこちで新通貨に関するコメントが出始めているが、果たして新通貨へ移行するのだろうか?ここでいう新通貨とは米ドルに変わる新通貨のことである。正直、そうは言っても難しい話ではある。新通貨に移行する時と言うのは大きな時代の節目に差し掛かっているときである。第一次大戦後のドイツもそうであるが、今の米国もしかりである。現在の不換紙幣は何らかのアンカー(鎖)によって貨幣価値を漂わせないように保持していると考えられています。昔の金本位制はまさにゴールドの価値により通貨価値を固定していたのである。今の米ドルのアンカーになっているのはなんなのか?ということですが、膨大な国力なのかもしれません。経済力のある国は国債を大量に発行する力もあります。その背景は将来の税収にあるわけですが、経済力が大きければそれは可能です。結果的に通貨も強固になっていくわけです。しかし、これが一度逆回転を起こすとかなり大変な事が起こります。今の米国は急激な景気減速にさらされており、これが将来の米国債の償還を危うくしていきます。この状況下でさらに米国債を大増発していますから、今後の債券市場は最悪だというジム・ロジャースの言っている事はそういう意味なのだと思います。国債の下落は国力の低下を表しますから当然通貨の下落に見舞われるわけでドル下落につながっていきます。もし、米ドルのアンカーが本当に米国の経済力に依存するものであったのならとめどなく下落していく可能性があるわけです。しかも米国は債務国ですから一旦通貨安に見舞われると第一次大戦後のドイツのようになる可能性も否定できないわけです。もし、そうなった場合は当時のレンテンマルクのように他のものをアンカーにして凌ぐしかないでしょう。それがゴールドなのか?それともコモディティバスケットなのか?という論議がなされているのでしょうかね?
歪な市場は訂正される
今、「通貨の経済学」読んでいるんですが、1つ面白い話がありました。江戸時代末期の貨幣制度についてですが、当時は金貨、銀貨、銅貨が流通していました。金貨は小判や二分金、一分金などで銀貨は一分銀などです。ここで問題になるのはその当時、幕府の威光で一分金と一分銀の価値が同じで流通していたそうです。本来ありえない事なんですが、国の権力で歪な状況を作り出していたようです。日本はこの状況で開国をする事になってしまったようで、その結果、大量の金が国外へ流出する事になったらしい。19世紀半ばの世界の金と銀の価格比は15:1程度ですから、大変な事が起こったのは言うまでもありません。そこに目を付けた外国人は歪な隙間に入り込んできたようです。焦った幕府は交換比率を正常化して難局を乗り切ったようです。ラッキーだったのは金貨を持っていた人でいきなり価値が数倍になってしまったからです。この話を読んでいて思ったのは今の金現物とNY(COMEX)金先物の関係によく似ているんじゃないかということです。相場の歪な状況に付け入る輩は必ずいるという事で、最終的に相場は正常化していくということなんでしょう。
G20の効果は・・・
G20が終わったが、即効性のある対策はなさそうである。金融政策だけでは世界経済は危機から脱却できないとの見方から追加的な財政措置が必要との意見が多く出ている。確かにそうだと思うが、即効的な手段はなかなかみつからない。今週の株式市場はどう反応するだろうか。
中川財務相兼金融担当相は「ともすれば一番安易なのは保護主義や通貨の切り下げ競争になるが、それはやらないと会議で確認している」と言うが、こんなことやってたの?新興国は保護しなければやっていけない部分があるし、切り下げが必要なのはドルだけだと思うが、これでは前に進まない。
しかし、サルコジ大統領の鼻息は荒い。「通貨を語ることなしに世界のガバナンスは語れない」との言葉に本気の気迫を感じる。ドル基軸通貨体制維持派との衝突は見ものだが、果たして結末やいかに。次回のG20開催はロンドンの可能性が示唆されているが、もしそうであるのなら偶然ではあるまい。
中川財務相兼金融担当相は「ともすれば一番安易なのは保護主義や通貨の切り下げ競争になるが、それはやらないと会議で確認している」と言うが、こんなことやってたの?新興国は保護しなければやっていけない部分があるし、切り下げが必要なのはドルだけだと思うが、これでは前に進まない。
しかし、サルコジ大統領の鼻息は荒い。「通貨を語ることなしに世界のガバナンスは語れない」との言葉に本気の気迫を感じる。ドル基軸通貨体制維持派との衝突は見ものだが、果たして結末やいかに。次回のG20開催はロンドンの可能性が示唆されているが、もしそうであるのなら偶然ではあるまい。
先週の金価格
11月 London NY(COMEX)
10日 753.00 744.70
11日 733.75 731.40
12日 724.75 709.50
13日 713.50 734.90
14日 747.50 742.30
平均 (737.69)
