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さて、今日をどう見る?

今日の香港もなんと言ってよいのやら。最安値まで下げた銘柄もあるようだが、少し戻して引けたといった感じか。もろにNYの影響を受けたかな。確かに利下げにより急騰した今日でなければモノラインの各付け引き下げは出来なかったと思う。また、今月のトータル1.25%の利下げはかなり差し迫った裏事情があると思える。さらに金利を引き下げて損失を縮小しなければならないのだろう。

2007年のヘッジファンドのアジアに対する投資は37%増であったらしいが、特に新興国に対する投資は増えている。それらの大半が引き上げられていると見て良いと思うが、それだけにダメージは大きかった。いつも考えるのだが、消去法でいくと結局買えるのは新興国株か商品にしか行き着かない。問題は何時まで待たされるかということだと思う。1~2週間なのか?1ヶ月なのか?半年なのか?はたまた1年ぐらいなのか?待てるか待てないかの問題だと思うが。

金相場の方もいろいろな意見が出ている。金価格も勢いよく上げすぎたので一旦750ドルぐらいまで下げて調整するという意見。また、来月にも1000ドルに到達かという意見。どちらもあり得ると思うが、個人的には1000ドルに期待したい。

*金ETF残高779.87トン+59.03トン(1/31現在)
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今だ嵐は収まらず

予想通り0.5%の利下げが発表されNYダウは上昇を始めたが、モノラインの各付け引き下げのニュースを受けて急降下、マイナスで引けてしまった。どうも発表のタイミングを計っていたようだ。また、10~12月のGDP速報値は0.6%と足元で急激な景気減速が起こっていることを示している。ここで反転できるのかどうか、今後の経済指標が注目される。

商品の動きはまちまちで金相場の方は下げているように見えるが、時間外で急騰しているようだ。荒っぽい動きをしている。短期債に資金が動いているようで緊急避難の様相と言える。今日の香港も荒れるのかな。

FOMC待ちか?

香港は元気なく下げているな。商品は勢いが付いてきたように見える。株式市場はFOMC待ちといった感じだが、商品はその前から動き始めているようだ。順当に0.5%の利下げを期待したいが、それでもNYダウの下落は止められまい。ジリ貧になるのはやむを得ないと見る。あとは経済指標の数値などからある程度の安心感が出るのが理想だが、何処まで期待できるのか?市場に落ち着きさえ出てくれば新興国などに買いが入る可能性はゼロではないと思うが、あまり期待をしすぎると疲れるもとになるので気楽に構えた方がよい。

対して商品は全般に買われているように見えるが、景気が減速するとなると原油などは消費量自体が減少し需給に影響が出て下落に転じる可能性がある。商品である程度の安心感があるのはゴールドなどの貴金属や農産物である。貴金属は通貨としての側面もあり、クレジットクランチなどが起こったときは真っ先に買いが入る傾向がある。この状況はゴールドにとっては強材料である。農産物は世界的に見て需給バランスがとても悪いと言える。しかも食べ物なしでは人間は生きていけない。商品の中で値段が上がっても買わざるを得ない物の筆頭は農産物である。

*金ETF778.01+59.03トン(1/30現在)

消えたマネーの行方は何処へ

結局、株価はじわじわ下げていくのか?それとも反転するのか?やっぱり米国債が買われている現状で何が変わったのか。商品相場が良さそうなのはよく分かった。特に農産物と貴金属が良いとされる話をよく耳にする。今年はこれは良いのだろう。

このドル安が進む中で何が起こっているのか?海外からの対米証券投資がかなり減っているだろうことが窺える。足元ではどういう数字となっているのだろうか。新興国株が売られているが本土に資金が戻っているのならドル高になって良いはずだが、ドル安が進む。明らかに海外からのアメリカ離れが進んでいる。

アメリカから離れているマネーは何処へ消えているのか?世界の株式市場はすべて下げている中でマネーが消えているように見えるのは何故か?あまり期待してはいけないが、突然マネー飛び出してきていっせいに何処かに集まりだす可能性がないとは言えない状況ではないか。

