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ファニーメイとフレディマックの運命

マーク・ファーバー氏はファニーメイとフレディマックは事業を閉鎖するか多数の民間企業に分割されるべきだと言っている。どうも政府が支援することに難色を示しているようだが、私も反対派の一人である。と言っても閉鎖は出来ないと思う。となると多数の民間企業に分割するしか手段は無いのかもしれない。そうは言っても政府支援が決まってしまうだろうけれども。

政府支援が決まると国有化は否定しているから膨大な資金供給が延々と長期にわたって続く事になる。当然、時価評価は出来ないので水面下で少しずつ処理が進んでいく。なんだか日本のバブル崩壊を思い出すな。かくしてファニーメイとフレディマックは生命維持装置を取り付けながら数年間を生き続けていく事になるのだ。

また、スタンダード・アンド・プアーズはファニーメイとフレディマックの優先株と劣後債の格付けを引き下げる可能性があることを明らかにしている。政府の支援策により、劣後性リスクが高まる可能性を指摘。いきなり怪しいニュースが流れている。今回の支援はかなりのリスクを抱えた支援であることは確かである。

そんな中でアメリカの地方銀行2行が経営破綻した。ネバダ州のファースト・ナショナル・バンク・オブ・ネバダ(総資産約34億ドル)とカリフォルニア州のファースト・ヘリテージ・バンク(約2億5000万ドル)の2行で「資産と収益が悪化し、資本不足に陥った」ため破綻処理されることになった。信用危機は道半ばである。
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ゴールドの先高感は強い

ゴールドのオプション市場が強気に傾いているようだ。コメックスの金オプションフロアトレーダーが言うには年末までにゴールドは1200~1500ドルで売買されていると思う人々が多いらしい。12月に1200~1300ドルで売却権を売っているのをよく見るらしいが、どうなんだろう。私はオプション取引などしないけどゴールドの先高感が強いのは間違いないだろう。

ドルが上昇している

ジム・ロジャースは一旦ドルは上昇すると言っていたが、どう見てもドル安の環境下でドルが上昇するのを見るのはやっぱり気持ち悪い。原油の下落が大きいんだと思うけど、米国債も売られて金利が上昇している。今日は一時ダウも上げ幅が大きかったようだが、S&PがGSE2社の格付けを引き下げ方向で見直すと発表してからは急激に下げてきたようだ。いったい資金は何処へ落ちていったのか?ドルに対しては介入が入っているような気がしてならない。

原油価格の下落によりインフレリスクは低下しているように見える。しかし、恐らくGSE2社に対する支援(資金供給)は実行に移されると思われる。膨大な資金供給はインフレを巻き起こす。結局インフレからは逃れられないのである。私は今、ゴールドが売られているのは信じられない現象だと思う。