*先週は少し動きがおかしい。木曜日が特にそうだが、誰かが大きく買いに入っているような感じがする。こういうところでイランが買っているのではないか?この日だけNY価格の方が高いからだが・・・。見方としてはこのへんで下げ止まるのではないかと思う。
10日 753.00 744.70
11日 733.75 731.40
12日 724.75 709.50
13日 713.50 734.90
14日 747.50 742.30
平均 (737.69)
*先週は少し動きがおかしい。木曜日が特にそうだが、誰かが大きく買いに入っているような感じがする。こういうところでイランが買っているのではないか?この日だけNY価格の方が高いからだが・・・。見方としてはこのへんで下げ止まるのではないかと思う。
抱きつかれ心中を選ぶ日本
G20での日本案は外貨準備から1000億ドルも拠金してIMFに増資する。世界銀行と共同で途上国の金融機関の資本増強に30億ドルの基金の創設。アジア開発銀行(ADB)の資本を現行500億ドルから倍増させる提案をする。であるが、基本的にドル基軸通貨体制の援護に回るようである。ドルと心中するつもりか?欧州は今までの発言からも現状の体制の変革に回るだろう。問題は中国がどういう行動に出るのかだが、下手をすると日米が孤立する事もあるのかなとも思う。しかし、ドルに変わる通貨が存在しないのも事実ではあるが。どうなるG20!
統制サイトであったKITCO
昨日のFTの記事であるが、これはKITCOのToday's Newsから引用したものである。ところが引用したあと見ていると記事が消滅していることに気が付いた。なんかやばい記事だったかしら?前々から臭いとは思っていたが、統制されているサイトであることがはっきりした。となると米国内に入ってくる情報は今後偏っていくのだろうか。
負債を貨幣化する?

新興国の通貨安は依然深刻である。通貨の安定は不可欠の問題である。G20では問題解決の糸口が見えてくるのであろうか。なにやら凄い記事が出ている。ゴールドの価値が53000ドルだとか。なんでも米国の負債をすべて貨幣化するとゴールドは53000ドルになるらしい。10%貨幣化するだけでも5300ドルであるが、G20では少なくとも20%程度の米国負債市場が貨幣化されるのではと言う。つまり1トロイオンス10000ドル以上である。ルーズベルトが大統領だった頃、民間人からゴールドを没収してドルを41%切り下げたが、現在の負債は尋常ではないレベルである。それを現在のゴールドに当てはめて考えると恐ろしい数字になるという話である。
http://ftalphaville.ft.com/blog/2008/11/14/18260/gold-at-53000-an-ounce/
審判の日が近い?
米国がデフォルトするというニュースが流れているようだ。その時期が分析されているらしい。もともと米国は何時デフォルトしてもおかしくない財務状況であったのだが、更なる財政負担が重くのしかかる。金融不安は冷めやらないし、景気減速も厳しそうである。膨大な債務国である米国は海外からのファイナンスがなくなると一環の終わりなのだが、特に英国からの資金の流れに依存していると言われている。その英国はやれブレトンウッズ会議だと言うし、フランスはドルは唯一の基軸通貨ではないと言う。いよいよキナ臭くなってきた。Xデーは訪れるのだろうか?ふと思ったのだが、ここ最近の金価格操作は恥ずかしいぐらい露骨である。ひょっとすると本当に危ないのかもしれないと思うのは私だけだろうか。
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941
G20を前にすべてが解除されていく?
すべての相場が売られていく(解除)。G20は大きな動きが起こりうるのだろうか?株式も商品も大幅に下げている。何も買えない相場が続く。原油のここまで下げは予想だにしていなかった。ゴールドも大きく下げたが、こいつは商品の中では可愛い方である。金リースレートが再び上昇している。この下落は価格操作の疑いが強い。ダウの下げも再びきつくなってきた。この先大きな爆弾が炸裂する可能性が高まっているのかもしれない。
PS.昨夜はアクセス集中のため管理画面に入れないトラブルが発生したため更新を断念いたしました。アクセスできなかった方もいらっしゃるかもしれませんが、ご迷惑をおかけいたしました。
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中国の大型内需拡大策
アヒルさんの書き込みにもあったようにとうとう中国は大型内需拡大策を打ち出してきた。2010年末までに約57兆円の投入であるから相当のものである。景気減速に苦しむ世界を中国が支える形になるのだろうか?今日も香港市場は力強く反発している。本格反転と行きたいところだが、今後のダウ下落に引きずられない事を確認するまでは安心は出来ない。今や中国は世界の期待の星となった。