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Gold is an inflation hedge, but gold is also a catastrophe hedge

Gold is an inflation hedge, but gold is also a catastrophe hedge. これはJames Turk氏の言葉である。これがゴールドを所有するための理由であると言う。1つはインフレーションに対するヘッジである。そしてもう1つの理由はcatastrophe hedge恐らく金融恐慌のようなもののことを言っているのだと思うが、そういったことに対するヘッジのためである。

インフレは今の状況を見ればよく分かるので説明の必要は無いだろう。catastrophe hedgeの方は3月のような危機的な状況が今後も起こり得ると予想していると見られる。James Turk氏の2008年の金価格予想は2007年12月の時点で1100ドルであったが、5月20日時点では年末金価格は1100~1200ドルで年内1500ドルに達するとしている。ターゲットが切り上げられていることに注目である。

何か問題になるような事が起こり、金価格がつり上がる事を連想させる。私はこの夏が妖しいと見たが、IMFの金売却もその辺で炸裂する事になるのかもしれない。どうやら彼は通貨(ドル)も米経済も破壊されるという見方をしているようである。そこで1500ドルを一時的に叩くのか?

http://www.theaureport.com/cs/user/print/na/1374?x-t=pub.view&id=103335
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水面下ではどうなっているのか?

いろいろなニュースが飛び交っているが、市場はポジティブに捉えているのだろうか?私は悪い方に捉えてしまっているが、ドルは上昇しNYダウもなんとか持ちこたえている。双方とも上昇には限界があると思うが、ふらふらしながら6月も通過するのか?

水面下で何が起こっているのかが問題であるが、住宅価格の更なる下落からサブプライム債の評価額はさらに下げられていく。大手金融機関はさらなる増資を求められるのは必至と思われる。時価評価が使われるかどうかという問題は世界をひっくり返すような問題なので言及はしない。

ニュースでは原油の下落やドルの上昇などが理由として上げられているが、現状ではゴールドが大きく売られる理由は見当たらない。水面下で起こっている金融機関の危機は存在すると思う。それを悟られないようにするためのドルの上昇ともとれなくはない。

*金ETF残高762.13トン+61.25トン(5/31現在)

ヘッジの買戻しが進む

乱高下の激しいゴールドだが、Q2はヘッジ買戻しが進むと考えられている。年後半は金価格も上昇に転じると考えられていることもあり、今4半期は積極的にヘッジ外しを行うべきだろう。アングロゴールド・アシャンティは年内にあと200トンのヘッジを外すと見られており、すでに大きく動いている可能性もある。

今年の第1四半期で128トン減少しているが、世界全体では3月末の時点で706トンのヘッジポジションが存在する。これは大半がバリック・ゴールドとアングロゴールド・アシャンティである。予想としては年末には322トンの残高になっているのではないかと言われている。つまりあと384トン買い戻されるということである。

oil/gold ratio

may282008_4.jpg


今日はもう一度oil/gold ratioを見てみたい。今のレベルはゴールドに対してオイルが割高であることを示している。私はこいつが反転すると思っているのだが、それは何時なのか?年内には起こると思っているんだが・・・。

今夜もどうやら原油につられてゴールドも下げ下げパターンかな?私はゴールドの底は850ドルであったと結論付けたいのだが、相場は投資家を迷わせるのがお好きなようだ。

原油に振り回される世界

急落していた原油だが、気がついたら130ドルを回復している。原油は下げて当然と思うが、下がっていくとタイミングよくポジティブなコメントやニュースが流れるようになっているようだ。この日はモルガン・スタンレーが北海ブレント原油先物は容易に1バレル、150ドルに達するとの見通しを示したことが好感されたようだ。これは上手く演出しているなと感じた。

これに対してゴールドも原油につられて大幅下落した。一時900ドルを割れていたが、なんとかこのラインは回復したようだ。しかし、ゴールドにはそういったすぐに反応するようなポジティブなニュースはない。まだ大きな上昇はないということか。ニュースと言えばGFMSが今年1100ドルには達することが出来るだろうとコメントしたことぐらいか。

為替の動きがよく分からん

昨日は日本企業が取引をドル建てからユーロ建て、ルーブル建てに分散して円高ドル安に対応しているというニュースを見た。世界中の企業もやってるんだろうなと思ったのだが、要するにドル安も末期的な状態に入るなと思う。しかし、昨夜の動きはまったく反対に動いた。この辺がよく分からんところでドル円がこの状態で止まっているのは裏介入があるのかしら。もちろん他国通貨とドルもそうなんだが・・・。ゴールドの動きも大きかった。もみ合いながらの下落なら分かるが、いきなりズドンと落ちてそこで終わりというのは不自然。為替の動きとあわせて思うんだが本当は危ない状態にあるのではないだろうか?