*明日、明後日は名古屋に出張のため、ブログの更新を休止いたします。次回の更新は30日夜の予定。

テンプレートの変更

今年からブログを一新し、またタイトルも変えて新しい気持ちでスタートしましたが、思いのほか見にくいというご指摘をいただき再度テンプレートの一新を図ることにしました。いろいろ気に入ったデザインのテンプレートを物色したところ集まったものはほとんどが黒地に白字のものばかりで、唯一このテンプレートが普通の白地に黒字のものでした。私の好みだったのかもしれませんね。このテンプレートは金色が少し入っているので気に入りました。今回は読みやすさも考えながら選ぶ事が出来たので満足しています。

今週は正念場だな

先週の金曜日、NYダウは大きく下げて終了した。今週の香港はどうかということだが、やはり強気にはなれない。30日のFOMC待ちの状態だが、それまではぐずぐずした展開と見る。

私は0.5%の利下げと見るが、その理由は次のFOMCまでかなり間があるということ。次回は3月18日になる。その間何かあっても動けないし、緊急利下げはそう何度もやりたくはない。政策の遅れを指摘されるのは実にカッコの悪いことだからだ。

先手を打つという意味で先行して下げておくだろうという見方である。0.5%の利下げでどこまで時間が稼げるかは疑問が残るが、これで市場が要求するレベルには近づくだろう。

香港としては年初のレベルに戻るかどうかが問題で2月の前半までに戻せないようだと明らかにベアな感じになってしまう。しばらく我慢させられることも頭に入れておくべきだろう。いずれにせよ今週、来週ぐらいまでで方向性は決定されよう。

先週の金価格

1月   London   NY(COMEX)
21日  871.25    
22日  875.00    890.30
23日  888.25    883.10
24日  909.25    905.80
25日  918.25    910.70

平均  (880.26)

*再び900ドルを突破したゴールドであるが、金曜日に起こった南アフリカの停電事件の復旧の見込みははっきりしない。今週このまま停電が続くとゴールドは高騰するだろう。

ダボス会議のジョージ・ソロス

現在、スイスで行われているダボス会議の開幕日のメイン講演はジョージ・ソロスであったようだ。その講演で「過去十数年、米国は世界経済の牽引車でもあったが、いまや傷ついた巨獣となった。つまり米ドル中軸だった世界経済体制は終わりの時代へ入った」と主張した。さらに「サブプライム問題がすべてではなく、過去60年続いたドル基軸にもとづく信用拡大が、終わるのだ」と力説した。

今すぐドルの時代が終わりを告げるわけではないが、長い時間をかけてドルはポンドのようになっていくのだろう。しかし、ドルの先安感は強いと言わざるを得ない。円高は日本企業の収益を蝕み始める。また、中東産油国はインフレにさらされている。アメリカ国内はドル安により購買力が落ち消費減速につながる。八方塞がれの状況か?これがさらに進んでドル基軸体制崩壊は非常に怖いシナリオである。

操業停止の南アフリカ鉱山会社

昨夜のゴールドもロンドン時間に最高値(924.30ドル)を更新するなど強い動きを示した。昨日は南アフリカで電力供給不足から金鉱を保有する会社が操業を停止したと伝わったことを受けて急伸した。アングロゴールド・アシャンティ、ゴールド・フィールズ、ハーモニーの3社は、国有電力会社から操業に必要な電力供給を保証できないとの通知を受けた後、全鉱山の操業を停止したと説明している。南アフリカでは停電がよく発生しているらしいが、昨日は南アフリカ政府が非常事態宣言を出したようだ。

南アフリカの鉱山は、地下1千数百メートルにまで蟻の巣状に掘り進められていて、大量の人員が地下深くにて発掘している。南アフリカの鉱山で停電になれば、地下深くで作業している大量の人員を地上へ戻す高速エレベーターも、大量の空気を送り込んでいる巨大モーターも止まる事から、万一の停電に備えての大型発電機を必ず装備している。しかし、大型発電機は一時的救援措置であり、南アフリカの鉱山操業において電力供給は絶対条件である。その南アフリカ鉱山の大手3社が操業ストップであれば、金価格上昇も理解できる。

南アフリカ在住の方の情報によると南アフリカの国営電力会社ESKOMの操業が余りにも悪いからだと言う事で、人の問題による所が大きいのではないか言われている。そうなるとこの問題は簡単に解決できるものではなく慢性的に起こりうることになる。ただ、南アフリカは次のワールド・カップ開催地になっている国である。それまでに解決しなければならない問題であることに違いはない。

*金ETF残高777.33トン+59.03トン(1/26現在)

今後の流れをどう読むか?

