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注目されていない金属セクター

市場はベースメタル、貴金属ともに厳しい。銅は2024年に入って以来、ほぼ横ばいで取引されている。銅の代表格であるフリーポート・マクモランは今年7.46%下落している。金鉱株はさらに悪く、GDXは年間11%下落している。ここ最近の上昇相場はほぼハイテクセクターに集約されており、その他は横ばいに近い。市場は金属セクターが直面している供給制約を理解していない。一部のベースメタルが直面している実際の供給不足とセンチメントとの間には大きな乖離がある。2024年がいくつかの大きなM&Aで始まったのは良いことである。カナダ住友金属鉱山はFPXニッケルに1450万ドル、紫金鉱業はソラリス・リソーシズに1億3000万ドルの投資を行った。格安で買収できる時間はもうわずかである。やがて状況は一変し、上昇に転じるだろう。
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苦戦するアルベマール

アルベマールは従業員をレイオフし、2024年の設備投資額は昨年の約21億ドルから16~18億ドルにとどまると発表した。リチウム価格の下落により、リチウムセクター全体が圧力を受けている。リチウム価格は昨年の急落に加え、2024年にはさらに30%下落する可能性があるという。世界トップクラスのリチウム生産者であるアルベマールは前年比49%減。リチウムの価格下落は激しい。米国で大量にリチウムを必要とするのはテスラだけである。今後、インフレ抑制法の影響で投資が米国に集中することによってどうなるかかな。底で拾えれば良い買い物になるかもしれない。

ドクター・カッパーから脱炭素の道標

これまで銅価格の推移は景気の先行指標とされてきた。銅価格の下落は先々の景気低迷を意味し、銅価格の上昇は景気回復の予兆とされてきた。まさにドクター・カッパーである。しかし、最近の銅価格はおかしい。銅消費の50%は中国によるものである。中国の景気は今や最悪で回復が遅々として進まない状況である。それにも関わらず銅価格は踏みとどまっている。銅価格は来るべき脱炭素社会による膨大な銅需要を見据えていると思われる。銅の需要は根本的な変化の時を迎えている。来年は全く違った世界が見えてくるかもしれない。

ホワイトゴールドが来る?

最近、盛んにホワイトゴールド(リチウム)を押す記事を見かける。いろいろ問題はあるものの自動車のEV化プロジェクトは進行中だ。去年の暮れにリチウム価格は暴落していた。この時は作り過ぎと言われていたが、現在は落ち着いているのかな。リチウムはLMEなどで取引されているわけではないので実体価格が分かりにくい。要するに企業間取引でやり取りがされている。リチウムは来年の目玉になるかもしれない。

金属資源の上昇を待つ

結局、私は金属資源の上昇を待つ身なわけだが、要するにゴールドと銅。それぞれの背景は異なる。ゴールドは利上げ停止に伴うもの。またはハードランディングによるスタグフレーションからくるもの。銅は中国の影響が大きいが景気回復からくる需要の増大。ドル高の反転によるドル安でも金属価格には影響する。銅は脱炭素からくる膨大な需要には対応できないため価格破壊が起こることを想定している。理想はすべてのターンを経ての離脱が好ましい。

リチウムの暴落は買いか?

去年の10月にピークを付けてからすでに半値以下にまで暴落したリチウムは買いなのか?作り過ぎで余ってるらしいが、中国はEV車の補助金も打ち止めとなった。また、EUでは2035年までのガソリン車の販売停止が覆された。ガソリン車は合成燃料で存続できることとなった。このままなし崩し的に延命していくのか?EUは脱炭素をきっかけにEV車で覇権を握ろうと画策したが、気が付けば中国に先を越され、テスラにも後れを取る始末。もはや先頭ではない。しかもスケジュールが厳しすぎてドイツの自動車メーカーがついていけてない。そこで手を翻してきた。なるほど、トヨタの見立ては正しかったのである。リチウムの暴落はそれを察知していたかのようである。だが、アルベマール、ガンフォンリチウム、SQM等はそこまでの動きにはなっていない。意外と冷静。まあ、ペースは落ちるともEV化は進むわけだからね。リチウム鉱山買収には好機である。

SQMの決算は・・・

チリのリチウム大手のSQMの2022年純利益は567%増の39憶ドル。1株当たり利益は13.68ドル。157000トンのリチウムを販売。SQMの市場シェアは19%。じっちゃま銘柄だが、決算良いね。PER136.59か、高いな。この決算だからかなり下がると思うけど、時価総額が223億ぐらいだから、これからの成長株と捉えると稼げそうな銘柄ではある。

中米最大の銅鉱山も

中南米最大の銅鉱山であるパナマのコブレ銅山がロイヤリティ問題で操業停止になった。どうもパナマ政府がロイヤリティの引き上げを要求しているようだ。どこの国でも同じようなことが起こっている。これから起こる膨大な需要に対して利益を得ようと必死だ。この鉱山の総輸出額はパナマの75%を占める。国の命運を握る鉱山だ。筆頭株主には中国の江西同業の名が連なる。ここも中国の影はついて回る。これでは供給は安定しない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b3ab63499f20e5d9a32fe2539f90be8f0115459f

コバルト争奪戦

リチウム電池の製造に必要なコンポーネントであるコバルト。この金属は極めて偏在する物質である。世界のコバルトの70%はコンゴ民主共和国に存在する。コンゴのコバルト鉱山の19のうちの15は中国が支配している。しかし、中国モリブデンのようにロイヤリティで揉めるケースが出てきており雲行きは怪しい。そこに米国が介入し始めている。フェリックス・チセケディ大統領は、前任者が中国の鉱業会社と偏った契約に署名したと非難し始め、現在、それらを再交渉しようとしている。

リチウム資源投資撤退命令

カナダ政府は中国企業に対してリチウム資源投資撤退命令を下した。理由は国家安全保障審査の結果とされているが、脱炭素に関わる資源は将来の覇権に絡む重要事項。米国に対しての重大案件である。カナダは米国側に立つという明確な表明である。きな臭い戦いになってきた。