IMFの金売却はどうなった?

IMFの金売却の話はその後聞かれなくなったが、どうなったのだろうか?結局、このニュースに対して金価格はたいして影響しなかったように思う。ただ、このニュース非常に気になるのだ。1980年の金価格急騰のときIMFはその前後で金の売却を行っている。もちろん金価格を押さえ込むためだと考えられているが、その時のイメージがチラつくのだ。予め金の売却が出来る状態にしておきたいということではないだろうか。ということは金価格は急騰する可能性が出てきていることになる。また、その日は近いとの見方も出来る。IMFの動きは明らかに怪しいと思えるのだ。

ガソリンの卸値が10円上がる

ニュースでガソリンの卸値が10円上がると言っていたが、大変だな。家計に与える影響は大きいと思うし、個人消費にもかなりのマイナスになりそうだ。クルマでの遠出は減りそうだな。レジャーに影響が出そうだ。暫定税率の復活は完全に裏目に出た。廃止していればいくらか緩和できたのに土建業だけを助けるために国民すべてが犠牲になる。米金融機関を助けるために原油高には目をつむって国民に無理を強いる。どこの国も同じだな、残念なことである。

Dubai total gold trade

ドバイ金取引の2008年第1四半期のデータが発表されている。合計115トンのゴールドになるが、これだけの量の金が販売されている。これは前年同4半期と比べて74%増加している。1年前は66トンであり、前4半期が77トンであったことを考えると大きな増加といえる。この数字は輸出という形でカウントされている。

これに対して金の輸入であるが、これはスクラップと宝石で占められる。合計122トンの金が2008年の第1四半期にドバイに輸入されている。前年同4半期(132トン)と比べると8%の減少であるが、前4半期(107トン)と比べると17%の増加となっている。今やドバイは金取引の重要な拠点となりつつあり、今後の成長が楽しみなところである。

先週の金価格

5月    London   NY(COMEX)
19日   906.50    905.80
20日   914.50    920.20
21日   923.00    928.60
22日   922.75    918.30
23日   927.50    925.80

平均   (909.70)

*原油と違って地味な動きをしているところが良い。950ドルを越えだしたら周りが騒ぎ出すような気がするが、まだ早いかな。いろいろニュースを見ていると1000ドル回復は2008年3Qという意見が多いように思う。ドバイゴールドはすでに930ドルに達しているが、常にLondonやNY(COMEX)の上値に位置しているのが良い。

ブレークアウトしたゴールドは何処へ行く?

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金価格はすでに上抜けしていてブレークアウトだと言われている。このまま行ってくれると底値は850ドル近辺だったということになる。確かにこの辺りでは金現物の買いがかなり入っていた。下げても下支えがあることが確認できたことは大きい。

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このチャートには次のターゲットが書かれているが、1150ドルとなっている。私は今年のピークを1200ドルと予想しているが、近いセンである。出来れば金ETFの動きが活発になってくれるとより安心感が出てくるのだが。

ソロスとバフェットは・・・

今週はソロスとバフェットのコメントが特に目に付いた。少し抜粋したい。

ソロス「リセッションは避けることはできない。」「米住宅価格の下落は、いまだ中間地点にも来ていない。」「もう1年、住宅差し押さえは続く。」

*リセッションは避けられないと断言しているのが目を引く。住宅価格の下落がどの時点であるのか分からないが、まだ半分にも来ていないと言っている。住宅の差し押さえは1年以上は私も続くと思う。

バフェット「政策が現状のままなら、ドルはいずれ下落する。」「商品価格が上昇し続けるか、わからない。」「デリバティブは大きな破壊兵器であることを証明した。」

*私もFRBの政策がこのままならドルは下落していくしかないだろう。商品市場はすでに過去に経験したことの無い状況にあると思う。したがって投資の神様でも予想が難しいのだろう。予想をさらに困難にしている原因はデリバティブ取引の存在である。第2次世界大戦後はもともと商品先物取引は貿易業者以外は出来なかった時代があったが、今では投機目的の業者が入ってきた。そして問題はデリバティブ取引の導入により不当に価格が吊り上げ易くなってしまったことである。今の先物市場やデリバティブ取引が存在しなければ原油が100ドルを越えることは無かっただろう。

