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商品の逆襲が始まる

商品の上昇サイクルは一旦始まると長期に及ぶ。原油は一気に上がり過ぎたため調整しているが、強気相場は続く。銅も高止まりしているが足踏みが続いていた。ここにきて動き出しそうな雰囲気を醸し出している。商品の強気サイクルが本格化しようとしている。これは世間的には良いことではないが、来てしまいそうだ。(ここで言っているのは主にメタル系のこと)
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銅が上がり始めた

ついに銅価格が上抜けして上昇し始めている。在庫もここのところ減っているので中国の国家備蓄放出も限界に来たのかな。今年はかなり荒れた。生産量もいろいろあって減ってるし、中国の国家備蓄放出は大きく影響した。その中国自体の輸入も激減しており、波乱要因だった。それでも銅価格は高値を維持した。そして、ここにきての上抜けは自力の強さを物語る。最高値まで行くかもしれない。

動きやすいのはコモディティか?

テーパリングがおっかなくてどうもへっぴり腰になってしまう。株式市場にはそんな空気が流れている。経済指標に右往左往する様を見ていると大きく上がる気がしなくなる。そんな中で上げそうな気がするのはやっぱりコモディティか。サプライチェーンのどこかに問題が発生していれば価格は上がっていってしまう。しかもいったんサイクルに入るとしばらく続いてしまう。コモディティの時代再びか。

商品受難の年であった

今年1年、商品にとってはまことに受難の年であった。特に原油は悲惨の一語である。商品ファンドからの資金流出も過去最大規模だったようだ。確かに金ETFなども地盤沈下が激しかった。必ずしも現物の動きとは相関していない面もあるが、売り圧力としては大きかった。ものによっては事情がそれぞれ異なるとは思うが、総じて厳しい環境だったと言える。しかし、抜け切ったとなるとまた違った景色が見えてくることもあるかもね。来年はどういった動きになることだろう。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O01I7Z6JTSEB01.html

商品のスーパーサイクル終焉?

ゴールドマン・サックスは鉄鉱石や銅、北海ブレント原油などの商品の価格が向こう5年間に下落するとの見通しを示した。世界的な供給増が要因としている。商品のスーパーサイクルは終焉を迎えたとしている。バルチック指数は大きく下げてきている。モノの動きがかなり悪くなっている。銅消費の多くは中国だが景気は明らかに減速気味。また、重複担保の問題等もあり不透明。次に枯渇する金属は銅だとも言われており、将来的に供給が厳しくなるのは事実だが、目先は読みにくい。中国13億の民が食っていくためには資源、エネルギーの確保は至上命題である。先進国と同様の生活レベルをすべての国民が手に入れるには現在の資源エネルギー量では足らない。つまり新興国が経済成長を諦めれば商品価格は下落する。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N8SHYD6S972E01.html

CRB指数を遡ると・・・

CRB-index-1200-2014_convert_20140429201948.png

CRB指数を遡ると商品価格は一度上がると下がることがないように見える。元々昔は商品価格は安定していた。商品価格には需要と供給も反映されるわけだが、その時代ごとの通貨システムが大きく関わっているとも言える。商品価格は安定させることも可能と思われるが、現在の不換紙幣システムでは制御することは非常に難しい。昔の安定した状態に戻すのは不可能とも思える。

CRB指数も6月が底だったかな



CRB指数で見ても6月が底だったような動きに見える。しかも直近の買われ方が強い。景気的には悪くなっているのに反発の仕方が強い。明らかに緩和方向を示唆しているか?

LME争奪戦

商品市場の争奪戦が始まっている。ちょっと前にNYSEユーロネクストとドイツ証券取引所の経営統合の話があったが、欧州当局が経営統合を承認しなかったために立ち消えた。今回は香港取引所が商品取引への進出を狙い、世界最大の金属先物取引所であるロンドン金属取引所(LME)に買収を提案したと言うもの。だが、複数から買収提案がなされており、競争が激化しそうだ。名前が挙がっているのはCMEグループやNYSEユーロネクスト、インターコンチネンタル・エクスチェンジなどである。出来たら香港に落ちて欲しいと願っているのは私だけだろうか?

影響力を増す上海先物取引所

このたびHSBCは上海先物取引所の会員資格を与えられることになった。これは中国で最初の外国銀行として取引を開始することになるらしい。中国の4大商業銀行(工商銀行、建設銀行、中国銀行、農業銀行)は2009年4月に商品市場での取引を規制当局から承認を与えられた。中国の商品取引所でのコモディティデリバティブのボリュームは拡大しており、アクセスを熱望する声は多いと言う。当然不当な空売り筋は承認を得られないだろう。今回承認を受けたHSBCは臭い筋ではあるが、意味合いが異なるのだろう。

デフォルトと騒ぐが・・・



米国の債務上限引き上げ問題であるが、個人的には今回は乗り切るのではないかとも思っている。恐慌はデフレでとのコメントがあったが、銅価格の上昇を見ていると市場はインフレ予想をしているように見える。つまり米国は今回の局面を切り抜けてQE3に突入すると見ているのではないだろうか?その後、ユーロ圏で何かしでかすというシナリオか?