ファンド勢の買戻しによる戻り相場が起こっているようだが、今後の流れをどう見ればよいのか。今のセンチメントが劇的に改善して香港がバブルになるとは考え難くなってきた。今月の再利下げはあると思うが、NYダウが持ち直すと仮定しても全世界的に波及してしまったこのどんよりとした空気を吹き飛ばすには力不足か。

私は今回の下げで前半のバブル相場が消されてしまったのではないかと危惧している。予想としてはH株指数でいうと1月22日の12000ポイント割れを底として、ここから緩やかなラインを形成して年末22000ポイント程度で終了するパターンに変更した。そのため前半のピークが消えて後半が高値になるという見方になる。

私は基本的にデカップリング相場支持者であるが、ややアメリカに道づれにされる方向に修正せざるをえないと判断したことになる。ただ、この見方で行くとマネーはダブつくような気がする。商品相場に流れる資金量は思ったより大きくなり、インフレが加速して世界景気にはさらに悪影響を及ぼす可能性はある。

この戻りはどこまで期待できる?

今回の戻りは何処まで期待できるのか?年初のレベルは約16000ポイントである。今日の終わり値は約14000ポイントであった。元に戻せないようだと、しばらくベアな感じになりそうで当面我慢を強いられるのかもしれない。ただ、1月30日のFOMCでの米利下げでNYダウが再上昇すると香港も更に買い上げられるかもしれない。少なくとも年初のレベルまでの早急な回復が必要だろう。

最近のブローカーの2008年末H株指数の予想を見ると20000~22000ポイントが目に付くが、去年のピークぐらいが到達点とするとなかなか厳しい。指数構成の高い銘柄は去年のピークぐらいまでしか行かないことになる。私はバブルを想定して人寿を持っていたわけだが、そのシナリオがやや怪しくなってきている。いかにサブプライム問題が沈静化され、米経済がソフトランディングするかに懸かっているのかもしれない。その辺が最近予想出来なくなりつつあるのだ。

人事を尽くして天命を待つ

商品相場も荒れてきたな。原油は調整色が強くなってきたし、穀物も下げ始めた。そんな中でゴールドだけが上昇を始めた。しかも出来高が多い。株式市場はしばらく本調子にはなりそうもない。各国は明らかにドル離れを始めている。インフレは容赦なく襲い掛かってくる。米利下げは行くところまで行くのだろう。この不安定な相場状況の中でゴールドは動きを始めた。再び900ドルを越えたのだ。そして金ETFも再び復活を始める。私はゴールドの時が来るのを待つのみだ。

*金ETF残高777.03トン+57.95トン(1/24現在)

それでも地球は回っている

それでも地球は回っている。じゃなくて、それでもゴールドは上昇する。一昨日、金相場は850ドルぐらいまで下げていたが、米緊急利下げで約40ドル急騰していました。それぐらい0.75%の緊急利下げは金相場に影響を与えました。1月30日のFOMCでも追加利下げがされると思います。最終的には2%まで下がると見られているようですね。しかし、金価格暴騰のニュースはあまり取り上げられていない。恐らくあまり騒がれたくないということだと思う。

私は今回の緊急利下げで金価格1000ドル到達の時期がかなり早まったと考えている。更にサブプライム問題の深刻化によるクレジットクランチにより、金市場へのマネーの逃避行動の活発化など。裏返すと株式市場にとってはネガティブな部分もある。私が人寿の売却を急いだ理由の一つに想像以上にサブプライムの余波が大きいこと、米リセッションリスクを香港市場が被ってしまうことを避けることも考えてポジションチェンジを急いだというのが正直なところです。

*金ETF残高769.35トン+57.95トン(1/23現在)

PS.やまさんからの質問で江西の取引停止の件ですが、ニュースに出てましたね。親会社からの資産買収の件で取引停止となっていたようで今日は解除されてましたね。

ポジションチェンジ

今日も酷い相場であった。お昼休みにたまたま株価を見る時間があったので行動に出た。予定通りの行動とは言いがたいがポジションチェンジすることにした。人寿の株価が2倍になるまでの時間と紫金の株価が2倍になるまでの時間を比較した場合、紫金のほうが早いだろうというレベルに達したと判断したので人寿をすべて売却して紫金にすべてを投入した。

