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ホワイトゴールドが来る?

最近、盛んにホワイトゴールド(リチウム)を押す記事を見かける。いろいろ問題はあるものの自動車のEV化プロジェクトは進行中だ。去年の暮れにリチウム価格は暴落していた。この時は作り過ぎと言われていたが、現在は落ち着いているのかな。リチウムはLMEなどで取引されているわけではないので実体価格が分かりにくい。要するに企業間取引でやり取りがされている。リチウムは来年の目玉になるかもしれない。
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金属資源の上昇を待つ

結局、私は金属資源の上昇を待つ身なわけだが、要するにゴールドと銅。それぞれの背景は異なる。ゴールドは利上げ停止に伴うもの。またはハードランディングによるスタグフレーションからくるもの。銅は中国の影響が大きいが景気回復からくる需要の増大。ドル高の反転によるドル安でも金属価格には影響する。銅は脱炭素からくる膨大な需要には対応できないため価格破壊が起こることを想定している。理想はすべてのターンを経ての離脱が好ましい。

リチウムの暴落は買いか?

去年の10月にピークを付けてからすでに半値以下にまで暴落したリチウムは買いなのか?作り過ぎで余ってるらしいが、中国はEV車の補助金も打ち止めとなった。また、EUでは2035年までのガソリン車の販売停止が覆された。ガソリン車は合成燃料で存続できることとなった。このままなし崩し的に延命していくのか?EUは脱炭素をきっかけにEV車で覇権を握ろうと画策したが、気が付けば中国に先を越され、テスラにも後れを取る始末。もはや先頭ではない。しかもスケジュールが厳しすぎてドイツの自動車メーカーがついていけてない。そこで手を翻してきた。なるほど、トヨタの見立ては正しかったのである。リチウムの暴落はそれを察知していたかのようである。だが、アルベマール、ガンフォンリチウム、SQM等はそこまでの動きにはなっていない。意外と冷静。まあ、ペースは落ちるともEV化は進むわけだからね。リチウム鉱山買収には好機である。

SQMの決算は・・・

チリのリチウム大手のSQMの2022年純利益は567%増の39憶ドル。1株当たり利益は13.68ドル。157000トンのリチウムを販売。SQMの市場シェアは19%。じっちゃま銘柄だが、決算良いね。PER136.59か、高いな。この決算だからかなり下がると思うけど、時価総額が223億ぐらいだから、これからの成長株と捉えると稼げそうな銘柄ではある。

中米最大の銅鉱山も

中南米最大の銅鉱山であるパナマのコブレ銅山がロイヤリティ問題で操業停止になった。どうもパナマ政府がロイヤリティの引き上げを要求しているようだ。どこの国でも同じようなことが起こっている。これから起こる膨大な需要に対して利益を得ようと必死だ。この鉱山の総輸出額はパナマの75%を占める。国の命運を握る鉱山だ。筆頭株主には中国の江西同業の名が連なる。ここも中国の影はついて回る。これでは供給は安定しない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b3ab63499f20e5d9a32fe2539f90be8f0115459f

コバルト争奪戦

リチウム電池の製造に必要なコンポーネントであるコバルト。この金属は極めて偏在する物質である。世界のコバルトの70%はコンゴ民主共和国に存在する。コンゴのコバルト鉱山の19のうちの15は中国が支配している。しかし、中国モリブデンのようにロイヤリティで揉めるケースが出てきており雲行きは怪しい。そこに米国が介入し始めている。フェリックス・チセケディ大統領は、前任者が中国の鉱業会社と偏った契約に署名したと非難し始め、現在、それらを再交渉しようとしている。

リチウム資源投資撤退命令

カナダ政府は中国企業に対してリチウム資源投資撤退命令を下した。理由は国家安全保障審査の結果とされているが、脱炭素に関わる資源は将来の覇権に絡む重要事項。米国に対しての重大案件である。カナダは米国側に立つという明確な表明である。きな臭い戦いになってきた。

資源ナショナリズム

ペルーのラスバンバス銅鉱床、利権を持っているのは中国の五鉱資源という会社。先住民が利益配分を求めて抗議活動をしている。操業停止長期化で労働者約3000人が解雇された。南米ではこの手の問題がよく起こっている。チリでも同様の抗議や国営化の話まで出ている。また、チリはストも多いし、環境に対するプレッシャーが強くなっている。そのため、最近の生産は前年割れしている。ここ最近、非鉄金属は値段が高騰しており、利権に群がる傾向が強まっている。それは非鉄金属だけでなくリチウムやコバルトなども酷いことになっている。どうやって確保するのか大変な時代である。

効果の薄い戦略備蓄放出

バイデンは再び石油の戦略備蓄放出を行った。向こう数ヶ月間で最大1億8000万バレルである。結構な量である。目先、原油は下がってきているが、石油株が下がってくるのなら買場だな。また、バイデンは米企業に石油増産を呼び掛けている。脱炭素や暖化対策目標からは脱線する。もうめちゃくちゃだ。戦争はすべてをぶち壊す。どうやら中間選挙で勝つことしか頭にないようだ。

ニッケルの次は何か?

ニッケル相場の大混乱でビビった。あんな急騰があるのだろうかと言ったものだった。でも、ロシアのニッケルは世界の10%だよね。まあ、中国企業の異常なポジションに問題があるとは言え、起こるべくして起こったと見る。他にロシア産資源で問題になるのはパラジウムが40%、これが一番目につく。原油は12%、天然ガス25%、石炭18%、このあたりは良く知られている。全部急騰しているよね。地味なところではゴールド9%、シルバー8%でこれが市場に出てこないのも大きい。意外と知られてないのが銅4%、これは今上がっている金属の中では使用量が特に大きいもの。実は銅は危ないと言われている。細かい金属資源を入れるときりがない。これは大変なことになってきた。