無限ループがニュースに・・・

m2c.jpg


私が以前記事に書いていた原油高騰理論「無限ループ」のメカニズムがニュースモーニングサテライトで放送されていた。まあ、SWFだけではなくて投資銀行もグルになっていると思うけど、150ドルは覚悟しておいたほうが良いかもしれない。

バーナンキFRB議長が金融機関は増資を検討する必要があると言っていたが、住宅価格はさらに下落を続けている。恐らく4~6月期もさらに住宅債券の評価損が増してくるだろう。それまでに増資の必要に迫れらる可能性がある。出所はオイルマネーしかない。時が来るまでに原油価格を大幅に引き上げて産油国の利益を増加させる必要がある。そこで得た資金を米大手金融機関に還流させる作戦である。

それほど遠くない将来再びSWFからの増資が発表されるだろう。アメリカは金融機関を守るためにすべてを犠牲にするつもりか?この状況が年内は続くとしたら大変なことである。さすがに猛烈なインフレになってしまうが、ゴールドにとっては追い風だろう。産油国は強かに金の現物を購入していくと見ている。

*金ETF残高753.35トン+61.25トン(5/23現在)

どこまで行くのか原油価格

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NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=133.17(+4.19 +3.25%)

昨夜のNY原油先物も凄かったが、時間外で135ドルを突破したようだ。さすがにもう止まるだろうと毎日思いながら止まるどころか加速している。気が狂っているとしか思えないな。金相場にもやって来て欲しいところだ。

ドル基軸通貨の終焉

米ライス大学の調査によると原油相場の急騰がエネルギー危機を引き起こし、世界の金融システムが米ドルを基軸通貨とする体制から複数通貨制へと移行する可能性があるという。本調査は主として産油国がもたらすインフレ高進に伴い、欧米各国は金融引き締めを余儀なくされ、輸出がけん引する中国やインドの経済は打撃を被ると予想。これがエネルギー需要の後退につながり、オイルダラーが支える低コストの融資が不可能になり、世界経済は一段と悪化すると予想した。

その上で「エネルギー市場が主因となって金融危機を引き起こし、それが世界の金融システムを変質させる可能性があると考える」と指摘。米ドルの基軸通貨たる地位は「終焉を迎える公算が大きい」と予想した。またサウジアラビアなどの中東の石油輸出国と中国、インドは、欧米諸国と共同で、金本位制時代と同程度の安定性を持つ複数通貨に基づいた金融システムを構築することに関心を持っていると分析した。

*もう1つ分かり難いな。現在の原油高はコントロール不能と言うことか?そのため各国は金融引き締めを余儀なくされる???私は当面利上げは出来ない派なのだが、しかもECBも年末には利下げというニュースも流れている。中国やインドはすでにインフレに苦しんでいて、輸出の影響も出始めているが、相対的なエネルギー需要の後退は起こるだろうか?オイルマネーによって助けられている米金融機関だが、今後は助けは得られないということか?その結果、ドルの基軸通貨としての地位が危なくなるというのかな?最終的に新しい通貨システムを構築していく動きに移っていく。本当かしら???

最近のボラティリティは・・・

gold.gif


改めて見ると昨日のゴールドのボラティリティも大きかったな。ロンドン時間に大きく上下して上は913ドルまで行ってるようだが、NY時間になると一旦900ドルぐらいまで下げて再び905ドルレベルまで戻している。なんとか900ドルは定着するのかな?といった感じだろうか。ドバイゴールドは常に少し高めに推移している。

商品バブル発生?