中国人寿保険(2688)  50000株
紫金鉱業(2899)    154500株
     ↓
紫金鉱業(2899)    318500株

できれば人寿にはもう少しがんばって欲しかったが、より確実なものに投入することにした。しかし、中国銀行のサブプライム損失は痛いな。あるだろうとは思っていたが。今日は紫金の大幅下落がなければポジションチェンジは出来なかっただろう。また、たまたま見ていたから行動できたということもある。ラッキーだったと思う。

反響が大きかったようで・・・

信じられない拍手の数にビビッております。拍手の中にコメントを入れていただいた方もみえるようです。ありがとうございます。今後もペースを変えることはないと思いますが、地道にやっていきたいと思います。

拍手の中で質問をされている方がみえますのでお答えいたします。

1.以前ブログで知識が十分にあったら紫金ではなくペトロだったといってましたが、この考えは変わりないですか?

私が中国株を始めて買ったのは2002年の9月です。この当時買っておくべき銘柄はやっぱりペトロだったと思います。売るタイミングはバフェットと同時期がベストですね。

2.金価格が830ドルの時紫金の株価が13ドル位で高いとは思わないと言ってましたがその根拠は何処からくるのですか?

2008年に金価格は1000ドルを越えていると決め付けていたので紫金の2008年末の株価は20HKDを越えていると想定しています。だから多少高値で買っていたとしても最終的に高い買い物にはならないという意味です。

正直、プレッシャーを感じておりますが、今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。

読者の好みは・・・

いつからか忘れたんだけどブログに拍手が付いている。最近、これを押してくれる人が多い。たまにコメントも入れてくれる人がいる。この拍手の数で読者の好みが分かる。一般にポジティブな記事を好む人が多いようだ。私のブログはかなりマニアックな方だから好みは分かれると思うのだが、実際はどういった見方をされているのだろうか。

カテゴリー別に見ると中国株全般(市場全体)に関する記事が最も多く、次に紫金絡みの記事が多い。あとは経済やNY市場に関するものでこの4つで大半を占める。つまり銘柄でいうとほとんどが紫金やゴールドの記事で埋め尽くされているといっても差し支えはない。かなり偏っていると言える。

私がサラリーマンであることを考えると一回の更新にかける時間はせいぜい5~10分ぐらいで仕上げなければならない。ほぼ毎日書いているので負担にならないようにするため時間は掛けられないのだ。そのため足らないところも多いのだと思う。そうした中では思いついたことをそのまま書くのが一番簡単で良い。ただ、やっぱり相場の見通しを書くのは難しいなと思う。断定的に書くのがなかなか大変で外すことも多いのである。

それでも見に来てくれる人が多いのなら続けて行こうという気持ちになってくる。書き込みに来てくれる人も時とともに様変わりしてきた。恐らく同じような波長の人が集まってくるのだろう。やがて活発な意見交換の場となり活気が出てくる。有難いものである。どこまでやれるかわからないがもう少しがんばってみよう。

この世の終わりのようだな

帰宅して株価を見て本当に驚くことは早々ないと思うが、今日は流石に驚いた。ファンド勢もかなりのところまで売り込んでいるな。今、キャッシュがあれば買いたいが世の中そうは上手くはいかない。今週は底までお付き合いしないといけないのかな。というか何処まで行くのか見え難くなってきてしまった。どうもサブプライムを利用して下げさせられているような気がしてしかたがないのだが、実際はどうなのかな?

