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今後の流れはどうなるのか?

私の投資に対する考え方はまずNYダウを観る事から始まる。まず世界的なマネーの流れを理解する必要があるのでNYダウの動きは外せない。巨大年金基金のカルパースを例に取ると毎年投資委員会を開き配分を決める。株式、債券、商品など。または国別配分アメリカ本国、ヨーロッパ、日本、新興国市場など。

その配分によって香港市場に流入する資金量が決まってくる。最近の傾向は新興国市場や商品のウエイトを上げる傾向にあると見ている。もちろん大手の機関投資家やヘッジファンドも配分の違いこそあれ似たようなことをやる。また決算などが絡んだり損失が出たりすると手じまい売りを浴びせて世界同時株安の引き金になったりもするのである。

ではこれからどうなるのだろうか?しかし、今年の動きは正直よく分からない。去年の今頃は6月の世界同時株安の時だったので酷かった。今はNYダウは絶好調で下げるような感じではない。このまま買われる可能性も否定はできない。もともと私はNYダウ悲観派なのだが、最近では今年は持ちこたえるのではないかと思い始めている。私の考え方はNYダウが崩れなければ香港市場も大きく崩れることはないという考えなので今のところはポジティブです。

ただ香港市場は本土市場の影響も受けるので、これも頭に入れなければいけない。本土市場のバブルは予想がかなり難しい。いつか弾けると誰もが考えているでしょうが、時期の断定は難しい。私は当面は調整しつつも右肩上がりで推移するという見方をしていますが、確信があるわけではありません。この市場の将来は中国という政府の政策に懸かっていると言えます。

中国政府としては威信をかけてバブル鎮静化に取り組むでしょうが、コントロールできるかどうかは未知数です。しかし、北京オリンピックまでは経済をクラッシュさせることはできないと判断しています。かなり強硬な手段を実行する可能性もあると予想していますが、どうなることか。

ちなみに著名投資家のジョージ・ソロス氏は、2008年の北京オリンピックが終了するまでは、中国政府が株式市場の暴落を食い止めるとの見通しを明らかにしている。上海総合指数の2006年騰落率は130.43%の上昇となったが、ソロス氏はこの上昇ペースを維持するのは困難だと指摘。このため、中国政府が株式市場の過熱抑制策を取り、ペースダウンを図るとの予想を示した。英『フィナンシャル・タイムズ』が伝えている。

一投資家としてはやはり勝負せずにはいられないでしょうね。これから6月、押し目が来る可能性があるものの7月からの決算シーズンでは上昇基調になると予想。本土市場がこのままの場合は人寿の半期決算はかなり良くなる。上海A株指数が3600ポイントを越えると人寿の投資収益が20%増加するとの試算があるようだが、すでに4381ポイントに到達している。普通の決算ではない。さぁ、どうする?
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商品はしばらく軟調か?

先週は貴金属などのゴールドを始め、非鉄金属特にニッケルや銅などの下落が目に付いた。商品市況は当面軟調になるのか?去年のパターンを当てはめると6月いっぱいは下落基調で7月から反転上昇であった。しばらくは下落基調になることも視野に入れなければならない。

まぁ、そうはいっても決めつけることはできないのだが。実際ゴールドなども底堅そうだし、原油もそれほどは下げないかもしれない。ただ非鉄金属は少し怖さがある。ニッケルは今まで調整らしい調整が無かった最強の非鉄金属であった。それが下げているのを観ると何かが起こる気もするのである。

先週の金価格

5月  London  NY(COMEX)
21日  658.00  663.80
22日  662.00  659.90
23日  662.05  662.60
24日  659.00  653.30
25日  655.30  655.30

平均 (669.23)

*大量の公的機関の売却が判明した先週であったが、よくこの辺で収まっていると思う。今の価格帯には値ごろ感があると思われるので意外と底堅いのかもしれない。