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人寿ロケットは月までとどくか?

中国最大の保険会社、中国人寿保険は、今日上海証券取引所で上場を果たした。人寿保険の株価終値は38.93元と、公開価格の18.88元を大きく上回った。信じられない終値である。これは根拠のある株価なのだろうか?

マーティン・カーリー・インベストント・マネジメントで12億ドル相当の本土株式運用を担当するクリス・ラッフル氏(上海在勤)は、「あらゆる企業の中で、保険会社が恐らくいちばん評価が難しい。上海での保険会社上場は初めてで、株価が妥当でなくても、それほど意外ではない」と話した。

A株の好調とは裏腹にH株の方は25.60HKDと失速した。いったいどちらの株価が正しいのか?誰がどう考えても人寿の株価は高い。ブローカーの評価も分かれる。一般に大手のブローカーは評価が厳しく売らせようとしているように見えるが、準大手には強気の意見も聞こえる。これは人寿の利益予想が難しいことによるのであろう。

各種H株ならびにA株のIPOによる株式取得による含み資産の急増をどのように評価するのかによって大きく違ってくるものと思われる。この答えは来るべき本決算のときに白日の下にさらされるのである。どういう答えが出るのか楽しみにして待ちたい。
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