中国のアフリカ戦略

なんとか松藤氏の本を読み終えた。松藤氏は中国経済や中国株式市場に対しては悲観的な考えのようだ。その辺をどう考えるかは別にして面白い記事があった。中国工商銀行に関しての記述である。

中国工商銀行は上場直後、スタンダード銀行(南アフリカ)に56億ドルもの巨額な投資を行っている。狙いは南アフリカの資源だと思われる。この銀行は南アフリカ最大なだけでなくアフリカ大陸に隈なく支店がネットワークされているらしい。今後、中国はスタンダード銀行を拠点にアフリカの資源を抑える戦略のようである。

待てよ?確か中国工商銀行と戦略的提携関係にある企業があったよな。どこだったっけ?そう、紫金鉱業だ。南アフリカには閉山に追い込まれた金鉱山がたくさん眠っている。ドルに対してのランド高が進みすぎて収益限界点を割り込み採掘の中止が行われた鉱山が多い。

そのため南アフリカは年々金生産量を落とし続けている。金生産量が減ると南アフリカの魅力が落ちてランド安になりそうなのだが、実際はランド安にはなっていないようだ。

これは世界のマネーによるものだと考えられている。この状況が続くと鉱山は大手に集約されていくからだ。中国工商銀行のバックにはゴールドマンサックスが付いている。その中国工商銀行の戦略的提携を結んでいる紫金鉱業。これは面白いことになるかもしれない。

先週の金価格

1月    London   NY(COMEX)
14日   902.00    903.40
15日   913.00    902.60
16日   889.75    882.00
17日   888.25    880.50
18日   882.00    881.70

平均   (878.22)

*900ドル以上まで急騰してきたゴールドであるが、シティやメリルの損失拡大発表により、益だし売却にあい急落した。そのわりには大したことないと思える。しばらくするとラリーになる公算が高いと思う。

推薦図書のご紹介

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「無法バブルマネー終わりの始まり」 松藤民輔著 講談社 1500円

アマゾンから今、届いたところです。まだ、読んでいませんが、最初にサブプライムのことが書かれているようですね。あと、中国の不都合な真実についてとロシアの資源戦略について。終わりのほうになるとこれから10年は金と金鉱株の時代が来ると書かれてますね。この土日に読めると良いのですが。

損失補てんは何処まで続くか

昨夜も金ETFが大量に売られているようだが、アメリカのstreetTracks Gold Sharesは約8トン程度減っている。これは1月4日のレベルである。金価格はその時より上であるから利益はあるだろう。今月買われている金ETFは短期で動いていると言える。これはサブプライムに対する損失の穴埋め的な部分も含まれていると思う。香港が売られているのもそうだが、ファンダメンタルとは乖離している。このギャップに対して買いを入れるのは間違いではない。長い目で見れば大きな利益が得られる可能性は高いだろう。問題は何処まで売り込まれるかということだが、ここで膿が出切ってくれれば反転の可能性も出てくる。今後は米景気減速がどの程度のものなのかと言うことに集約されるかもしれない。ここでサブプライムをある程度振り切って欲しいものである。なお、紫金が大きく売られているが、大株主がメリルであることを考えると損失補てんにかなり売られた可能性も否定できない。

*金ETF残高766.31トン+57.95トン(1/19現在)

考えさせられる相場が続く

今日の香港市場はよくこらえたと思う。NYダウに付き合わなかったのは良かった。しかし、よくここまで下がってきたな。紫金は今日の下げで買いたくなる基準まできた。空売りでも仕掛けられているように見える。買いを入れるチャンスのような気がしてきた。個人的には人寿の下落率の方が大きいので乗り換え難いのが難点だ。逆だったら迷わなかったと思う。実に悩ましいね。

投機に使われる金ETF

私の仕事中にゴールドが大きく売り込まれていたようだ。一気に20ドルほど下げている。暴落に近いな。利益の乗っているのもは全売りって感じである。しかも金ETFまでもが21.5トンほど売られている。年金基金ではなくてどこぞやのファンドがこんなに買っていたみたい。紛らわしいことはやらないで欲しいもの。しかし、良いニュースもある。ゴールドマンサックスが金価格の見通しを切り上げてきた。1オンス800ドルから915ドルに引き上げとなった。第2、第3・四半期に米国が景気後退入りすることが予想され、それに伴ってドル相場が下落するとみられるためという。ただ年末にかけては、米景気が回復するにつれ、金価格は850ドル近辺で推移するだろうとしている。さらに、2009年の見通しを852ドルから870ドルに、2010年については907ドルから940ドルに、それぞれ引き上げた。今年の目標に関しては真っ当な目標に切り上げられたと思う。まあ、私の見方とは違うのだが。

*金ETF残高774.61トン+57.95トン(1/17現在)