米リーマン・ブラザーズのエドワード・モース氏は商品指数への投資が「古典的な資産バブルの多くの必須要素を含んでいる」と指摘し、「相場は急激な調整局面に入る可能性がある」と述べた。商品指数への投資額は4月中旬には2350億ドルと2006年の年初時点の約700億ドルから拡大している。

*商品市場への資金流入額は大きくなっている。特に原油などのエネルギーが大きいと言える。普通に考えれば商品相場が調整に入るというのは当然の意見と思う。

モース氏は「現物の需給バランスの状況に関する不透明さがなくなる」ため、商品相場は年末ごろに下落を始める可能性があるとみている。それまでの間「資金流入は一時的に自律的な動きを示す性質があるため、商品の強気相場はさらに継続する可能性がある」と予想。原油相場は下落に向かう前に200ドルに達する可能性もあるとの見方を示した。

*非常に分かり難い表現である。需給バランスの不透明さがなくなるとは景気減速による需要の減少がはっきりしてきて在庫が積みあがった状態になるということか?それが判明するのが年末ということか?それまでは強気相場が持続して原油も200ドルを叩くということかな?その後、クラッシュするの???

金融危機と景気減速

金融危機の山場は過ぎ去ったと言う意見が多いが、それは特に損失が大きかったシティバンクとUBSの再建の目途が立ったことも大きいと思う。また、グリーン・スパン元FRB議長やポールソン財務長官も「金融危機の最悪期は終わった」と発言したのも大きかったかもしれない。

最も危険だった時期は言うまでもなく、ベアー・スターンズ救済の時である。先物取引の大半は為替であるが、この取引は信用がある米大手銀行や証券会社しか出来ないらしい。この先物取引の3分の2を米大手銀行2社で行っているらしいが、ベアー・スターンズも先物取引残高が1000兆円あったようで、その権利行使をしようとした時に銀行が倒産すると、先物の信用取引が成り立たなくなる。このときドルの基軸通貨としての役割が崩壊してしまう。

つまりどういった理由があれ、FRBはベアー・スターンズが危ないと分かった時点で救済するしか選択肢がなかったのである。その結果、ベアー・スターンズが持つほとんど紙屑に近い住宅関連の債権化証券を担保に資金を提供することになった。これは公的資金の投入と同じことである。そのため政府が最後の貸し手になるという安心感から金融不安が収まった。

しかし、現時点での決算発表は時価会計を行っていない可能性が高く、実際の損失額はさらに大きい可能性があることは理解しておく必要がある。また欧州の銀行からの損失発表が少ないのはおかしいとする意見もあり予断を許さない。まあ、取り合えず問題はあるものの最悪の状態は抜け出したのである。

金融危機のピンチは脱したが、そのために払った代償も大きい。連続的な利下げと無尽蔵な資金供給によるインフレはこれから本格化する。すでにドルの供給量は通常の6倍に達しているという話もあり、今後のドルの通貨価値の減価は大きな問題となりうる。

これからは金融危機から問題の焦点が景気減速に移っていくと思われるが、サブプライム問題による住宅価格の下落は当面続くと考えられ、米個人消費に与える影響は小さくない。米経済を回しているのは膨大な個人消費であり、それを支えていた住宅価格が下落に転じたことにより、アメリカは景気減速モードに入ったと思われる。マイナス成長に落ち込むかどうかは不明だか、低成長が数年間続くと思われる。

さて、株式市場がこれからどういった反応を見せるのか。私はNYダウについてはやや悲観派であるが、新興国株については楽観派である。また、商品にも強気派である。予想は難しいと思うが、私の基本スタンスに変更はない。

先週の金価格

5月    London   NY(COMEX)
12日   883.50    884.90
13日   865.00    869.60
14日   866.50    866.50
15日   881.25    882.20
16日   897.00    901.80

平均   (870.40)

*先週は大きく乱高下しましたが、なんとか900ドルの壁を突破しました。GSが2008年の平均原油価格を引き上げたのが大きかったのでしょうか。今週は900ドル台が定着するかどうか試される1週間になりそうです。

ドルの信頼性が失われる可能性

この間のニュースで気になるものがあった。以下引用して纏める。ボルカー元FRB議長はドルの購買力が投資家の信認を失えば、米国は1970年代当時のようなインフレ高騰に直面する可能性があると述べた。ボルカー氏は「ドルが信頼を失えば、われわれは困難な状況に陥ると思う。注意すべき事態だ」と証言。70年代当時インフレ上昇率は2ケタ台に達したため、ボルカー氏はFRB議長として金利を積極的に引き上げて対処したが、ドル安やインフレ動向を注視して行かなければ、当時と同様か、それ以上のインフレ圧力に直面する可能性があると指摘した。

