IMFの残り203トンのゴールド
インドが買ったゴールドは安値ではなかったとも言われているが、私はそうは思っていない。残りの203トンの行方が気になるところだが、中国でなかったとしたら予想屋としては困るな。しかし、金価格は強含んでいるものの弾けだされる勢いには程遠い。金鉱株も出来高がかなり少なく様子見といった方が正しい。ドルインデックスは下げてきたものの切り返してなんとか耐えている状態か?為替は急激な変化を抑えようとしている。現在の通貨体制は変動相場制であり、かつドル基軸体制を採用している事が裏目に出ている。最も流通量が多くあらゆる商品の決済通貨であるドル自身に問題が生じると多くの国の通貨や商品価格に大きな変動をもたらす。通貨の安定を求めるのならドル価値を固定しなければならず、現在安定しているのは事実上ドルとペッグしている人民元ぐらいである。そのあおりがその他貿易国に及んでいる。ひょっとしたらすべての通貨を固定レートにした方が良いのかもしれない。話が脱線したが、IMFの残りの金203トンは中国は是が非でも欲しいはずである。これだけの量の金塊はなかなか手に入らないからでもあるが、ちょっとした中央銀行ゴールドラッシュにでもなったら余計手に入らなくなるからである。
1100ドル間近だが・・・
FOMCでは異例の低金利継続ということもあり金価格は強含む展開となった。金価格は最高値を更新し続けており1100ドル間近であるか何故か感動がない。じりじりと後退するように上昇する金価格を見るといよいよ金価格は解き放たれつつあるように見える。まだ抑制は掛かっているようだが随分と魔法が弱まっているようだ。しかし、金鉱株はまだ制御が強く出ている。金価格の動きに合わせてのターゲット変更が大手ブローカーからはほとんど出ていない。どこかでサイン必ず出るはずである。そこでラリーになると予想しているが・・・。
なぜインドなのか?
IMFは金準備200トンをインド準備銀行(中央銀行)に約67億ドルで売却すると発表した。IMFは9月に財務を強化し貧困国に低金利で資金を貸し出すための計画の一環として403.3トンの金売却に合意していた。今回の売却はこのほぼ半分に相当する。ちょっと意外な感が拭えないが200トンのゴールドがインドに渡ることになった。インドの中央銀行は金準備をほとんど持っていない。今後、中央銀行が金準備を持つべきであるということを窺わせる。アジア諸国の中央銀行の金準備は中国、日本(大したことはないが・・・)以外はほとんどないに等しい。それだけにインド中央銀行の金購入には驚いた。WGCもコメントしているが今後は中央銀行がゴールドの買い手になると、これはアジア諸国の金準備増加の動きにつながる可能性を示唆している。しかし、中央銀行がゴールドの買い手になるということの意味はなんだろうか?1つは外貨準備の分散化で明らかにドルから距離を置くという意味がある。もう1つは各国の通貨システム上の問題で担保(裏づけ)としてのゴールドの必要性が強まっているのではないか。
影響の少なかった中国株
先週末の真っ暗なNYダウを見せられていたから今日はダメージが大きいかと思いきや香港市場は軽度な下落であった。むしろ後場に掛けて買われているような感じだ。やや拍子抜けだが、紫金なども出来高が少なく下げも軽微であった。どうも本気で売りを仕掛けてくるところが無かったように見える。A株なんかは何処吹く風で買われているし、なんだかな?気がつけば金価格も1050ドルまで戻してきた。このままダウとは決別するのか見極める必要がある。
先週の金価格
10月 London NY(COMEX)
26日 1054.00 1038.00
27日 1036.50 1039.60
28日 1031.75 1027.70
29日 1040.50 1045.80
30日 1040.00 1044.70
*波乱の1週間であった。米GDP凄いじゃないと思ったら個人消費失速、CIT破綻、地銀9行破綻など経済悪化が顕著。金価格の動きを見ていると事前に押さえているようにも見える。調整してなかったら結構上げていたかもしれない。金ETF(SPDR)は徐々に売られる展開。しかし、世界合計としては横ばいである。
*金ETF残高1302.88トン+79.83トン(11/1現在)exchange-traded gold securities+iShares COMEX Gold Trust
26日 1054.00 1038.00
27日 1036.50 1039.60
28日 1031.75 1027.70
29日 1040.50 1045.80
30日 1040.00 1044.70
*波乱の1週間であった。米GDP凄いじゃないと思ったら個人消費失速、CIT破綻、地銀9行破綻など経済悪化が顕著。金価格の動きを見ていると事前に押さえているようにも見える。調整してなかったら結構上げていたかもしれない。金ETF(SPDR)は徐々に売られる展開。しかし、世界合計としては横ばいである。
*金ETF残高1302.88トン+79.83トン(11/1現在)exchange-traded gold securities+iShares COMEX Gold Trust
CITグループ破綻の影響は・・・
米ノンバンク大手CITグループが明日にもチャプター11を申請する見通しらしい。まあ、前々から危ないとは言われていたが、ついにその日を迎える事になるのか?CITの資産規模は6月末時点で710億ドル(約6兆4000億円)でGMに次ぐ米史上5番目の大型破綻となる見込み。明らかに週末まで待っていた様子で休みのうちに手を打って処理するのだろう。しかし、昨夜は1日で米地銀9行が一度に破綻してしまった。地銀の破綻は加速している。すでにFDICの資金は枯渇していて前借しようとしているが、それすらさほど持たないだろう。GDP反転で湧き上がったところを一瞬で叩き落されてしまった。これは11月始めから慌しい相場環境となりそうである。