暴落のシナリオが待っていたのか

去年の8月のサブプライムショックの時は世界同時株安になり米国債に資金が流れた。その後、資金は商品と新興国株に流れ、香港市場は暴騰した。再び11月にサブプライムショックに見舞われ、またもや世界の株式市場は奈落の底へと落ちていく。そして再び米国債に資金は流れた。その後、商品には資金流入はあったが、新興国特に香港に戻ることはなかった。米国債から資金が流れ出ることはなかったのだ。おかしい、何かがおかしい。私はそう思っていたのだが、その裏にはこのシナリオが隠されていたのだ。今回の暴落を知っていた機関投資家たちは米国債から資金をシフトしていなかったのだ。そのため外国人プレーヤーの少ない市場はもう一つ活気がなかった。今回の暴落は一応の底を打ったと思われるが、これから先の1~2週間が重要である。8月のパターンを繰り返すのか?11月のパターンを繰り返すのか?資金の流れを追うことによって今後の方向性が垣間見えるのではなかろうか。

ヘッジファンドの損失に注意

ブラックロック・インベストメント・マネジメントの資産分配担当責任者リチャード・アーウィンは14日、米住宅ローン担保証券投資について、銀行の評価損計上が相次いだのに続き、今年はヘッジファンドの損失が注目を浴びる可能性があるとの見方を示した。

アーウィン氏は香港での記者会見で「今年注目すべき問題の1つは、ヘッジファンドが被るであろう損失の波及効果だ」と指摘。その上で「銀行が多額の追加評価損」を毎週のように計上する段階は過ぎたとの見方を示した。

CDO最大の保有者であるヘッジファンドがなりを潜めている。これからはヘッジファンドの損失が飛ぶ出してくる番である。一難去ってまた一難だが、心の準備だけはしておかなければいけない。

PS.明日は出張のためブログの更新は休止の予定です。

沈む香港市場

今日の香港は随分売られたな。当たらない予想に自信を失いそうだがシティ、JPモルガン、メリルリンチの決算を警戒してのことか。個人的には昨日堀古さんの話を聞いているので素直に買うべきものは買い向かって良いのではないかと思う。堀古さんも買うべきものはどんどん買っていると言っていた。目先下げることもあろうが、反転するという見通しである。

そのシティの決算だが、2007年10~12月期は、純損益が98億3000万ドルの赤字となった。同行の196年の歴史で最大の赤字額である。住宅ローンのデフォルト急増で、サブプライム住宅ローン関連投資の評価損を180億ドル(約1兆9400億円)計上したことが響いた。ちょっとでかくないか?アブダビ投資庁などの増資による支援が決まっているから良いようなものだが。今週で悪材料は出尽くしてくれることを祈ろう。

900ドルは通過点に過ぎない

昨日、日本時間に急騰したゴールドは昨夜利益確定の売りに押されたが、すかさず金ETFの大量購入が入るなど一進一退の駆け引きが見逃せなくなってきた。面白くなってきたと言える。

*金ETF残高794.76トン+57.03トン(1/15現在)

LBMAの金価格予想

今日は日本時間にゴールドが急騰していたようだが、人がセミナーに出ている時に忙しないこと。軽く900ドル突破していることに驚いた。最近は日本時間にも急騰するようになったから家に帰ってみて驚くことがある。もはや急騰劇は全世界的になったか。

先週の金曜日にLBMAの金価格予想が発表されている。2008年のアベレージと高値、安値の3つが出されているので参考にしていただきたい。アベレージの最高は1050ドル、高値の最高はロス・ノーマン氏の1250ドルである。24人の平均値はアベレージが862.33ドル、最高値が1009.46ドル、安値が743.54ドルという結果だった。

http://www.lbma.org.uk/publications/2008_LBMA_Forecast.pdf

*金ETF残高784.01トン+57.03トン(1/14現在)

推薦図書のご紹介

「世界が注目するシルバー投資」 チャールズ・スパポドック著 同友館 1600円

ゴールドだけではなく同じ貴金属であるシルバーも大きく値上がりする可能性を持っている。貴金属としての価値はゴールドよりもシルバーのほうが過小評価されていて、商品市況が活況の時はその差が急速に縮まっていく傾向がある。つまり上昇率でいうとゴールドを上回ることになる。また、宝飾品としてだけでなく工業用途としても使われるシルバーだが、その在庫量は減少の一途を辿っている。今後の有望な投資先の一つであると言える。