その当時、インフレファイターと称されていたボルガーFRB議長はガンガン利上げをしていきインフレ対策を行った。ところが今の状況は無制限に資金供給をしているし、利下げは終わったわけではない。問題は口ではインフレ注視と言いながらまったく逆の対処を行っているところにある。現状での利上げは住宅市場にとっても厳しい。今の金融システムを維持するためには資金供給もやめられない。その結果、今の原油高があるとすると止めようがないことになる。つまり原油高ではなくてドルの購買力が低下しているのだ。

Hedge Book 2008 Q1

いよいよ2008年Q1のヘッジデータが出てきた。第1四半期は金価格が高騰していた時なのでヘッジを外しにくかったと思われるが、約480万オンスのヘッジポジションが外されている。あと世界トータルで2300万オンス弱が残されている。このペースで行くと年内に残りの半分以上のヘッジポジションが解消されそうである。

Largest Change In hedging by company (000 oz)
                Q4 07    Q1 08    Change
AngloGold Ashanti    11278    10035     1243
Barrick Gold        7800     6660     1140
Buenaventura       922       0       922
Newcrest Mining      922      209      713

ブエナベンチュラがヘッジポジションの解消に成功しているのが目につく。以前ニュースで流れていたのだが、本ブログでは取り上げていなかった。あとはヘッジ解消を宣言しているニュークレストマイニングが、順調にヘッジポジションを減らしている。

Largest remaining hedge books (oz)
                  Q1 08
AngloGold Ashanti    10034538
Barrick Gold         6660000
Kinross Gold         898150
Westem Goldfields      429000
European Minerals      428500

ヘッジ残はなんと言ってもアングロ・ゴールドとバリック・ゴールドの2社で大半を占める。少しずつ減らしてはいるが、なかなか減っていかない。私の持っているキンロスゴールドはまったく進んでいないのが現状である。

ここまでの金ETFの状況は

ここで4月末までの金ETFの状況を纏めてみたい。どうなっているのか?

残高(tonnes)              3月     4月
US Street TRACKS         642.0    580.5
  BGI                  64.1     64.0
UK Gold Bullion Securities     113.9    114.0
  ETF Securities           30.9     35.8
Swiss ZKB                32.8     35.5
Australia                 20.6     20.9
S.Africa                  29.0     27.0
India Benchmark             1.3     1.3
  UTI                   1.3     1.3
Kotak                    0.3     0.3
Reliance Capital             1.1     1.1
Turkey                   1.3     1.3
Germany Xetra-Gold          6.0     6.9

合計                    945    890

金ETF残高は3月に945トンのピークに達している。しかし、4月に55トン売却されて現在に至る。売却の大半はUS Street TRACKSであり、その他の金ETFは概ね順調に推移していると言って良いだろう。こうして見ると4月の売却の動きが異常であったのが窺える。

900ドルを回復したゴールド

ゴールドが意外にあっさりと900ドルを回復したので驚いている。900ドルが強い抵抗線になっていたが、一気に突き抜けてしまった。ニュースによるとドル安と原油高により買いが入ったとされているが、今までたいして反応してないのに、それで1日に20ドルも上がるだろうか?まあ、疑問は残るが、900ドル回復を素直に喜びたい。

今朝はmingonさんが面白い記事を紹介してくれました。金価格は原油価格の16倍でなければならない。今後12ヶ月で1600ドルになる。ゴールドの価格はプラチナ(現在2000ドルぐらい)と同等でなければならないなど。なかなか興味深いことを言っています。面白い記事ですね。

昨日はGSが08年下期の原油平均価格予想を従来の107ドルから141ドルに引き上げています。ちなみに09年は平均148ドルです。これは平均価格ですから、もう下がらないことを意味しています。これからは原油価格が下がらないことをゴールドが織り込み始めるかもしれません。

http://www.citywire.co.uk/personal/-/news/markets-companies-and-funds/content.aspx?ID=302771

ソロスが資源株を買っていた

ジョージ・ソロス氏のソロス・ファンド・マネジメントが鉄鉱石生産で世界最大手ブラジルのヴァリや採掘・堀削用機器の米ビュサイラス・インターナショナル、石炭生産の米アルファ・ナチュラル・リソーシズなど鉱業や商品関連企業の株式を購入していたことが分かった。

ソロス・ファンド・マネジメントはヴァリのADR320万株を取得。また、ビュサイラス株については29万8156株を購入。アルファ・ナチュラル・リソーシズは65万6023株。