参考銘柄(銀山会社)
パン・アメリカン・シルバー(PAAS)、シルバー・スタンダード(SSRI)、ヘクラ・マイニング(HL)、マインファインダー(MFN)など。

楽天証券新春大講演会

今日は朝からパシフィコ横浜の楽天講演会に行ってきました。物凄い人でしたが、平均年齢は高そうですね。ハッチーさんと合流できたので午前中はサボってコーヒーを飲んでました。結局聞きたかったのは午後の広瀬さんと堀古さんですので早く行く必要はなかったかも。

「新興国市場、いまから何が出来るか?」 広瀬隆雄氏

過去、日本株バブルのとき日本の銘柄は世界の時価総額トップ10を独占する勢いだった。去年の10月を見ると過去の日本のように中国株銘柄がかなりのウエイトを占めている。今年の相場はそう簡単に儲けさせてはくれないだろう。そろそろ頂上を考えながらの投資を行うべきではないか?中国株の伸び代はまだあるが簡単に倍になるような状況ではなくなりつつある。今年は中小型株を薦める。

推奨銘柄
1.チャイナ・デジタルTV(STV)
・中国最大のデジタル放送送受信システム・メーカー
・北京オリンピック・プレイ
・政府のデジタル放送奨励策の恩恵を受ける
・高い成長性
・高い収益性

2.アグリア(GRO)
・遺伝子交換種子、羊の冷凍精子など高付加価値の農業関連サービス企業
・高成長
・高い収益性

3.ウーシー・ファーマテック(WX)
・欧米の製薬会社の研究開発を下請け
・世界トップ10の制約会社のうち9社と商売
・安定したリピート・ビジネス
・米国制約市場の構造変化で外注が加速

4.グーシャン・エンバイロメンタルエナジー(GU)
・使用済みクッキング・オイル、植物油の残りかす、捨てられた脂身などからバイオ・ディーゼルを精製
・コスト競争力のある製法
・政府の環境保護政策の恩恵を蒙る
・圧倒的市場占有率
・健全な財務内容

5.CNインシュアー(CISG)
・保険販売代理店
・アンダーライティングなし。販売手数料に依存
・自動車保険、損害保険、生命保険
・M&Aのコンソリデーター

以上が推奨銘柄です。個人的には興味の対象から外れているので残念ですが、参考にされる方どうぞ。

「2008年 米国経済と株式市場」 堀古英司氏

主にサブプライム問題に対する解釈をどうするかという講演でした。サブプライムとは低所得者のことではなくて信用力のない人のことである。過去にお金をあまり借りたことのない人もサブプライムに入ってしまう。サブプライム住宅ローンの平均の姿は住宅価格3162万円、ローン金額2564万円、世帯収入538万円である。日本の平均世帯収入は579万円であり、普通の金利であれば返せる範囲の金額である。金利が8%ぐらいと高いため毎月の支払いが20万円ぐらいになってしまいとても苦しい。このまま利下げがされていき3%を切るところまで行けば大半は返済可能になる。過去のハイテクバブル崩壊時に金融緩和を行ったが、金融株は上昇していった。今回の金融緩和も長い目で見れば同じことだと思う。新築住宅販売の低迷は循環的な事象だが、住宅ローンCDO発行額は完全なバブルである。

過去のハイテクバブルを例に取ると循環的事象はグーグル、アマゾン、アップル、ヤフー、イーベイなどで非循環的事象は「ドットコム」企業である。そのほとんどは消滅した。

現在に例えると非循環的事象はCDO関連会社、債券保障会社、各付け会社である。循環的事象(推奨銘柄)は示していない。ヒントの一つはシティ、UBS、モルガンスタンレー、メリルリンチはSWFによる増資を受けるが長期的に考えると大きなリターンが得られると思われる。その理由は連続的な利下げの効果は絶大で、みるみる損失額は減っていくと考えられているからである。また、増資を必要としない金融機関もあると思うが同じように下げていると言っていたのでその辺が狙い目か?ズバリ、注目セクターは金利敏感セクターとのこと。

簡単にまとめてみたがいかがかな?