資源株といっても原油や金鉱関連ではないが、鉄鉱石や石炭がメインである。あと採掘関係か。1~3月期に取得しているようであるが、このタイミングでソロスが資源関連株を取得していたのには勇気づけられる。

好決算が続く海外の金鉱山会社

海外の金鉱山会社の第1四半期決算が出てきている。第1四半期は金価格の高騰もあって全般に好決算のようだが、肝心の株価はさっぱりのようだ。バリック、キンロス、ゴールドコープ、ヤマナなどカナダ系ばかりだが総じて調子は良い。それからパン・アメリカン・シルバーの好決算のニュースも入ってきた。まだ細かくは見てないのだが、時間があったら海外決算もアップしていきたいとは考えている。

気になるのは金ETFが再び売却される動きが出ていること。しかし、タイミングがずれている。金価格が急落したところで売って、今は再び急騰しだした。なんでもいいから落ち着いた動きをして欲しいところだ。1つ面白いのはドバイゴールドであるが、885.90ドルまで急騰しているのだ。

*金ETF残高744.68トン+61.25トン(5/15現在)

シンプルすぎるファンダメンタリスト

○山さんとこの記事に「不機嫌な株価の上昇」というのがあるんだが、自分が当てはまる気がした。私の理解ではNYダウが上昇することはありえないことになっているから、正に今は「不機嫌な株価の上昇」である。私にはすべてが逆方向に動いているように見えるわけだ。こういう人をシンプルすぎるファンダメンタリストというらしい。結構グサッときた。まあ、頭の固い私だから考え方を変える意思はまったくないけど、自分自身を振り返らせてくれる人は非常にありがたい存在である。もっとも先回りが正しいかどうかはもう少し先へ行かなければ分からないわけであるが。

どっちへ向かって走っているやら

しかし、いったいどっちへ向かって走っているのか?毎日、毎日、ニュースを見ていると分からなくなってくるな。近いうちに頭の整理をしたほうが良さそうだ。今の個人的なスタンスを纏めたいと思う。

どうも連休明けから体が重くて、やや体調不良ぎみである。休み疲れか?それとも旅行疲れか?体調の回復に努めたいところ。そのためか記事にも切れが無いような気がするが気のせいだろうか。

中国のインフレ率も凄い

中国人民銀行が発表した4月のマネーサプライ(通貨供給量)統計はM2が前年同月比16.9%増の42兆9000億元(約 635兆円)と市場予想に反し伸び率が拡大した。3月は同16.3%増。貿易黒字と人民元上昇を見込んだ投機などにより、中国は流動性過剰となっている。4月のインフレ率が8.5%に上昇したことを受け人民銀は預金準備率を0.5ポイント引き上げ過去最高の16.5%にすると発表した。

中国国内のインフレもかなり酷い。人民元の切り上げスピードを少々上げるくらいでは追いつきそうもない。これはマネーサプライを絞らないと利上げと預金準備率の引き上げだけではコントロールするのは難しいと思う。そうは言っても大幅な人民元切り上げが出来ないからインフレは止めようがない。自力では回復できないのか?ひょっとすると米景気減速はプラスに働くのかもしれない。

しかし、そろそろ切り札を出さないと手遅れになってしまうぞ。なんだっけ、そうそう直通車!

ドバイ商品取引所で金先物取引が始まる

どうやらドバイ商品取引所(DME)で金の先物取引が計画されているらしい。金の現物需要の大きなところで始まる先物取引はどういう流れになるだろうか。とても興味深いところである。まあ、そうは言っても原油はドバイよりもWTIの影響力のほうが大きいのではあるが、正に先物の世界は闇の世界である。

http://www.gulfnews.com/business/Commodities/10212606.html

金鉱株復活の日は何時か?

どうも待たされてばかりだと退屈でしょうがない。世界の金鉱株もやっぱり冴えない。センテラゴールドなんて物凄い好決算だったと思うけど、下げている。金鉱株指数XAU、HUIともに冴えません。先週末、南アフリカ系の金鉱株だけ買われてるけど、なんでかしら?

最近は掲示板での紫金の書き込みも目立たなくなってきたことだし、良い感じだとは思っている。だいたい注目されている時は上がらないものだから。そうはいってもすぐに上がるとは思ってはいないが、待ってばかりいると退屈であることは間違いない。